お家のなかでワンちゃんと一緒に暮らすのであれば室内に専用のトイレを用意して自宅内で排泄ができるようにしつけをする必要があります。
自宅内の専用トイレを設けるばあいほとんどの方がペットシーツ(トイレシート)を利用すると思います。
ペットシーツはいろいろなメーカーからさまざまな種類が販売されています。
いったいどれを使ったら良いのかドッグフードの次に悩むアイテムかもしれません。
今回は「ウチのコに合ったペットシーツのえらびかた」を考えます。
なお、トイレトレーのえらび方については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください↓
ドッグトレーナーが勧めるトイレトレーのえらびかた【2024年9月】
犬を飼うときにトイレトレーも一緒に購入を勧められることもあります。 ペットショップやネット通販などにはさまざまな種類の犬用トイレグッズが売られています。 たくさんありすぎてどれが良いのか迷って決めるのが難しい飼い主さんのためにトイレトレーの選び方をご紹介します。 ペットシーツのえらび方につ...
ペットシーツ:サイズ選び方のポイント
ペットシーツのサイズの規格はおおよそ以下のように分けられています。
- レギュラー(超小型犬用・およそ33cm×44cm)
- ワイド(小型犬用・およそ44cm×59cm)
- ダブルワイド・スーパーワイド(中型犬以上・およそ59cm×90cm)
レギュラー
もっとも小さいサイズのペットシーツです。
- サイズ:33cm×44cm
- 対象:超小型犬(または子犬)
ワイド
レギュラーサイズ2枚分の大きさがワイドサイズです。
- サイズ:44cm×59cm
- 対象:小型犬
ダブルワイド/スーパーワイド
ワイドサイズ2枚分の大きさです。
市販品の中で一番大きいサイズのペットシーツです。
メーカーによっては「スーパーワイド」と呼ぶこともあります。
- サイズ:59cm×90cm
- 対象:中型犬以上
トイレトレーのサイズはワイド以上がおススメ!
ちなみにSuzyは超小型犬であってもトイレトレーのサイズはワイド以上をお勧めしています。
理由については以下の記事をご参照↓
シートのサイズは「レギュラー」がお勧め
しかし、ペットシーツについては犬の大きさに関わらず基本的に「レギュラーサイズ」(一番小さいもの)をお勧めします。
ワイドサイズは割高
ワイドサイズのペットシーツの価格はレギュラーサイズより割高です。
トイレトレーのサイズはワイド以上をお勧めしますがペットシーツは「レギュラーサイズ」をお勧めします。
ワイドサイズのトイレにレギュラーサイズのペットシーツを使う方法
レギュラーサイズのペットシーツを複数枚トレーに並べて使います。
そしてオシッコやウンチのついたシートだけ新しい物と取り換えます。
トイレトレーが大きくても使った部分のシートだけを交換することでペットシーツの無駄がでにくいのでお勧めです。
ペットシーツ:厚型 vs 薄型の選び方
サイズが同じであればペットシーツの値段のちがいは厚みによるちがいです。
メーカーによって呼び方はいろいろありますがペットシーツの厚みには以下のような区分があります。
- 超薄型
- 薄型(レギュラー)
- 厚型(厚手)
- 超厚型
ペットシーツには赤ちゃんの紙オムツと同じように吸水ポリマーが入っています。
ペットシーツの厚み=吸収力のちがいです。
薄型・厚型・超厚型それぞれの吸水力のちがいによるペットシーツのえらび方について考えます。
1.超薄型
1枚当たりの価格は最安ですが吸水ポリマーがほとんど含まれていません。
デメリット
おしっこの量によっては染み込まず使用済みのシーツを持ちあげたらオシッコがこぼれるかもしれません。
吸水に時間がかかるためオシッコがはねて足やお腹にかかってしまうこともあります。
もちろんワンちゃんの足裏はオシッコで濡れてしまいます。
そして、排泄後に歩いた場所にはオシッコの足跡がついてしまいます。
極薄型のペットシーツを使うときは1回使用するごとに新しいものと取り換える必要があります。
メリット
しかし、1枚当たりの値段はほかに比べて最安です。
こまめに取り換えてもコスパは良いでしょう。
排泄後すぐに取り換えて後始末をすることが可能なのであれば超薄型ペットシーツを使うのがお得です。
トイレトレーニング中はお勧めしない超薄型
犬が排泄をしたくなるのは土や草のうえです。
ペットシーツの踏み心地がこれらに近いほどトイレを早く覚えるようになります。
ペラペラのペットシーツの踏み心地は土や草とは程遠いため排泄する場所として本能的に選びにくいからです。
トイレトレーニング中は極厚タイプの踏み心地が柔らかいペットシーツを使うことをお勧めします。
成長ステージ別:トイレのしつけ
お家の中のトイレで用を足せるようにしておくことは、とても大切なしつけです。 愛犬が室内トイレで排泄ができれば…悪天候時(台風や大雪など)に、排泄のために散歩に出る必要がない 排泄のタイミングを考えて帰宅する必要がない 老犬になり身体が弱ってからも、排泄のために外に出す必要がない 排泄...
