耳の中が汚れやすいワンちゃんは少なくありません。
とくに垂れ耳や肌が脂っぽい体質のワンちゃんは耳のトラブルが起こりやすいです。
もし、あなたの愛犬がこのようなタイプのばあい耳の定期チェックと耳掃除をする必要があります。
耳のお手入れは必要か
愛犬のグルーミングを定期的にトリミングサロンにお願いしている場合はトリミングの際に耳掃除もしてもらえるため愛犬の耳の中の状態を気にしたことがないかもしれません。
耳のお手入れを家庭で行なうかどうかは犬に関わる仕事に就く人のなかでもその職種によって意見が分かれるところです。
耳の中に異常があるとき犬がとる行動
犬が耳に違和感を感じているときは以下のような行動を取ることがあります。
- やたらと後足で耳をかく(&その足の匂いを嗅ぐ)
- 違和感がある側の耳だけよく動かす
- 違和感がある側の耳を床にこすりつける
- そわそわ落ち着かない
耳の中に異常があるかを確認する方法
愛犬が上記のような行動をとるときは耳の中に異常がないかを確認したほうが良いでしょう。
日頃から目で見える範囲を注意深く観察しておくと異常に早く気づくことができます。
- 耳をめくって耳の穴の皮膚を観察(汚れや炎症の有無)
- 耳の中の匂いを嗅ぐ(異常な悪臭の有無)
異常があれば触らずに病院へ
明らかに異常があれば触らずに病院へ連れていきます。
そうでないばあいは必要に応じて目で見える範囲をきれいにしておくことをお勧めします。
耳のお手入れに使う道具たち
チワワなどの超小型犬のお手入れは市販の綿棒を利用することも可能です。
しかし、愛犬の体重が10キロを超えるあたりから綿棒は細すぎて耳の中の汚れが取りにくいです。
細い綿棒で耳の中をこすり過ぎてしまうと炎症を起こしてしまいます。
このため、トリマーさんが使っているようなクリップにちぎったコットンを巻き付けてイヤークリーナーで湿らせて耳掃除をすると汚れを取りやすいです。
イヤークリーナー
乾いたコットンで耳の中をこすると耳の中の皮膚を傷つけてしまいます。
耳の中を傷つけず汚れを落ちやすくするためにイヤークリーナーを使います。
イヤークリーナーには着け心地がスースーするものと、そうでないものがあります。
ノルバサン オチック 118ml
こちらはスースーするタイプのイヤークリーナーです。
このため嫌がる子もいますがトリミングサロンや動物病院などでもよく使われています。
「さっぱりタイプのイヤークリーナー」の王道です。
ビルバック (Virbac) ベッツケア イヤークリーナー 125ml
こちらも動物病院やトリミングサロンでよく使われているイヤークリーナーです。
このイヤークリーナーはスースーしないタイプでほんのり柑橘系の香りがします。
ノルバサンオチックを嫌がるワンちゃんはこちらを使うと良いでしょう。
鉗子(かんし)
ハサミのような見た目ですが先端は刃ではなく洗濯ばさみのように挟み込む形状になっています。
ここにコットンを挟んで外れないようにロックをかけて巨大な綿棒の先のようなコットンの玉を作って使います。
ホーザン(HOZAN) パーツクリップ ロック機能付き
耳のお手入れ方法と注意点
愛犬の耳のお手入れの方法には以下のようなやり方があります。
方法1:綿棒を使わない方法
- イヤークリーナーを耳の穴に直接垂らす
- 薬液がこぼれないように耳を閉じて耳の根本を数回揉む
- 犬から手を放す(犬はブルブルと頭を振って薬液を耳から出す)
- 耳の穴(目に見える&手が届く範囲)と耳たぶの内側(外側も)をウェットシートで拭う
綿棒を耳に入れずに洗浄する方法が一番耳を傷つけずに済みます。
方法2:鉗子(綿棒)を使う方法
上記の方法ではいまいちキレイにならないときは鉗子(綿棒)を使ってお掃除をします。
- 鉗子にちぎったコットンを巻き付ける(または綿棒を用意)
- コットンをイヤークリーナーで湿らせる
- 耳の穴より手前の部分をコットンで優しくこする
- (コットンが汚れたらきれいなものと取り換える)
- コットンを入れるのは耳の穴の入り口付近までにとどめる
- 耳の穴(目に見える&手が届く範囲)と耳たぶの内側(外側も)をウェットシートで拭う
やりすぎに注意
鉗子をあまり奥のほうまで突っ込んだり力を入れてグリグリとこするとかえって耳の中を傷つけてしまいかねません。
くれぐれも、ケガをさせてしまうことがないように気をつけながら行ってください。
臭いがひどい・痛がるときは病院へ
犬は耳の形状や体質によっては外耳炎になりやすいです。
耳の中の匂いを嗅いで悪臭がしたり耳の穴に炎症が起きて赤く腫れていたりするときに自宅で耳掃除をすると余計に悪化させてしまいかねません。
耳の状態がよくないときは早めに病院で診てもらうことをお勧めします。
常日ごろから愛犬の耳の「通常」の状態を知っておくと悪化する前に治療を始められます。
全身の状態を見直す
愛犬が「耳のトラブルをしょっちゅう起こす」というばあいは食生活を見直すと改善することが多いようです。
油分の少ないドッグフードや炎症を起こしにくい食材を使うなどして体質から改善してあげることが必要かもしれません。
病院で治療するよりも犬に負担がなく耳以外の部分も含めた健康の増進にもなるため検討してはいかがでしょうか。
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