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目のまわりのお手入れ

目のまわりのお手入れ

爪切りや耳掃除はしっていたけれど、目のお手入れってあるの?と思った方もいるかもしれません。

しかし、意外と犬の目の周りは汚れがちです。

犬の目の周りは汚れがち

また、白毛のワンちゃんを飼っている方は愛犬の涙やけが気になったこともあるかもしれません。

ヒトとおなじように眼球は常時涙で濡れていて、目からあふれた涙で毛が固まってしまうこともあります。

また、草むらに頭を突っ込んだりして目に入った異物が、涙に流されて出てくることもあります。

犬は人間のようにざぶざぶと水で顔を洗わないうえ、顔には毛が生えているので、涙に起因する汚れが付きやすいです。

犬が自分で目を傷つけてしまう

目ヤニが固まると毛が引きつれて違和感や痛みを感じるため、前足で目をゴシゴシとこすったり、敷物のうえなどで目のあたりをスリスリすることもあります。

その際に、犬が自分で目を傷つけてしまうと病院で治療が必要になってしまいます。

顔を触ろうとすると暴れる!?

しかし、目の周りを触らせようとしない(顔を触ろうとすると暴れる・噛みつく)ので、お手入れができないというご相談も少なくありません。

病院やトリミングサロンで毎日手入れをしてもらうわけにもいきません。

目の周りを触られることに慣れておくのも、健康を保つために大切なしつけとなります。

ステップバイステップで

いきなり、目薬を差そうとしたり、コットンを目の前に持ってこられたら、犬だってビックリしてしまいます。

まずは、清潔にした素手で顔をマッサージされることに慣らしていきましょう。

そして、以下のステップでだんだん慣らしていくことが大切です。

  1. 軍手マッサージ
  2. コットンでぬぐう
  3. 目薬をさす

軍手マッサージ

目の周囲をマッサージできるようになったら、軍手をはめた手でマッサージをします。これだけでも、顔の汚れをきれいにすることができるので、軍手マッサージはお勧めです。

コットンにチャレンジ

乾いた軍手でのマッサージが大丈夫になったら、もう湿らせたコットンで目の周りを拭かせてくれるはずです。目薬(人工涙液・ドライアイ用)や水で湿らせたコットンで、1日1回目の周りを優しくぬぐうことを習慣にしておくだけでも、目のまわりを清潔に保つことができます。また、涙やけが目立っていた子は薄くなることもあります。強くこすらないように気をつけながらやさしくふき取ってあげます。

目薬もOKに!

コットンでのふき取りが抵抗なくできていれば、目薬もできるようになります。

目薬を差すほうの人間が緊張してしまうと、その緊張が愛犬にも伝わり警戒されてしまいます。

目薬を差す側がリラックスしてドキドキしないこと。

そして、逃げられないようにしっかり押さえて、上まぶた側の皮膚を軽く押し上げてポトリと差します。

目薬を我慢して受け入れたことをしっかり褒めることを毎回忘れないようにしてくださいね。

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コームでとかす

目ヤニで毛が固まってしまって、コットンで拭っただけではきれいにできないこともあります。

そんなときは、ノミとりグシを使います。

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目の周りの毛を湿らせてから、眼球を傷つけないように注意して毛をそっとほぐしていきます。

目薬同様、飼い主の緊張が一番よくないです。

つい、気負って呼吸を止めてしまいがちですが、息を止めると飼い主の緊張が伝わってしまいます。

感謝の気持ちを伝える

目薬同様、終わったらすぐにしっかりと褒めてください。

このとき「いい子だね~」とか「えらいね~」よりも、「じっとしていてくれてありがとうね」と言ってあげると、愛犬の満足感が違います。

ぜひ、お試しください。

シニア期にそなえて

老犬になってくると、白内障や緑内障などの目の病気にかかることもあります。

定期的に目薬を差す投薬が必要になりますが、若いうちから目薬ができるように慣らしておかないと、歳をとってから初めて経験する「嫌なこと」は、なかなか受け入れにくいです(人間も一緒ですね)。

人工涙液で目薬の予行練習

このため、目の病気がない若いときから、目の周りのお手入れや人工涙液をつかった目薬の練習を定期的にしておきます。

そうすることで、歳をとってからの投薬のストレスをうんと減らしてあげることができます。

老後を穏やかに過ごさせてあげるためには、愛犬にも若いうちからの教育と経験をしっかりと与えてあげましょう。

涙やけの改善

涙やけについてはふき取りも大事ですが、対症療法よりも食事の見直しによる体質改善をして、根本からの解決をしてあげるほうが良いと思います。

食事の見直しに興味のある方は、こちらの記事もご参照ください。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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