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ドッグトレーナーが勧めるトイレトレーのえらびかた【2024年9月】

犬を飼うときにトイレトレーも一緒に購入を勧められることもあります。

ペットショップやネット通販などにはさまざまな種類の犬用トイレグッズが売られています。

たくさんありすぎてどれが良いのか迷って決めるのが難しい飼い主さんのためにトイレトレーの選び方をご紹介します。

ペットシーツのえらび方について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

トイレトレーの必要性

まず、トイレトレーを買う必要があるかどうかについて考えます。

トイレトレーがあると良いこと

トイレトレーがあると便利になることは以下のとおり。

  • 床とトイレに段差ができてトイレの場所が分かりやすい
  • ペットシーツを固定できる
  • ペットシーツからオシッコがこぼれても床に広がりにくい
  • ペットシーツをイタズラされにくい(とくにメッシュ付きトイレ)

など、あれば便利なことは確かです。

トイレトレーが不要なケースも

ただし、

  • 愛犬がトイレの場所をきちんと覚えている
  • トイレの真ん中でオシッコできる

ばあいは、
トレーを使わずシートだけを使っているご家庭も多いようです。

トイレトレーは掃除も手間ですしサイズの融通も利かないので必要なければわざわざ買わなくても良いと思います。

つぶやきただし、このばあいも床にダイレクトにペットシーツを敷くのではなく何かしらの防水マットの上やサークルトレーの上などに敷かれています。

サイズをどうするか

「やはり、今の我が家にはトイレトレーが必要だ」という結論に達したら、まずはサイズをどうするか考えることになります。

犬用トイレのサイズはペットシーツのサイズの規格によっておおよそ以下のように分けられています(下記サイズはトレー本体ではなくペットシーツの大きさ)。

  1. レギュラーサイズ(超小型犬用・およそ33cm×44cm)←実際には子犬用?
  2. ワイドサイズ(小型犬用・およそ44cm×59cm)
  3. ダブルワイドサイズ(中型犬以上・およそ59cm×90cm)←スーパーワイドと呼ぶことも

超小型犬もワイドタイプで

超小型犬であってもトイレトレーのサイズはワイド以上をお勧めしています。

ワイドタイプ以上を勧める理由

  • 面積が広いのではみ出す可能性が減る傾向がある
  • 使用済みの場所を避けて空いている場所に排泄できる

子犬のときにトイレを覚えた子のなかには、犬は自分の身体が大きく成長していることに気づかず今までどおりの場所で排泄をすることで身体がはみ出してしまうことがあります。

