Step1.「間違った考え方」を知る
間違った考え方をシンキングエラーといいます。犬は何万年も前から人のそばで暮らしてきた動物であるため、飼い主は「犬」の身体やものの考え方を人間と同じであると思い込みがちです。
飼い主は人間として生まれ人間に育てられてきたため、学ばなければ犬の生き方を知る由もありません。
このため、飼い主が自然に知ることは難しいため、動物行動学(とくにヒトとイヌの差)について学ぶ必要があります。
Step2.「行動」を変える
ある状況において、愛犬にどういう振る舞いをしてほしいのかを、飼い主は具体的に愛犬に教えていきます。
行動科学の理論では、望ましくない行動を止める際はそれに代わる別のよい行動を教えます。
犬が起こす問題行動も、代わりとなるより正しい問題解決法や感情コントロールの方法を教えていくと、言われなくても自然とその問題行動が減っていきます。
愛犬に対してどんなときに、どのような状態でいてほしいのかを決めて、行動目標を立て実践する、そして、より高度の目標を立てて実践することを繰り返し、目指す姿に近づいていきます。
Step3.「周囲」を変える
犬と暮らすすべての人が「犬を飼っている・いない」に関わらず、すべての人にとって居心地のよい地域環境づくりを考える。
1匹の犬と一人の飼い主だけが実践しても、周囲の行動が変わらないままでは、いつまでも状況が変わりません。
自分以外の飼い主にも、犬にかんする正しい知識と対応方法を広めることで、無用なトラブルを減らし、暮らしやすい環境を育てることも重要です。