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リード・引き綱の種類

愛犬とのお散歩にはどんなリードを使っていますか?

リードは飼い主と愛犬をつなぐ非常に重要なアイテムであり、ファッションアイテムではありません

このため、リード選びは首輪選びとともに、人間が靴をえらぶときと同じように使う犬や人、状況にあったものを使わなくてはいけません。

リードを使用する理由を知り、愛犬にとって最適な1本を見つけましょう。

リードを使う理由

なぜ、犬と外を歩くとき、リードを使わなければならないのでしょうか?

その1:愛犬の命を守るため

自由にふらふらと歩かせていると、車や自転車にひかれてあっという間に命を落としてしまいます。

公の場所で犬を自由にさせることは、「愛情」ではなく「ただの無責任」なのです。

普段は聞き分けの良い子でも何かをきっかけに興奮してしまい、飼い主の声が耳に届かず迷子になる犬は毎日たくさん発生しています。

ひとたび迷子になった犬が、無事に飼い主のもとへ生きて帰れる確率はとても少ないです。

愛犬の命を守ることは飼い主の最低限の義務であることを心に刻みましょう。

その2:愛犬との絆を築くため

犬はリードを通して首輪に伝わる感覚から飼い主の意思や精神状態を読み取る能力を備えています。

このため、リードを使うことはただ単に犬を迷子にしないためにつないでいるのではなく、飼い主が愛犬に望んでいる行動は何かを伝えるための重要なツールでもあるのです。

飼い主は愛犬に伝わりやすいリードさばきを習得する必要があります。

一言も命令しなくても阿吽の呼吸で意思の疎通ができる関係こそ、本当の信頼関係ではないでしょうか。

その3:犬が苦手な方への配慮のため

もし、愛犬とのコミュニケーションが上手にとれるようになり、愛犬がリードなしでも完璧に飼い主の指示に従うようになったとしても、公共の場所ではリードを着けていなければなりません

世の中には、犬好きの人だけでなく犬が苦手な方や子どももいます

公の場所でリードを着けずに犬を歩かせる(遊ばせる)ことは、こうした方々への配慮を欠いた行動となります。

「犬嫌いは犬好きが作る」という有名な言葉があります。

自分と愛犬以外の他者への配慮は、巡り巡って自分たちの行動範囲に影響を与えます。

ノーリードで犬を散歩させる人が多い場所には、同じくらい犬を苦手とする人もいます。

ノーリードの犬が走り回っている状況を快く思わない人が置いた殺鼠剤入りの食べ物を食べて、苦しみながら命を落とす犬が毎年たくさんいます。

犬を苦手とする方へ配慮をするということは、愛犬の命を守ることにもつながります。

さまざまな種類のリード

用途に応じたさまざまなタイプのリードが販売されています。

犬の体高と紐を持つ人の身長・手の大きさによって、適切な長さや太さが変わります。

また、リードはあくまでも消耗品のため、適宜買い換えて使うものだということを知っておきましょう。

愛犬のお誕生日には、新しい首輪とリードをプレゼントするように習慣をつけておくと、用具の痛みがひどくなる前に交換できてお勧めです。

リードの種類はざっくりと以下のようなタイプに分かれます。

  1. 普通のリード
  2. ジョギング用リード
  3. ゴム入りのリード
  4. ロングリード
  5. 伸縮式リード

普通のリード

手にもって使うスタンダードなタイプです。

まずは、このリード1本で上手にお散歩ができるようになることをめざしましょう。

ユリウスK9はハーネスはダメ(すっぽ抜けやすい)ですが、リードは素晴らしいです。

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ジョギング用リード

腰に巻いたり、肩に掛けたりして使うこともできるリードです。

両手が空くので、飼い主と一緒にジョギングをする際は、飼い主も両腕を振って正しいフォームで走ることができますし、手からうっかりリードを離してしまい、犬に逃げられるという事故が起きません。

ただし、あくまでも「紐で飼い主とつながっている状態」なだけで、犬にとっては飼い主からの指示が伝わりにくい状況となります。

このため、犬の「自由散歩」の状態になります。

通常のリードにプラスアルファで使用(ダブルリード)する、または、状況に応じて、手でリードコントロールを加えて使いましょう。

ジョギング用リードについては、以下のページで詳しく紹介しています↓

ゴム入りのリード

また、ジョギング用リードにはゴムが入った伸縮性のあるタイプもあります。

適度に伸び縮みするほうがペースを合わせやすいかもしれません。

ゴム入りを首輪につなぐのはNG

使い方で注意したいのはゴム入りのリードを首輪につけて使用してしまうことです。

首は犬にとって胴体よりも敏感な場所であり、犬は首輪に伝わる振動を通じて飼い主の意思を読み取ろうとします

それなのに、ビヨンビヨンと伸び縮みしてしまっては伝わるものも伝わりません。

そのうち、犬が飼い主の意図を知ろうとすることをあきらめて、自分のペースでお散歩を始めてしまいます。

ゴム入りのリードはサブ使用で

引っ張りの強い大型犬や柴犬などでは、ゴム入りのリードを使っている飼い主さんが少なくありません。

しかし、上記に挙げた理由のとおり、ゴム入りのリードを使いたいときはハーネスに取り付けて、好きなだけ愛犬に引っ張ってもらうために使ってください。

ハーネスの使用目的については以下のページで詳しく紹介しています↓

ロングリード

『広いところで、愛犬を自由に走らせてあげたい』

犬と暮らす飼い主さんであれば、誰もがそのように思うことと思います。

しかし、現実には、マンション住まいであったり、戸建てに住んでいても広い庭がなかったり、近隣に気軽に行けるドッグランがない飼い主さんが大半だろうと思います。

だからと言ってノーリードで犬を遊ばせることは、自分の目先の楽しみのために愛犬の命を危険にさらしていることになるのです。

公園や砂浜など、広いところで愛犬を走らせてあげたいときは、犬が紐につながっていることが周囲に分かるように、ロングリードを着けて遊ばせることが大切です。

ロングリードの例↓

犬嫌いは犬好きが作る

犬嫌いは犬好きが作るという有名な言葉があります。

これは「自分(とウチの犬)さえよければ、ほかの人は関係ない」と、周囲への配慮を欠いた行動を続けた結果、犬に対する世間の目が厳しくなり、巡り巡って自分(とウチの犬)の生活が制限される(そして、その巻き添えで、良識のある飼い主とその愛犬も行動の制限を受けてしまう)という負のループを言い表したものです。