また、クルクル回ってから排泄する子も多く回っているうちに下半身がはみ出してしまう子もいます。

いずれも本人はきちんとトイレで排泄しているつもりなのに、結果的にトレーの外側で排泄してしまい飼い主さんに叱られてしまうことになってしまいます。

使用済みのシートの上に再び乗って排泄することを好まないきれい好きな犬はとても多いです。

シートを交換してもらえるまで排泄を我慢してしまう子も少なくありません。

このようなばあいも身体より大きなトイレトレーを使っていれば使用済みの場所を避けて排泄することができるため不必要に排泄を我慢させずに済みます。

割高なサイズでも節約できる方法

ただし、ワイドサイズの価格はレギュラーサイズより割高です。

ですが、大きめのトイレトレーにレギュラーサイズのペットシーツを複数枚敷いて汚れたシートだけを取り換えることでペットシーツを節約することができます。

つぶやきSuzy家ではチワワのぽこちびたのおトイレも「スーパーワイド」サイズを使ってきました。歳をとってふらふらしながらの排泄でも広いので使いやすかったです。

トレーの形状を選ぶ

サイズがきまったら、つぎはトレーの形状をどれにするか選びます。

トイレトレーは犬の大きさやオシッコスタイルに合わせてさまざまな形のものが売られています。

おおまかに分類すると以下のように分けることができます。

  1. メッシュタイプ
  2. ノーマルタイプ
  3. ポータブルタイプ
  4. 足上げ派向け

1.メッシュタイプ

ペットショップで子犬を購入する際に一緒に購入を勧められるのがこの「メッシュ付きトイレトレー」です。

長所:ペットシーツの誤飲を防ぐ

ペットシーツには給水ポリマーが含まれています。

シートをかじって中の吸水ポリマーを飲み込んでしまうとお腹の中で水分を吸って膨らみます。

水分を吸って膨らんだペットシーツが腸で詰まると腸閉塞をおこし命にかかわることにもなりかねません。

このタイプのトイレは、誤飲を防ぐためにペットシーツのうえからプラスチックのメッシュをかぶせる仕様になっています。

ペットショップの店頭では常時店員がすべての犬の動きを監視しているわけではありません。

ペットシーツの誤飲を防ぐために店頭ではこのメッシュ付きのトイレが使われていることがほとんどです。

飼い主の不在時に誤ってペットシーツを飲み込んでしまうかもしれないと思われるばあいは留守番中はメッシュのついたトレーを使用しても良いと思います。

しかし、「ペットシーツは排泄する場所であり嚙みちぎって遊ぶものではない」ということはしつけとしてきちんと教えていく必要があります。

短所(1):シートでの排泄を覚えにくい

本来、犬は土や草などの染み込む場所で排泄したくなる本能をもっています。

そして、犬は足で踏んだ感触で「ここは排泄場所としてOKかどうか」を判断します。

このため、犬たちはトイレを完璧に覚えるまでカーペットやペットベッドなどのフカフカした踏み心地のマットの上で粗相をしてしまうのです。

トイレシートの踏み心地が草や土の上に似ているから犬はペットシーツでの排泄を覚えるのです。

しかし、メッシュでカバーされたトイレトレーを使ってしまうと踏み心地でトイレを判断することができません。

「場所」で覚えるということになります。

つぶやきこのため自宅以外の場所ではトイレでの排泄ができないままになってしまうこともあります。

短所(2):不衛生になりがち

メッシュのトイレはでオシッコをするとメッシュに尿が残ります。

オシッコの一部がシートに染み込まずにメッシュの隙間に残るため室内にオシッコの臭いがつきやすくなります

臭い対策のために本来はこまめなシートの交換が必要です。

しかし、メッシュのカバーをかけていると下のシートの状態が見えづらく排泄済みかどうかに気づくのが遅れます

さらにメッシュタイプのトイレを片づける際はメッシュ部分に残っている尿をきれいに取り除く必要があります。

掃除に手間がかかるため「後でやろう」と清掃が遅れがちです。

こうした理由からメッシュタイプのトイレを使っているお家はオシッコ臭がつきやすいです。

つぶやきメッシュ付きトイレのお手入れはまず使用済みペットシーツでメッシュを部分を拭って残った尿を取り除き消臭スプレーを吹きかけて処理します。ほかのタイプでは不要な手順なので毎日何度もやることになると手間に感じます。

2.ノーマルタイプ

一般的なトイレトレーのタイプです。

メッシュタイプのが販売されるまではこちらのタイプが一般的なトイレトレーでした。

ノーマルタイプのデメリット

  • ペットシーツがむき出しなので留守中にシートをかじってイタズラされる可能性もある
  • フタのつけ外しが面倒(メッシュ付きも同じ)

ノーマルタイプのメリット

  • メッシュにオシッコが溜まらないので臭いを発しにくい
  • カバーを上げてトイレシートを交換するだけで取り換えが楽

ペットシーツを挟んでロックする留め具はアイリスオーヤマのようなタイプが付け外ししやすくておススメです。

リッチェルのトイレトレーのポチポチは外しにくく、しかもなかなか閉じないので急いでいるときはイライラします…(個人の主観です)。

トイレトレーは留め具の形状が本当に重要です。

フタカバーのデメリットをなくしたニューデザイン

ノーマルタイプのデメリットであったシート交換時のフタの付け外しの面倒くささを解消できる新たなデザインのトイレトレーも現れはじめています。

ペットシーツの誤飲トラブルの心配がなければメリットは大きいです。

ペットシーツをマグネットで留めるタイプ

マグネット式なのでフタを押し込んではめる必要がありません。

3.ポータブルタイプ

また、フタ(カバー)がないシリコン製のトイレトレーもあります。

シリコンは滑りにくいためフタがなくても敷いてあるペットシーツがずれにくいという利点があります。

また、クルクルと巻いてコンパクトすることができ宿泊先にも持っていけます

出先でもいつものトイレが使えるため初めての場所でもトイレを迷わずに済みます。

JON TORUDO:シリコン製トイレトレー(Lサイズ60×80cm)チャコール
リッチェル:おでかけシーツトレー(ワイド)

