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首輪の正しい着け方

Suzyはこれまでに何千頭もの家庭犬のしつけをお手伝いしてきましたが、ほぼ全員の飼い主さんが愛犬に首輪を正しく着けることができていませんでした。

インターネットやしつけ本に書かれている首輪の着け方の説明が曖昧すぎることが原因です。

せっかく良い首輪を着けていても正しいサイズ合わせができていなければ、その効果を発揮することはできません。

本記事では愛犬に首輪を正しく着ける方法について具体的に解説していきます。

つぶやきちなみに、首輪チェックの際に飼い主さんが愛犬に着けていた首輪が小さすぎたことは一度もありません。

Step1:体型に合う首輪の種類を知る

「首輪」とひとくちにいっても、じつにさまざまな種類の首輪が販売されています。

それらのうちどのタイプの首輪が自分の愛犬に合うのかを知っていなければなりません。

首輪の種類については以下の記事で詳しく解説しています。

まだ読んでいない方は先に読んでから[Step2]に進みましょう。

首輪の形・種類について知る

Step2:愛犬の首輪のサイズを知る

首輪を買う前に愛犬の首回りのサイズを測っていますか?

体重だけでは選べない

適正体重だけを見て首輪を購入してくる飼い主さんもいます。

同じ体重でも犬種によって犬の体型はさまざまです。

体重だけで適切なサイズを判断することはできません。

必ず、首輪を着ける位置のサイズを測りましょう。

首輪を掛ける位置はどこ?

じつは首輪を買う前に首回りのサイズを測っている飼い主さんであっても、ほとんどの方は測る場所を間違えています。

あご下から耳の付け根に沿って

首輪を着ける正しい位置は顎下と耳の付け根の周囲です(アイキャッチ画像を参照)。

この位置のサイズをメジャーで測ってサイズを確認します。

喉元は首輪をつける位置ではない

一般的に「首回り」というと喉元を指しますが首輪を着ける位置ではないのです。

喉元に合わせてサイズを測ってしまうと大きすぎる首輪を買ってしまうことになります。

つぶやき喉元のサイズを知る必要があるのは犬の服を買うときです。

毛量が多い犬の場合

毛量の多い犬種(ポメラニアンや柴犬など)は飼い主が思っているより本当の首回りが細く「買った首輪が大きすぎた」という事例があまりにも多いです。

このため毛量の多い犬のサイズを測るときはメジャーをギュっときつく巻いてサイズを測ります。

つぶやきとくに冬毛の季節は注意が必要です。

マーチンゲールカラーを使う

季節で毛量が大きく変わる犬種や首の太さに比べて頭が小さい犬種(柴犬やサイトハウンド)には「マーチンゲールカラー」がお勧めです。

有効なサイズの範囲が広いので冬に買った首輪が夏に緩くなってしまうリスクを減らせます。

そして、普段は緩く着けているため愛犬の首輪をきつくすることに抵抗感が強い飼い主さんでも受け入れやすいようです。

また、引くとあらかじめ設定した範囲で首輪が締まるため(正しくサイズを合わせていれば)首輪がすっぽ抜ける心配もありません

マーチンベールカラーについての詳細は以下のページで詳しく解説しています↓

マーチンゲールカラーの扱い方
つぶやき使い方には少々コツ(気遣い)が必要なためトレーナーからレクチャーを受けて扱い方を覚えて使うと安心です。愛犬の行動がみるみる(良いほうに)変化しますよ。

Step3:首輪のサイズ調節

首輪はあごの付け根と耳の付け根にそってキツすぎず・緩すぎずピッタリ」に調節します。

あご下と首のお肉を下げる

まず、あごの付け根と耳の付け根に沿って首輪をピッタリサイズに調節します。

つぎに、首輪周辺のお肉と毛をつかんで首の付け根のほうに向かって下げます。

すると、毛とお肉が移動した分また首輪が緩くなるので、さらにサイズを調節していきます。

指は入らなくてヨシ

よく、首輪のサイズ調節の方法の説明で「指●本分のゆとり」などと書かれています。

しかし、現実には犬の大きさも飼い主の指の太さもまちまちであり、この説明はまったく当てになりません。

首輪に指が何本も入る時点で緩すぎるのです。

ネクタイの締め加減で

首輪のサイズ合わせをする際、Dカンをもって首輪を回したときに簡単にクルクルと首輪が回ってしまうならその首輪は緩いと判断できます。

Dカンをもって首輪を回したときに「簡単ではないけれど回る」程度のフィット感がベストです。

男性の飼い主さんにはネクタイの締め加減と同じであると説明しています。

すると、男性の飼い主さんにはその感覚がとてもよく分かるようです。

特殊な首輪のケース

ハーフチョークカラーやスリップリードなど機能性をもつ特殊な首輪にはそれぞれ適切なサイズ調節の方法があります。

これらの特殊な首輪を使用する際はトレーナーにサイズ調節と扱い方を教わることをお勧めします。

素人が見様見真似で適当に使ってしまうと効果を発揮できないどころか愛犬の健康を損ねる危険性もあるからです。

マーチンゲールカラー

このサイトでドッグトレーナーSuzyが強くお勧めしている「マーチンゲールカラー」も機能性のある首輪の一種です。

特殊な首輪のなかでマーチンゲールカラーはもっとも一般の飼い主さんにも扱いやすく効果が高いためお勧めしています。

マーチンゲールカラーのサイズ調節方法は以下の記事で詳しく解説しています。

マーチンゲールカラーの扱い方

サイズが合っていないと判明したら

正しい位置で首輪のサイズ調節をしてみて愛犬に使っている首輪のサイズが合っていないと分かったら、すぐにサイズの合った首輪に買い替えます。

サイズの合った首輪に買い替える

首輪は愛犬の命を守る安全装置です。

大きすぎる首輪は安全装置としての機能をしておらずとても危険です。

首輪に限ったことではありませんが犬具を使用するときはその犬の身体に合ったサイズを使っていることが何よりも重要です。

買い替えにお勧めの首輪

買い替えにお勧めの首輪は以下の記事でご紹介しています。

まとめ

これまでみてきたとおり犬の首輪は単なるファッションアイテムでないことがお分かりいただけたと思います。

首輪の役割

  1. 安全装置
  2. 安心装置
  3. コミュニケーションツール

首輪の重要性を踏まえて、いまいちど愛犬の首輪を見直してみましょう。

次のステップと注意点

首輪合わせができたら次のステップに進みましょう。

扱い方を覚えよう

首輪とリードを使って愛犬とコミュニケーションをとれるようになると、ご褒美にオヤツを使わなくても愛犬と心を通わせることができます。

首輪をコミュニケーションツールにしていく方法は以下の記事で詳しく解説しています。

お散歩瞑想で愛犬を穏やかな子に育てる

首輪に伸縮式リードはNG

首輪には伸縮式リードをつけてはいけません。

犬の散歩で伸縮式リードを使うのがNGな6つの理由

自宅でも首輪は着けたままに

ハーネスはお散歩に出るときだけ着けて帰ってきたら外してやりますが自宅内でも首輪は着けたままにしておきます。

理由は以下の記事で詳しく解説しています。

家の中でも首輪はつけたままに
犬の首輪についてもっと知りたい!

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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