これは、今まで犬OKだった場所が禁止になることのみならず、毒の入った餌をまかれて拾い食いをした犬が命を落とすといった、取り返しのつかないものもあります。

もちろん毒物で動物を殺すことは犯罪ですが、仮に犯人が捕まったとしても命を落とした愛犬が帰ってくることはありません

これからの犬との暮らしにおいて、一緒に行動できる範囲を広げていけるか・狭くしてしまうかは、一人ひとりの飼い主さんの心がけにかかっています。

他人の犬の飼い方を注意することは難しくても、自分自身が行動を正し、その姿を見せていくことが周囲にも必ず影響を与えるはずです。

『百害あって一利なし』伸縮式リード

犬の引っ張りに合わせて細い紐が伸び縮みする「巻き尺」に持ち手がついたようなリードのことです。

このタイプのリードで有名な商品として、『フレキシリーシュ』というリードがあります。

しかし、この手のリードは日本の住環境においては百害あって一利なしのリードです。

持ってなければ買う必要なし

これからリードを購入する方は、伸縮式のリードではなく先に挙げた別タイプのものから選んで購入してください。

使うなら広い場所で

今、すでに伸縮式のリードを使っている飼い主さんは、日常のお散歩での使用を中止して、ロングリードを使う場に限定して使用していただきたい代物です。

なぜ、フレキシはダメなのか?

犬に適切な指示を与えられない

手元が固定されているためリードの操作がしづらくなります。

このため、犬は飼い主の指示が受け取れず、自分勝手に行動するようにならざるを得ません(つまり、自由にさせたいときに使う道具です)。

犬は飼い主とのコミュニケーションをあきらめる

リードの伸び縮みがいつでも自分次第のため、首輪を通じた飼い主とのコミュニケーションが取れなくなってしまいます。

お散歩は、運動不足の解消やほかの犬との交流だけが目的ではありません。

犬にとって散歩は群れの移動を模した行動でもあり、お散歩における飼い主との交流は、飼い主との信頼関係の構築に大きな影響を与えています。

このため、ドッグトレーニングにおいては飼い主とともに歩く練習が重視されているのです。

事故の加害者になる危険性

犬を飼っている人は「あの形のリードは伸び縮みする」と知っていますが、犬を飼っていない方は紐が突然伸びることを知らないことも多いです。

このため、目の前の犬のリードが突然伸びてきて前をふさがれたり、犬がこちらへ向かってくるとは夢にも思っていません。

伸縮式のリードは長さを固定するロックがかけられるようになっていますが、飼い主がこのロックをかけるタイミングを逃したり、ロックが壊れるなどして制御を失った犬が飛び出していく姿を日常的によく見かけます。

そして、以下のようなトラブルが起こってしまいます。

  • よその犬に飛び掛かっていき、喧嘩(噛み合い)になり怪我をする(させる)
  • 通行中のベビーカーや自転車が紐に気づかず引っかけて転倒し、人(赤ちゃん)も犬もケガを負ってしまう
  • 通行中の人に飛び掛かり驚かせてしまう(子どもを泣かせてしまう、老人を転ばせてしまう)
  • 車道に飛び出して車に轢かれそうになる(轢かれてしまうこともあります)

伸縮式のリードを使っていてこのような経験をしたり、ヒヤリとする経験をした方はたくさんいるはずです。

このとき、なぜか犬が叱られがちですが、悪いのは伸縮式のリードで散歩をしていた飼い主にほかなりません。

「ちゃんとリードをしていたのに…」と悔やむ方もいらっしゃいますが、残念ながら「ちゃんと」ではなかったのです…。

とくに、お子さんや老人に怪我をさせてしまうと、その賠償に多額のお金が必要になり、人生が大きく変わってしまった飼い主もいます。

お散歩の際は、安全性を重視したツールを用い、しつけをしっかりする必要があります。

そのうえで、万が一の時のために、損害保険に入っておくことも大切です。

犬を飼っている方は契約中の保険を見直してみて、犬にかかわるトラブルが補償に含まれているかを確認しましょう。

飼い主のやけど

伸縮式のリードの紐は糸のように細いものが多いです。

愛犬の急な飛び出しに焦った飼い主さんが素手で紐を手繰り寄せようとして、摩擦で火傷をすることもあります(伸縮式のリードを使っていて手を火傷した経験のある方は決して少なくないはずです)。

伸縮式のリードはこれらの観点から使用にとても注意が必要なため、わざわざ使わなくて良いです。

お散歩に関するしつけのご相談に来られた飼い主さんが伸縮式のリードを使っていたばあい、これを別のリードに変えただけで、すっかり問題が解決してしまうこともあります。

リードの重要性に気づいたら

これまで、愛犬の食事や洋服代にはお金をかけていても、リードは二の次・三の次だったという方もいるでしょう。

でも、この記事を読んでリードの重要性を知ったならば、愛犬のリードを見直してみることをお勧めします。

そして、ご自身と愛犬に合ったリードを使いましょう!

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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