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愛犬の命と健康を本気で守る

愛犬にしつけをする第1の目的は、ずばり「愛犬の命と健康を守るため」です。

これをお話すると、「ソンナノ、アタリマエジャン…」と、拍子抜けされる飼い主さんがほとんどです。

ですが、その飼い主さんが「愛犬の命を守るしつけ」が、ちゃんとできているかというと、そうじゃなかったりします。

たとえば、愛犬の命を守るために愛犬ができるようになければならないことには、以下のようなものが挙げられます。

病院の診察台の上でじっとしていられる

病院が楽しいワンちゃん、苦手なワンちゃん、どちらも診察台の上でじっとしていられません。

このとき、聴診などの診察がちゃんとできるように、看護師さんか飼い主さんが犬を押さえることになります。

このとき、暴れたり騒いだり(ときに噛み付こうとしたり)していては、(獣医さんは怪我したくないので)「この子のストレスになっちゃうといけないから、さっと診ますね~」と言われて、体中をきちんと診察して頂くことはできません。

しっかり診ようが、さっと診ようが、飼い主が請求される値段は同じです。

また、嬉しさや恐怖で心臓がバクバクしていたら、たとえ聴診器を当てても、普段の心音を知ってもらうことができません。

もし、診察台の上で看護師さんに身体を押さえられても平常心でじっとしていることができれば、身体じゅう隅々までチェックしてもらえ、病気を早期に発見してもらうことができ、命を救うことができます。

身体じゅうどこを触られても嫌がらない

先述の診察にかかわることですが、触られるのを嫌がって噛み付いたりしていれば、獣医さんや飼い主さんが、日ごろ愛犬の身体をしっかり調べてあげることができません。

たとえ、愛犬にとって「触られると、ちょっと嫌なんだよな~」と思う場所であっても、飼い主を信頼して受け入れ、我慢する心が育っていれば、病気や不調を早期に発見し、健康を守ることにつながります。

「嫌なことはしない」という言葉だけが独り歩きして、犬が嫌がることは全部避けなければいけないと思っている飼い主さんも少なくありません。

ですが、小さなストレスをかけてあげることで、大きなストレスをかける必要がなくなり、結果として、犬にとっては「ストレスの少ない」生活が送れるのです。

以下のことができるかも重要です。

首輪やリードを嫌がらない

首輪やリードがつけられないと、お散歩に連れていけません。

犬の心身の健康のためには、どんなに小さな犬種であっても定期的にお散歩に出る必要があります

首輪やリードを付けられなければ、あっという間に迷子になってしまい、愛犬の命を守ることができません。

はじめて首輪をつけるときは、大暴れして嫌がるかもしれません。

最初は、リボンなどで首周りになにかがあることに慣れるなどからスタートしても構いません。

ステップ・バイ・ステップで、首輪をつけられるようになりましょう。

首輪選び・リード選びは、以下の記事も参考にしてみてください。

拾い食いをしない

「お散歩中、一心不乱に匂いを嗅いでいるなと思ったら、一瞬で「パクっ」と何かをくわえ、取り返そうとしたら急いで飲み込んでしまった」という経験をした方も、いるのではないでしょうか?

食べられるもの、そうでないもの、どちらであっても、道端に落ちているものを口にいれることはとても危険です。

また、室内であっても、「食卓に準備していた夕飯を食べられた」とか、「オモチャや家具をかじって飲み込んだ」などのアクシデントを経験した方も少なくないと思います。

玉ねぎやチョコレートなど、犬が食べると命にかかわるものがありますし、食べ物以外(焼き鳥のクシやヒモ、ボールなど)のものを食べると、消化器官を痛めてしまい、緊急の開腹手術が必要になることもあります。