4.足上げ派向け

犬は成長にともなって足を上げてオシッコをしたくなります。

理由は「より自分を大きく見せるため」です。

おもに男の子ですがSuzyの知るかぎり女子もかなりの高確率で足上げオシッコをします。

トイプードルなどの超小型犬では逆立ちしてオシッコする犬もときどき見かけます。

つぶやきただし、女子のばあいは屋外では足を上げますが室内トイレではまず足を上げないようです…

足を上げておしっこし始めたら早めに去勢手術を

去勢手術をいつやるべきかについてはさまざまな意見があります。

室内で家族と生活をともにするにあたって愛犬があちこちで足を上げてマーキングするようになってしまうと困ってしまいます。

性ホルモンによる本能に基づいたこの行動をしつけで抑えるのはなかなか難しいです。

お互いに暮らしやすくするためにも自宅のトイレで足を上げてオシッコをし始める素振りが愛犬にみられたら去勢手術を検討する時期でしょう。

早めに手術を済ませてしまえば足を上げて排泄する行動は術後1カ月程度で消えていきます。

しかし、マーキング行動が始まってから手術までの期間が長くなればなるほど足を上げて排泄することが「習慣」として残る確率が上がってしまいます。

時間との勝負になりますので未去勢の犬を迎えるのであればお迎えする前から去勢手術について家族できちんと合意形成をしておくことが大切です。

つぶやき中年以降のお父さんが土壇場になって感情的に反対しがちです…。

一応、お家のトイレでも足を上げて用を足したいタイプのワンちゃんのためのトイレトレーもあります。

リッチェル:しつけ用ステップ L型トレー
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リッチェル
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アイリスオーヤマ:折りたたみ犬トイレ

L字型のトイレトレーが一般的ですが足上げ派の対策としては以下のようなトイレもあります。

ポールにペットシーツを巻き付けて使います。

【OFT】 マーキングポール
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リッチェル:足上げオシッコポール(アイボリー)

また、リッチェルにはメッシュのトイレに追加できるアタッチメントのポールがあります。

ポールはお水を入れた1.5Lのペットボトルで代用することもできます。

その他トイレトレーを選ぶ時のチェックポイント

いずれの形状を選ぶ場合でも以下の点に配慮されているかどうかが決め手になります。

  1. カバーの開閉がしやすい
  2. ふち漏れしにくい
  3. 適度な段差で安定感がある

カバーの開閉がしやすい

シートを挟むカバーの開閉がしやすいことが重要です。

シートを挟んだ後にフタがきちんとはまらないと踏んずけたときにフタが外れて驚かせてしまうこともあります。

それをきっかけに「トイレを使えなくなってしまった…」なんてことになってしまったら最悪です。

L字型のトイレは壁面側のペットシートがはがれてきたらオシッコをシートで受けることができず掃除が大変になってしまいます。

ふち漏れしにくい

トレーとカバーの隙間にオシッコが溜まりやすく、毎回カバーを拭き掃除する必要があるトイレトレーもあります。

毎回の掃除の手間を考えるとふち漏れのしにくさも重要なポイントになります。

適度な段差で安定感がある

段差が低すぎるとトイレからはみ出して失敗しやすくなります。

反対に高すぎてもトイレに入るのに敷居が高すぎてトイレとして認識しずらかったりします。

また、歳をとってきて足腰が弱ってくると高すぎる段差はつまづいて転んでしまうかもしれません。

クルクルまわるときにガタつくようだとびっくりして排泄を途中でやめてしまうかもしれません。

子犬のときに使っていたトイレトレーがいつまでも使えるわけではありません。

愛犬の成長にともなって適切なタイプは変化していきます。

今の愛犬にピッタリのトレーを選んであげましょう。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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