2.薄型(レギュラータイプ)
松竹梅の「竹」にあたるグレードの標準的なペットシーツです。
超薄型よりも少し厚みがあるため吸収力も増えます。
1回使ったら取り換える
朝一番のオシッコなど大量でないかぎりは使用済みのペットシーツを持ち上げてもオシッコがこぼれることはないでしょう。
1回使用したら2回目のオシッコを吸水する余力はなさそうです。
薄型ペットシーツもこまめに取り換えて使うタイプのペットシーツです。
薄型もトイレトレには不適
薄型も踏み心地が悪い(固い)のでトイレトレーニング中のワンちゃんの成功率を下げてしまうかもしれません。
トイレトレーニング中は厚手以上のグレードのペットシーツを使うことをお勧めします。
3.厚型(厚手)
薄型の次に厚みがあるのが「厚型(厚手)」グレードになります。
薄型よりも厚みがあるため吸水力も上がります。
中型犬以上のワンちゃんに使用するペットシーツは厚型タイプ以上の吸水力があると安心です。
また、小型犬でもオシッコの回数が少なく一度にたくさんするワンちゃんのばあいは薄型よりも厚型のペットシーツが良いでしょう。
お留守番中向き
厚手タイプは吸水力が高いので数回分のおしっこを吸収することができるでしょう。
1回おしっこする毎にペットシーツを交換できないお留守番時は厚手のペットシーツを利用するのがお勧めです。
トイレトレ向き
厚みがあって踏み心地が柔らかく感じられるのは厚手以降のグレードになります。
トイレトレーニング中のワンちゃんにも足裏で排泄して良い場所であると分かりやすくなります。
4.超厚型
松竹梅の「松」に該当する各メーカーの最上位グレードがこちらの「超厚型」タイプです。
大量のおしっこもしっかりと吸収することができるだけのポリマーが入っています。
もっとも分厚く踏み心地もフカフカするのでトイレトレーニング中のワンちゃんがおトイレを覚えやすいです。
また、1日のお留守番で数回使用しても足裏にオシッコをつけることはないでしょう。
製品としてはもっともすぐれていますが、1枚当たりの値段は一番高額です。
このため、必要に応じて使い分けると良いかもしれません。
特殊機能がついたペットシーツ
サイズと吸水ポリマーの厚み以外に特徴をもたせたペットシーツもあります。
消臭(無香タイプ)
消臭機能を強化したペットシーツもあります。
お部屋に残るおしっこ臭が気になるときは使ってみるのもお勧めです。
香り付き
人工的な匂いとオシッコの臭いが混ざるのがあまり好きではないのでSuzyは使いません。
好みが分かれると思います。
ペットシーツはケチらずに交換
使用済みのトイレシーツを「まだ使える部分が残ってる」からといっていつまでも残しておくのは良くありません。
犬はきれい好き
本来、犬はきれい好きな生き物です。
汚れたところで排泄をしたくないためにシートを取り換えてもらえるまで排泄を我慢してしまうコもいます。
我慢のし過ぎは身体によくありません。
愛犬の健康のためにペットシーツはケチらずに交換してあげてください。
部屋に臭いがこもる
また、使用済みのトイレシートを部屋の中にいつまでも置いたままにしていると家の中に尿のニオイがこもってしまいます。
飼い主さんは鼻が慣れてしまって気がつきにくいのですが衛生的ではありません。
交換しなくていいと書いてあっても…
3日間臭わないというペットシーツ(トイレトレーセット)もあります。
しかし、やはり長時間排泄物をそのままにしているのは不衛生ですし犬もトイレを使いたがりません。
フィルターなど専用の交換品も割高なので結局お蔵入りしがちです。
使用済みペットシーツの二次利用
少ししか使われなかったペットシーツはまだ使える部分がいっぱい残っているので捨てるのがもったいないと思うでしょう。
しかし、きれい好きな犬たちが気持ちよく排泄できるようにするためにはトイレコーナーをつねに清潔に保つようにしておかなければいけません。
お散歩中の排泄の始末に再利用
Suzyはごく一部しか使われなかったトイレシートは汚れていない部分を切り取ってお散歩バッグに入れています。
そして、お散歩中の排泄の始末に使っています。
- お水で流すまえにオシッコを吸い取る
- ゆるいウンチや下痢の処理
- 散歩中の嘔吐の処理
水分の多い排泄物を片付ける際はティッシュとウンチ袋だけではきれいにすることが難しいですが、ペットシーツの切れ端が活躍してくれます。
再びトイレに敷いて使うのはNG
ハサミを入れたペットシーツは切り口から吸水ポリマーがこぼれることがあります。
このため再びトイレコーナーに敷いて使うのは危険です。
飛び出したポリマーを犬が誤飲すると腸内で水分を含んで膨らみ「腸閉塞」を起こすなど命にかかわることもあるからです。
サスティナブルな洗えるペットシーツ
限りある地球の資源をもとに作られた製品を使い捨てることは好ましくないとされる時代になりつつあります。
また、使用済みのペットシーツを捨てる際はほとんどの地域で有料のごみ袋が必要になり捨てるのにも費用がかかります。
少しでも我が家から出すゴミを減らしたい
と考える飼い主さんも増えてきました。
じつは捨てずに洗って繰り返し使える布製のペットシーツもあります。
使い捨てのペットシーツと比べると洗って乾かす手間はかかりますが、メリットもあるため1枚あっても良いかもしれません。
まとめ
ペットシーツを買うとき、今までは値段の安さだけで選んでいたかもしれません。
しかし、ペットシーツを選ぶときはサイズのほかに状況に合わせてペットシーツの吸水力も考慮する必要があるということをお分かりいただけたことと思います。
愛犬が気持ちよく過ごせるよう我が家にベストなペットシーツを選択できると良いですね。
補足記事
犬のトイレ問題についてはほかにも扱っている記事があります。
気になるタイトルをぜひ読んでみてください。
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