保護犬の譲渡決定後は犬と暮らすにあたって必要となる物品のご用意をお願いします。
準備が整いましたらご連絡ください。
お届け日時の調整に移らせていただきます。
A.身につけるもの
譲渡した保護犬が二度と飼い主を失うことがないように以下のアイテムをご用意ください。
1.首輪
首輪の装着には以下の3つの理由があります。
首輪の選び方
「首輪」と一口にいってもさまざまなタイプがあります。
ワンちゃんの頭の形や体型に応じて適切なものを選びましょう。
選び方は「首輪の形・種類について知る」の記事をお読みください。
お勧めはマーチンゲールカラー(ハーフチョーク)
すべての犬種に対して散歩用の首輪はマーチンゲールカラー(ハーフチョーク)をお勧めしています。
マーチンゲールカラーについての詳しい情報は以下の記事で紹介しています。
2.迷子札
(お風呂の時以外は)迷子札を取り付けた首輪を愛犬に常時装着しておいてください。
譲渡犬の体内にはマイクロチップが入っています。
しかし、チップのデータを読み取る機関が限られているため飼い主に連絡がつくのが遅れます。
このため、愛犬には迷子札も必ずつけておいてください(畜犬登録の鑑札でも構いません)。
迷子札付きの首輪を着けておくことで万が一逸走した際にも捕まえた人がすぐに飼い主に連絡を取ることができるようになります。
3.リード
リードは犬を縛り付け、不自由を強いる道具ではありません。
愛犬とのコミュニケーションツール
リードは愛犬に飼い主の意思を伝えるための大事なコミュニケーションツールです。
リードをもつ飼い主の手の動きで愛犬にしてほしいこと・してほしくないことを伝えるのが本来のリードの使い方です。
お勧めは平リード
ポリエステルまたは革製の平リードがお勧めです。
リードは犬の首輪につなぎ手にもって使用します。
とくにお勧めのリードはこちら↓
伸縮式リードの使用はNG
伸縮式リードの使用はNGです。
今、持っていないなら絶対に買わないでください。
どうしても伸縮式リードを使用したいばあいは広い場所でロングリードの代わりに使ってください。
室内用リードもご用意ください
確実に呼び戻しができる関係になるまでは室内でもリードをつけたままにします。
ただし、普通のリードは長すぎて家の中で引きずって歩くことになってしまうため室内用に短いリードを準備します。
4.ハーネス
お散歩時は万が一首輪がすっぽ抜けたり首輪につないだリードが破損した場ばあいの保険としてハーネス(胴輪)も装着します。
これを「ダブルリード」と言います。
譲渡決定時には改めて譲渡犬のサイズを測りご連絡します。
それを参考に後ずさりしてもすっぽ抜けにくい形状のハーネスを購入してください。

お散歩のメインの犬具はなんといっても「首輪」です。ハーネスは単体ではなくあくまでも「補助具」として使用するものであるとSuzyは強く提唱します。ハーネスは補助装置お散歩時は首輪の補助としてハーネスを装着します。
とくにお勧めのハーネスはこちら↓
5.ジョギング用リード
ハーネスはジョギング用リードをつないで使います。
ジョギング用リードについては「サブリードはジョギング用でハンズフリー」で詳しく紹介しています。
とくにお勧めのジョギング用リードはこちら↓
B.お家のなかの居場所づくり
お迎えした愛犬が安心して過ごせる居場所を整えるためのアイテムはいくつかの種類に分かれています。
以下のちがいを理解したうえで適切な居場所を用意してあげましょう。
1.クレート
寝床兼移動手段として必ず1つクレートをご用意ください。
IATA規定に適合した航空輸送に耐える丈夫なものを購入しておくと飛行機での移動にも使用できるためお勧めです。
大きさを選ぶ際は航空会社のウェブサイトを参考にすると分かりやすいです。
とくにお勧めのクレートはこちら↓
2.敷物
クレートの中には敷物を敷いてあげます。
