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豊かな表現で接する

「犬をしつける」というとき、ヒトはなぜだか「命令口調」になります。

これまで、テレビなどで見たりする警察犬などの「訓練」のイメージで、そのような口調になってしまうのかな?と考えていましたが、

夕方のお散歩で出くわす小学生の子どもたちが、我が家の犬を見つけて「お手!」とか「オスワリ!」とか、ビシビシ命令するのをみると、どうやらメディアの影響だけというわけでもないのかなぁと思い始めました。

イヌとヒトは、使う言語が違います。

おなじヒト同士であっても、住む地域が異なれば、違う言語を使っていて、お互いの意思疎通を図るのに苦労します。

また、まだ発達途中の赤ちゃんや子どもたちに自分の気持ちを伝えるときも、相手は難しい言葉は理解できませんし、相手に合わせた伝え方に苦労します。

ヒトとは種の異なるイヌとのコミュニケーションをうまくやろうと思ったら、日本人とはまったく異なる言語、生活様式をもつほかの国の人間とコミュニケーションをとろうとするとき以上に、努力が必要になるのではないでしょうか。

まずは言語の異なる同じ人間や、まだ言語を大人のように使えない子どもたちに、自分の気持ちを伝える際に、どのような工夫をするかを考えると、犬に対して効果的な方法というのもわかってくるように思います。

イヌはヒトの表情を見分ける能力の持ち主

イヌは、人間の表情から、その人の感情を読み取る能力があることが、心理学の実験で証明されています。

  • 笑顔の人は喜んでいる
  • 怖い顔の人は怒っている

と、判断します。

イヌは人間の発する言葉の意味が分からない場合であっても、相手の気持ちを表情から読み取ろうと頑張ります。

マスクで口元が隠れてしまう昨今ですが、それでもイヌたちは人間の目の表情から読み取ろうとします。

言葉を発する際に感情豊かに顔を動かす

英語圏の人が犬のしつけが上手だと言われている理由は、言葉を発する際に感情豊かに顔を動かすからなんじゃないかと思います。

私たちは、イヌにできるだけわかりやすく自分の気持ちを伝えてあげる必要があります。

ぜひ、鏡で自分の顔を見ながら、愛犬に話しかけるときの表情を確認してみてください。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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