首輪は犬に苦痛を与えるので、ハーネスを使いましょう
と、動物病院で言われることが多く、多くの飼い主さんが「首輪は犬にNG」であると信じています。
ですが、ハーネスを使ったお散歩をしているワンちゃんのお散歩中の「引っ張り」や「他犬への攻撃」、「拾い食い」などに困って、しつけ教室に来られる飼い主さんが少なくありません…。
首輪とハーネスの比較研究
「首輪は犬にNG」という説が本当に正しいのかどうか、実際に調べた研究があります。

The behavioral effects of walking on a collar and harness in domestic dogs (Canis familiaris) 書誌情報 Grainger, J., Wills, A. P., & Montrose, V. T. (2016). The behavioral effects of walking on a collar and harness in domestic dogs (Canis fa...
この研究では、
首輪とハーネスで犬にかかるストレスに差異はなかった
と、結論づけています。
つまり、ハーネスが首輪よりストレスがないという説を裏付ける証拠はなく、犬はどちらでも受けるストレスの度合いに差はないという結果でした。
ハーネス本来の使用目的
ハーネスはもともと、四つ足の動物に重たい荷車を引かせるために使われていた道具です。
犬にも重たい荷車を引かせる目的で使用されていました。
現在でも、犬ぞりレースなどでハーネスを使用しています。
「引っ張れ!」と犬に伝えるのがハーネス
犬はハーネスを身に着けると、本能的に引っ張りたくなる生き物です。
ハーネスを着けて歩き出せば引っ張りたくなるというのが「犬の性(さが)」なのです。
ダブルバインドで思考停止する犬たち
にもかかわらず、多くの飼い主たちは愛犬の身体にハーネスを装着しておきながら「引っ張るな」と命令します。
これでは、ハーネスによって身体に受けている指示と、飼い主が出す指示が正反対です。
真逆の命令を同時に受けて混乱した犬たちはこうした状況が続くと、考えることをあきらめてしまいます。
そして、次第に飼い主の言葉を「聞く必要のないもの」としてスルーするようになってしまいます。
これでは、愛犬に飼い主の気持ちを伝えるコミュニケーションはできません。
サイズの合わないハーネス
また、苦しいのではないか?と、ハーネスのサイズをゆるゆるの状態で使用している飼い主さんもたくさんいます。
すっぽ抜けで迷子
しかし、緩いハーネスはすっぽ抜けてしまい、迷子になる危険性が高いです。
骨格への悪影響
また、緩いハーネスを使用した散歩で愛犬が強く引っ張り続けることによって、骨格にゆがみを生じることもあります。

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首輪に変えて問題解決!
このため、
- お散歩の引っ張りがひどくて散歩が憂鬱(もしくは危険)
- 飼い主が行きたい方向に行こうとせずその場で踏ん張る
- 他の犬に吠え掛かって収拾がつかない
などで困っているときは、ハーネスから思い切って普通の首輪に変えてください。
そして、リードを正しく扱えば、嘘のように愛犬が素直に歩くようになります。
お互いの気持ちを「少ない力で伝え合う」ためには、じつは、首輪をつかったコミュニケーションがベストなのです。

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首輪だけの散歩が心配なときは
ハーネスではお散歩中の犬の行動をコントロールできていない飼い主さんのなかには、どうしても、首輪で愛犬を散歩することに抵抗のある方が少なくありません。
そんなときは、ダブルリードでの散歩からスタートして、首輪とリードを使ったコミュニケーションがとれるように練習することをお勧めしています。

カイロスドッグトレーニングでは保護犬譲渡の条件として、お散歩時の「ダブルリード」をお願いしています。
なぜ、ダブルリードが必要なのか
なぜなら、完全に自分の家族と家なのだと理解できるまでは、命がけで逃げようとするのが保護犬の常だからです。多く...
首輪でのコミュニケーションがうまくいくようになると、今までのハーネスを使ったお散歩で、犬も飼い主もストレスを溜めていたことがハッキリと分かるようになります。
道具は正しく使ってこそ効果を発揮
首輪をつかっても、ハーネスを使っても、正しい扱い方を知らなければ、犬の身体や心を痛めてしまいます。
ハーネスならOK、首輪はNGというのではなく、正しい扱い方をしっかりと身に付けると、お散歩がもっと楽しくなり、愛犬と、もっと、もっと、仲良しになれますよ。
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