バスタオルやフリースなどでもいいです。
洗い替え用で夏・冬それぞれ数枚ずつあると良いです。
3.トイレシート・トイレトレー
室内での排泄習慣を身に着けさせておくことはとても大切なしつけです。
保護犬も我が家に迎えたその日から室内トイレの練習をスタートします。
トイレトレーのサイズ
たとえ小型犬であってもトイレトレーのサイズはワイド以上のほうがはみ出しなどの失敗が減ってお勧めです。
シートをビリビリに破くなどのイタズラしてしまうコでなければ専用のトイレトレーを使わなくても大丈夫でしょう。
トイレトレーは必要に応じてご用意ください。
ペットシーツのグレード
使用済みのペットシーツをこまめに取り換えできないばあいは厚手で吸収力の高いものを使うと床を汚さないで済みます。
4.ケージまたはサークル
室内フリーで過ごさせるつもりであれば不要かもしれませんが飼い始めの頃は囲いがあった方がお互いに安心できると思います。
サークルはベビー用品の中古などで当面のあいだ代用することもできます。
脱走が心配されるばあいは屋根付きの「ケージ」を用意します。
5.飛び出し防止用ゲート
年間に何万匹もの犬が家から脱走して迷子になり車にひかれて亡くなったり保健所に収容されています。
せっかく生き残って保健所に収容された迷子犬たちの多くも期限までに飼い主のお迎えがありません。
「ウチは大丈夫」に根拠なし
そして、やむなく殺処分となったり、(運が良ければ)保護団体に移って新しい飼い主を探すことになったりしています。
このため「ウチは大丈夫」という慢心はとても危険です。
脱走防止グッズは中古のベビー用品などで代用することもできます。
必要に応じてご用意をお願いします。
6.食器
愛犬専用の食器を用意してあげましょう。
お水用とごはん用の2つを用意します。
食器の選び方にもいろいろなコツがあります。
以下の記事を参考になさってください。
食器台
体をかがめずに食べられる高さに食器が置ける食器台があるとさらに良いでしょう。
これからお迎えするウチのコのためにDIYでオリジナルの食器台を作ってあげるのも楽しいですよ。
C.飼い主のお散歩アイテム
お散歩時など愛犬と一緒に外へ出るときには飼い主が必ず持ち歩かなければならないものがあります。
- お散歩バッグ
- ウンチ袋
- お水ボトル&水飲み容器
- 消毒用アルコール・(ウェット)ティッシュ
1. お散歩バッグ
手提げタイプや肩掛けタイプ、ウエストポーチ型など、いろいろな形・素材のお散歩バッグがあります。
超小型犬の飼い主さんは手提げタイプが多く、それより大きい犬とお散歩する人は肩掛けタイプが多い傾向にある気がします。
個人的には両手が空くほうが便利かと思います。
お散歩バッグには以下に挙げるアイテムを入れて使います。
2. ウンチ袋
これを忘れたら「家の鍵かけ忘れた」「スマホを家に忘れた」と同じレベルで家に取りに帰ります。
ワンちゃんの落とし物を回収するのは飼い主の最低限の責任です。
ウンチ袋もいろんなタイプがあります。
詳細については「ドッグトレーナーが勧めるウンチ処理袋」をご覧ください。
3. お水ボトル&水飲み容器
近年、犬の飼育に関する世間の意識が高くなりオシッコの始末についてもウンチの回収同様に「飼い主が必ず処理するもの」となっています。
お散歩時の排泄場所は飼い主が選び犬の自由で所かまわずオシッコをさせないようにします。
そして、オシッコをしたところにはお水をかけることが必要です。
お散歩中はオシッコを洗い流すためのお水を持ち歩くのが常識になってきました。
水飲み容器も忘れずに
犬もたくさん歩けば喉が渇きお散歩途中でお水を飲みたくなることもあります。
このため、お水はオシッコにかけるためだけでなく飲み水としても持ち歩く必要があります。
お散歩中に愛犬にお水を飲ませるための容器は、お水ボトルと合体したタイプのものや器のみのタイプがあります。