愛犬の命を守るためには、「飼い主に与えられたもの以外、勝手に食べてはいけない」ということは、しっかりと教えていく必要があります。

お散歩の後、足ふきができる

土足厳禁の日本家屋では、汚れた足を拭かせてくれない犬との生活は難しくなります。

また、足の指の間などは、湿疹ができやすい場所でもあります。

なめ壊して炎症がひどくなってから病院に通うと、治療に時間もお金もたくさんかかってしまいます。

それに、肉球は犬の健康のバロメーターで、体調によって感触が変わったりします。

日ごろから肉球うを触っておくと、肉球の質感の変化から、体調不良に気づいてあげられます。

爪切りができる

犬は、爪の中に血管が通っていて、爪が伸びすぎるとそれにしたがって血管も伸びてきてしまい、歩きづらい形状の爪になってしまうため、こまめにチェックして、短くしておく必要があります。

大型犬は体重が重いので散歩で自然と削れて、こまめに爪切りをしなくてもあまり伸びない子もいますが、昨今の家庭犬の大多数を占める超小型犬・小型犬種については、どれだけお散歩しようとも、あっという間に伸びてきます。

なので、「トリミングのときに、切ってもらえばいいや」だけでは、ちょっと足りないかもしれません。

また「たまにしかやらない」ことで、爪切りに出されるたびに、あなたの愛犬は怖い思いをしてしまいます。

トリミングサロンや病院で処置をする際、飼い主さんが処置風景を見られる機会はあまりないでしょう。

しかし、処置室では爪切りの際に大暴れ・大騒ぎすることになり、結果として本犬はものすごくストレスを感じてしまいます。

愛犬が爪切りでストレスを感じないためには、日ごろからお家でも、飼い主さんが爪切りをしてあげて、「爪切り」という行為が愛犬にとって「当たり前」のことにしておいてあげることが大切です。

歯磨きができる

犬の口の中は人間のものとは唾液の成分が異なるため虫歯菌は住みづらい環境ですが、人間よりも歯周病になりやすいと言われます。

一昔前には、「犬が歯磨きなんて!」と、驚かれたものですが、犬の寿命が10年を超えるようになると、歯周病で顔を腫らしてゴハンが食べられなくなるシニア犬たちが増えました。

歯周病の処置は「抜歯」

そうなってしまうと、犬の場合は「歯を抜く」という処置をすることになり、老齢の身体に全身麻酔をして抜歯をする羽目になります。

しかし、犬は人間のように歯で食べ物をよくすりつぶしてから食べる構造になっていません。

歯がなくなることは、人間ほどには困らないため、歯周病で抜歯を勧められた場合は、躊躇なく抜歯してしまうべきでしょう。

さまざまな病気の原因になる歯周病菌

また、人間同様、歯周病菌は腫れた歯肉から血管内に侵入して全身を回り、心臓や脳などの重大な疾患を招く原因となるため、非常に怖い存在です。

「犬は歯がなくても食事は丸飲みできるから大丈夫」などとは言っていられません。

「歯磨きができる」ようにしてあげることは、愛犬の命と健康を守るたいせつなしつけです。

すぐにはできるようにならないかもしれませんが、ステップ・バイ・ステップで、徐々に慣らしてあげましょう。

投薬を受け入れる

飲んでも、飲まなくてもいいようなお薬を飲んでいるうちは、フードにかけるなどの方法で薬を飲ませる場合もあると思います。

ですが、絶対に飲ませなければ命にかかわるようなお薬を飲ませる際に、

フードに掛けたら食べなかった

とか、

フードを残した(食べなかった)から、薬を飲ませられなかった

という事態が発生したら、困りますね…。

オヤツにくるんで薬を与えたら、オヤツだけ食べて薬はきれいに吐き出した

というのも、「あるある」話です。

てんかんのお薬など、継続的に血中濃度のコントロールが必要なお薬を飲ませる場合は、確実に飲んでもらう必要があります。

確実に飲んでもらうためには、愛犬の口を開けて薬をのどに押し込んでやる必要があります。

このとき、「噛み付いて大暴れするから無理」となって服薬をさせられないとなると、薬を飲ませることができれば助かったはずの命を助けることができなくなってしまい、愛犬の命を守ることができません。

