以下の記事でも紹介したとおり、首輪にはさまざまな種類があります。
そして、犬にも大小さまざまな大きさ・体型の犬種が数多く存在しています。
愛犬の首輪を選ぶ際は体型に合わせたセレクトが重要になりますが、体型によってはぴったりの1本が見つけにくいこともあり、合わない首輪を着けているワンちゃんは本当に多いです。
しかし、どんな犬種にもオールマイティに活用できる首輪がひとつだけあります。
それが、マーチンゲールカラーです。
どんな犬種にもばっちり!マーチンゲールカラー
マーチンゲールカラーは普通の首輪とすこし形状が異なります。
犬の首に巻くパーツと、リードをつなぐためのDカンの付いているパーツが分かれています(アイキャッチ画像参照)。
ハーフチョークとのちがい
また、マーチンゲールカラーは別名ハーフチョークカラーとも呼ばれます。
「ハーフチョーク」と呼ぶときは、リードとつなぐほうの輪の部分が鎖(チェーン)でできていることが多いです。
マーチンゲールカラーの特徴
- どんな形状の頭にも合う
- 鎖(金属)を使っていないため軽い
- 毛切れしにくい
- 音がでない
- 首を締めすぎない
- 人の意思が伝わりやすい
どんな形状の頭にも合う
一般的な首輪は首回りより頭囲が大きい犬種には安心して使えますが、首回りより頭囲のほうが小さい小顔な犬種(とくに柴犬)などは首輪のすっぽ抜けが心配されます。
首輪がすっぽ抜けない
しかし、マーチンゲールカラーは犬が引っぱると(あらかじめ設定した範囲で)締まるようにできています。
正しいフィッティングさえしてあれば、嫌がって後ずさりしても首輪がすっぽ抜けるということはありません。
首輪のすっぽ抜けによる迷子・事故を防ぐことができます。
鎖(金属)を使っていないため軽い
マーチンゲールカラー金属は使っていないため軽く、超小型犬や首の細い犬種にも負担が少ないです。
一方で、ハーフチョークと呼ばれるチェーン(鎖)を使った首輪は金属を使用しているぶん首輪の重量がマーチンゲールカラーと比べて重たくなります。
中型犬以上の大きな犬にとっては大した違いではありませんが、5キロに満たない小型犬にとっては首輪の重さもできるだけ軽いほうが首の負担が少なく安心です。
毛切れしにくい
リードにつなげる輪の部分が金属の鎖でできている「ハーフチョーク」を使っていると首周りの毛がこすれて痛むことがあります。
しかし、マーチンゲールカラーはリードをつなぐほうの輪っかも首輪部分と同じ素材を使っているため、金属がこすれるほどには被毛を痛めにくいです。
このため、愛犬の首回りの被毛を傷つけたくない飼い主さんにもおすすめできます。
音がでない
チェーン(鎖)を使用していないため、リード操作で首輪に合図を送ってもジャラジャラとした金属音がしません。
首元でチェーンが鳴る音を怖がって、歩くことに集中できない怖がりな犬にもおすすめです。
首を締めすぎない
マーチンゲールカラーはリードを引くと首輪が締まる形状になっていますが、チョークチェーンやスリップリードのように、どこまでも犬の首を締め付けるものではありません。
あらかじめ調節した範囲内で締まるようになっているため、適切なサイズに調整してあれば、犬の首を絞めすぎてしまう危険がありません。
このため、(扱い方のコツを覚える必要はありますが)チョークやスリップなどと比べれば一般の飼い主さんが扱いやすく、普通の首輪を使うよりも愛犬とのコミュニケーションがとりやすい犬具であると言えます。
人の意思が伝わりやすい
マーチンゲールカラーは専門の訓練士でなくとも、コツをつかめば上手に犬に合図を送ることができる首輪です。
ほんの少しリードを動かすだけで、リードを持つ側の気持ちを伝えることができるツールです。
マーチンゲールカラーの使い方のコツについては、以下の記事でより詳しく解説しています↓
選ぶときの注意点
とても使いやすいマーチンゲールカラーですが、購入する際に注意すべき点がいくつかあります。
サイズ調節ができるものを
マーチンゲールカラー、ハーフチョークなどとして売られてる首輪には、デザイン性を重視して首輪のサイズが一切調節できないものも多いです(とくに革製に多い)。
サイズ調節できないデザインの例↓
運よくサイズが合っていればいいのですが、そうでなければまったく役に立たないどころか、むしろ緩すぎて危険です。
犬は季節で毛量が変化して首周りのサイズが大きく変わることもあります。
このためサイズ調節ができるポリエステルやナイロン製のものを選び、お散歩に行く前にサイズが合っているかを確認しましょう。
頭のはちの大きさと、首の細さの比率に注意!
トイプードルなど頭の大きさの割に首が極端に細い犬種は、頭の上からスポっとかけられるタイプの首輪を選ぶと、首のサイズに合わないことがよくあります…。
頭囲に対して首が細い犬種にはノーマルタイプの首輪が効果的です。
普通の首輪の例↓
使用時の2つの注意点
どんな体型の犬種にもオールマイティに使えるマーチンゲールカラーですが、その効果を余すことなく活用するためには、いくつかの注意点があります。
- きちんとサイズを合わせる
- 引かせっぱなしにしない
お散歩中やしつけ教室などでマーチンゲールカラーを使用しているワンちゃんを見ていても、正しいサイズで装着できているケースは少なく、9割がた緩すぎる状態ものを着けています。
緩い首輪は簡単にすっぽ抜けてしまい、とても危険です。
また、緩い首輪でコミュニケーションを取ろうとするとき、飼い主さんはリードに強い力を掛けて引っ張ってしまうため、愛犬が首輪を嫌がったり首を痛めてしまうことにもつながっていきます。
マーチンゲールカラーの使い方のコツについては、以下の記事でより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ドッグトレーナーが勧めるマーチンゲールカラー
Suzyの一番のお勧めは、Petsafe社のプレミアカラーwithクイックスナップです。
スナップ(バックル)がついていて着脱がワンタッチでできるので、マーチンゲールカラーを使用する際もバックル付きを選ぶことをお勧めします。
Petsafe: プレミアカラー with クイックスナップ
サイズ展開
- P(Petit)サイズ…幅:0.9cm・首回り:18~23cm
- S(Small)サイズ…幅:1.9cm・首回り:23~28cm
- M(Medium)サイズ…幅:1.9cm・首回り:28~38cm
サイズは上記のほかにも、ベルト幅が1インチ(約2.5cm)のMサイズとLサイズがありますが、日本国内の一般家庭で飼育されている大型犬のほとんどは、3/4インチ(約1.9cm)のMサイズで事足りるでしょう。
また、バックルのないタイプのマーチンゲールカラーもあります。
こちらのページでくわしく紹介しています↓
まとめ
首輪はアクセサリーではなく安全器具であり消耗品です。
装飾のたくさんついたおしゃれなものを買いたくなりますが、機能性、安全性、使い勝手を第一に考えて選び、定期的に買い替えましょう。
リードの扱い方には少しコツが必要
この首輪の効果を最大限に発揮するためにはリードの扱いには少しコツがいります。
ただし、スリップカラーやチェーンチョークを扱うほどのテクニックは不要なので、注意点に気を付ければ誰でもできるようになります。
詳しくは以下の記事をごらんください。
また、首輪に関連した記事は以下にもたくさん掲載しています。
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