詳細は「お散歩の排泄マナー(オシッコ編)」でも詳しく解説しています。
4. 消毒用アルコール・(ウェット)ティッシュ
コロナ化でアルコール消毒が当たり前の習慣になったこともあり排泄物の始末をした後は消毒用アルコールで手を消毒しておくことをお勧めします。
また、お散歩中に愛犬がしたうんちを回収する際「ウンチが手についてしまった!」というアクシデントも発生しないとは言えません。
そんなときはウェットティッシュがあると便利です。
アルコールでないウェットティッシュがあるとワンちゃんの身体が汚れたときに拭くこともできます。
お迎え後の準備でもOKなもの
以下のものは犬を迎える時点で揃っている必要はありません。
しかし、犬と暮らすにあたって必要なものです。
お迎え後で構いませんので順次そろえていきましょう。
- ドッグフード
- グルーミング用品(爪切りやブラシ、歯ブラシなど)
ドッグフード
最初の数日分はお渡しします。
できる範囲で質の良いフードを与えてください。
ドッグフードを選ぶのに迷ったら「ドッグフードのえらびかた」もぜひ参考になさってください。
グルーミング用品
犬と暮らすにあたって用意の必要なグルーミングアイテムは以下のとおりです。
- ブラシ
- 爪切り
- シャンプー・リンス
- 歯ブラシ
- 耳掃除用クリーナー
1)ブラシ
すべての犬に必要なものとして以下の2つをご用意ください。
- ノミ取り櫛(目ヤニなどの除去)
- タワシ(ブラシに慣れるための準備として)
ノミ取り櫛ってこんなの↓
タワシってこんなの↓
いきなり毛にブラシをかけるとびっくりしてしまいブラッシングが嫌いになってしまうこともあります。
飼い主さんとブラシに慣れるためにタワシタイプのブラシからのスタートをお勧めします。
グルーミング目的のブラシは被毛のタイプによって適した種類が異なります。
「犬用ブラシの種類とえらびかた」の記事を参考にしてお選びください。
2)爪切り
動物病院やトリミングサロンでもお金を払えば爪を切ってくれます。
しかし、シニア期になるとトリミングサロンや病院への移動が心身の負担になってきます。
そのときに備えて元気なうちから飼い主自身が愛犬の爪切りをできるようになっておく必要があります。
今から少しずつ取り組みましょう。
爪切りの種類や方法については「爪切りをしよう」の記事をご覧ください。
3) シャンプー・リンス
毛質や皮膚の状態によって合うシャンプーは異なります。
お見合いの際に対象の犬の毛質・肌質についてお伝えします。
その犬の体質にあったものを購入してあげてください。
シャンプー選びの際は「愛犬のシャンプーに必要なアイテム」も参考にしてみてください。
4) 歯みがきグッズ
犬は人間と唾液のphが異なるため虫歯にはなりにくいです。
しかし、人間と同じかそれ以上に歯周病になりやすいので虫歯にならなくても歯みがきが必要です。
若いうちから歯みがきをできるようになっておくとシニア期になってから歯周病で歯の痛みに苦しんだり歯周病菌由来の病気にかからずに済みます。
歯ブラシの選び方や歯ブラシの始め方については以下の記事を参考にしてください。
歯周病は老後のQOLを大きく損なう病気です。
シニアになってから全身麻酔で歯周病の治療に耐えるのは難しいです。
若いうちからのケアが健康を左右します。
耳掃除用クリーナー
耳が汚れやすいコは自宅でも日ごろから耳の状態を確認しておきます。
必要に応じて定期的に動物病院できれいにしてもらいます。
耳のお手入れの方法や注意点については「耳のお掃除に使う道具たち」をご参照ください。
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- 保護犬譲渡の流れ
- お見合いの申し込み方法
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