このように見てくると、言葉としては当然だと思っている「愛犬の命と健康を守る」も、意外と実践できていないことに気づかされたのではないでしょうか。

ご自身の愛犬の状況がどうか今一度振り返りをして、足りないところがあれば、さっそく取り組んでみてください。

「飼い主といっしょなら、何歳からでも犬は変われる」

ですよ。

飼い主が気を付けること

  1. 愛犬の体のためによくないものはあげない
  2. ケガをさせない
  3. 衛生的・健康的にすごせるように

「しつけ」と食事やグルーミングは別のものではありません。

愛犬を家族にするということは、日々の生活態度そのものが家族同様でなければなりません。

管理を怠り、不健康で不衛生な愛犬に「しつけ」だけを入れようとするのは無意味です。

体のためによくないものはあげない

  1. 人間用のおかずやお菓子の与え方
  2. 出来る限り良質のフードを選ぶ

人間用のおかずやお菓子の与え方

つねに隣に寄り添って晩酌に付き合ってくれる愛犬はカワイイですね。

しかし、欲しがるからといって人間用のおかずやお菓子を欲しがるままに与えるのは、欲しがる子どもにお酒やタバコをあげてしまうのと同じです。

人用の食べ物を与える際は、「これを人間の赤ちゃんに離乳食として与えられるか?(+犬が食べてはいけない材料が使われていないか)」を基準に、ごく少量に留めます。

出来る限り良質のフードを選ぶ

ドッグフードは便利です。

さまざまなメーカーから、星の数ほどの種類が販売されています。

値段はピンキリですが、格安のフードもあります。

しかし、安いフードはなぜ10キロ980円で利益がでるのか、なぜ賞味期限が1年も先なのか、理由を考え、納得したうえで与えましょう。

また、値段が高ければ良いかというと、そういうわけでもありません。

ドッグフードの選び方をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になさってください。

犬には「ごはん」と「おやつ」の区別はありませんし、『食べ飽きる』ということもありません。

愛犬の食べムラに振り回されすぎないように気をつけましょう。

ケガをさせない

  1. ノーリードで散歩をさせない
  2. リードをしていても常に車や自転車に注意を怠らない
  3. お散歩から帰ったら足裏をチェック

ノーリードで散歩をさせない

犬同士のケンカによる咬傷事故や、道路への飛び出しによる交通事故は頻繁に発生しています。

ケガをしたほうさせたほう、両方が辛い思いをすることになります。

リードをしていても常に車や自転車に注意を怠らない

中型犬以下は車の運転席から見えません。

リードは短くもち、つねに周囲に気を配りながら歩きます。

お散歩から帰ったら足裏をチェック

肉球が擦りむけたり、トゲが刺さっていることもあります。

足ふきの際は、異常がないかのチェックも併せて行ないます。

衛生的・健康的にすごせるように

  1. 予防できる病気は必ず予防する
  2. 爪切りやハミガキ、グルーミングを怠らない
  3. 日ごろのウンチやオシッコの状態を把握

予防できる病気は必ず予防する

狂犬病、その他伝染病、フィラリア、ノミ・ダニなど、予防できる病気はあらかじめ予防薬で防いでおきます。

病気になってからの治療は、犬も苦しみますし、お金も時間もかかります。

爪切りやハミガキ、グルーミングを怠らない

日ごろから愛犬の身体のすみずみまで飼い主がチェックをすることにより、ちょっとした愛犬の体の変化にすぐに気づくことができ、病気を未然に防ぐことができます。

なお、爪切り、ハミガキなどは飼い主自身の手でできるようになることも重要です。

日ごろのウンチやオシッコの状態を把握

色、ニオイ、量、回数などを日々チェックしておくことで、異常があればすぐに気づいて重症化する前に医療にかかることができます。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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