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前足を上げる(Lifting ones paws):犬のカーミングシグナル(8)

前足を上げる(Lifting ones paws)

  • 緊張や興奮を落ち着かせようとしているシグナル
  • 集中や期待の表れ
  • 狩猟本能の名残
  • 遊びやリラックスのサイン
  • 病気やケガの可能性
使用頻度★★★★☆

カーミング・シグナルとは

犬たちはほかの犬や人とのコミュニケーションにおいて視覚的・身体的なサインであるボディランゲージを通じて自らの感情や意図を伝える能力を持っています。

ボディランゲージの一種

その一つが「カーミングシグナル」(calming signals)と呼ばれるボディランゲージです。

カーミングシグナルは他者とコミュニケーションを図るために犬たちが使う自然なボディランゲージで自分や相手を落ち着かせるための「平和のサイン」です。

ノルウェーのドッグトレーナーであるTurid Rugaas(トゥーリッド・ルガース)氏により犬のボディランゲージのうち27~30種類がカーミングシグナルであると定義されました。

このカーミングシグナルは犬の行動学において重要な要素とされています。

平和のサイン

カーミングシグナルはおもに犬がストレスを感じた時や緊張状態にあるとき自分や相手の感情を落ち着かせるために使用されます。

緊張状態を軽減し相手との衝突を避けるために使われるボディランゲージの一種です。

犬同士のあいだのみならず飼い主を含む人間や犬以外の動物に対してもこのカーミングシグナルを通じて平和的なコミュニケーションを試みます。

「前足を上げる」の意味

「前足を上げる」は犬が片方の前足を地面からもち上げる行為のことを指していいます。

これはカーミングシグナル以外にもいくつかの理由で犬たちがとる行為で、犬が何かに対して注意を引かれたときや、緊張や不安を感じたり、どうしたら良いのか困っているときに見られます。

この行動は飼い主が愛犬の心理状態を理解するうえで非常に重要なものです。

カーミングシグナルとしての「前足を上げる」

「前足を上げる」犬はその状況を確認するまでの不安な気持ちを表しつつ、相手に対して敵意がないことも併せて伝えようとしています。

カーミングシグナルとして前足を上げているときは、耳を後ろに引いたり、体を縮こまらせる姿勢をとるなどほかの不安を示すボディーランゲージも一緒に出されていることがほとんどです。

具体的なシチュエーション

では、犬たちが具体的にどのような状況で「前足を上げる」シグナルを発するのか、いくつかのシチュエーションを見てみましょう。

  1. 「何かが起こるのを待っている」というサイン
  2. 遊びやおやつを期待している
  3. 獲物に気づいて次の動きを慎重に計画している姿勢

まとめ:理解と対応

犬の「前足を上げる」というカーミングシグナルは自分の緊張や不安、相手に対して敵意がないことを伝えるために使われる大切なボディランゲージ(犬語)です。

愛犬がこのシグナルを出しているとき飼い主は愛犬の気持ちを尊重した対応をすることが求められます。

また、ほかの犬がこちらに対してこのシグナルを使ってきたときも相手の犬の気持ちを尊重した対応をすることが大切です。

犬のカーミングシグナルを正しく読み取るスキルを身につけて、日常生活のなかでこうしたサインに気づき、犬の気持ちに寄り添うことが愛犬とのより良いパートナーシップの構築につながります。

カーミングシグナル全30種

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Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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