Doggie Drawingsでは、犬好きがやってしまいがちなNG挨拶についての啓発ポスターを配布しています。
犬の気持ちを知らないがゆえに、悪気なく犬たちを怖がらせたり傷つけていることがあります。
あなたは大丈夫ですか?
今回は「How NOT to Greet a Dog」(2010)日本語版の内容を紹介し、なぜそれがNGなのかを解説します。
犬語図鑑:犬のボディランゲージを学んでもっと愛犬と仲良くなろう(リリー・チン)
[2020]犬を飼っているからと言って、犬の気持ちを理解しているとは限らない
犬好きの人がやってしまいがちなNG挨拶
How NOT to Greet a Dogには、以下のような説明があります。
多くの犬好きさんたちは「犬の感じ方」を思いやることなく、犬たちが恐怖や不安を感じる方法で犬に挨拶しています。皆さんがカワイイと思ってくれるのはとてもうれしいのですが、犬たちはこっちの気持ちを尊重したやり方で接してほしいのです。
では、ダメな接し方とは、どのようなものでしょうか。
BAD:犬が怖がる接し方
よそのワンちゃんに対して、以下のような方法で挨拶をしてはいけません↓
- 覆いかぶさるように手をだしてこないで!
- 突然アタマをなでようとしないで!
- いきなり捕まえたり、抱きしめたりしないで!
- 目をじーっと見つめないで!
- 大きな(甲高い)声を出さないで!
- 逃げ場をふさいで近づいてこないで!
- お手を強要しないで!
どれも、犬好きな人間たちが、犬たちによくやっている行動ですが、どこがいけなかったのでしょうか。
1)覆いかぶさるのがNG
上から来られたら怖いと思うのは、人間の感覚と同じです。
攻撃される、襲われると思ってしまうからです。
目線の高さを相手より上にするのは、相手にプレッシャーをかける行為です(これも人間とおなじ)。
2)いきなり頭を触ろうとするのがNG
「ハンドシャイ」といって、上から人の手が近づいてくることに、過剰に怯える犬たちもいます。
本犬またはその親犬が、これまで生きてきたなかで飼い主やそのほかの人間に頭を叩かれてきた経験があることが原因であると考えられています。
しかし、そういう経験がなくても、いきなり頭を触られることが好きではない犬もたくさんいます。
礼儀を踏まえた挨拶を求めるタイプの犬に対して、いきなり頭を触ろうとするのは失礼にあたります。
3・6)逃げ場がないのがNG
いずれも、逃げ場がなく拒否できないことが理由です。
知らない人に突然拘束されたり、退路を塞がれたりすれば、恐怖を感じるのは人間と同じです。
飼い主は遠慮する必要ナシ
ただし、飼い主が保定できることは、信頼関係の構築や愛犬の健康管理のために非常に重要です。
ほかの人は受け入れられなくても、飼い主を受け入れさせる努力を諦めてはいけません。
4)目を見るのはケンカの合図
犬社会では、目をじーっと見ることは「相手に対する敵意」を示す行動になります。
人間の社会でも、少年マンガで「何ガンつけてるんだ!」といって喧嘩になるシーンはたくさん描かれていますが、それと同じ原理です。
初対面や、慣れない相手から目をじーっと見つめられれば、犬はそれを「敵意」と感じ取ります。
じーっと目を見つめられた犬が、その後どのような行動をとるかは性格によって変わってきます。
怯えるタイプももちろんいますがあまり多くなく、とくに小型犬種においては喧嘩を買って反撃に転じることがとても多いです。
5)大きな(甲高い)声を出さないで!
犬たちは甲高い声を聞くと「興奮」するようにできています。
「獲物の断末魔に似ているから」など理由にはさまざまな説がありますが、本当のところは犬にしか分かりません。
しかしながら、甲高い声を聞いて犬たちの心が乱れているのは事実であり、甲高い声を発して近づく相手に安心感を覚えることはできません。
犬たちは耳が良いです。
安心させたいのであれば、赤ちゃんを寝かしつけるくらいの優しい声で、ゆっくりと話しかけるのが正しい方法です。
7)お手を強要しないで!
人間の手指と同じで、犬の足先はとても敏感なものです。
このため、信頼できない相手には容易に預けたいと思えません。
犬なら「お手」をするのは当たり前だと思っている人も多いですが、犬にとって「お手」は好き好んでやりたいことではないのです。
愛犬が「お手」をするのは、「やると飼い主が喜ぶから」というサービス精神の賜物なのです。
GOOD:犬が安心する接し方
では、よその犬たちに対して、怖がらせず・喜んでもらえるように接するには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
以下の4つのステップで近づくようにすると、犬たちは安心して触らせてくれるようになります。
- 犬の目をじっとみない
- 犬のほうから近づいてくるのを待つ
- 犬に対して正面を向かない
- 顔や身体の側面または背中から
Step1:犬の目をじっとみない
BADの項目で「犬の目をじーっとみるのは喧嘩の合図」であると言いました。
このため、敵意がないことを示すには「目を見つめない」ようにする必要があります。
顔はそむけなくてOK
「目を見ないで」というと、顔を背けて犬を触ろうとする人がいます。
それはそれで犬に不信感を与えます(笑)
犬の頭のてっぺんや首輪をみたり背中越しにしっぽのほうを見るようにすると、視線を外すことが可能です。
+話しかけない・触らない
この段階では、話しかけたり、こちらから触りにいかないようにすると、より安心感を与えることができます。
「待てる人」が、犬から信頼されます。
Step2:犬のほうから近づいてくるのを待つ
犬のほうから興味を持って、近づいてきてくれるのを待ちます。
もし、なかなか近づいてきてくれないのなら、その犬はまだあなたを警戒しています。
Step3:犬に対して正面を向かない
警戒して近づいてこない犬に安心してもらうために、次のステップに進みます。
たとえ目を見つめられていなくても、自分に対して正面を向かれているだけで敵意を感じてしまう犬も多いのです。
こうした犬たちに信頼してもらうためには、以下のカーミングシグナルを「人間が」使います。
いずれも、相手に敵意がないことを示すための「犬のことば」(カーミングシグナル)です。
これに気づいた犬は、自分も敵意がないことを示すさまざまなカーミングシグナルを出しながら、ゆっくりと近づいてきてくれるはずです。
待てる人だけが、犬から信頼されます。
:カーミング・シグナル(2)-350x350.png)
:犬のカーミング・シグナル(21)-350x350.png)
:カーミングシグナル(11)-350x350.png)
Step4:顔や身体の側面または背中から
あなたのそばに犬が来ても、いきなり頭をなでないでください(BADケースで挙げられていますね)。
使うのは手の甲や指の背側
いきなり手のひらで、力を込めて撫でられたら、攻撃されたと勘違いされてしまいます。
手の内側よりも、外側をつかって撫でるほうが、犬たちは安心します。
撫でるときは優しくゆっくりと
赤ちゃんを寝かしつけるようなトーンと音量で、優しく話しかけながらやさしく・ゆっくりと撫でます。
力を入れてシャカシャカと手を動かしてしまうと、犬はびっくりしてしまいます。
逃げるかもしれないし、興奮して噛むかもしれません(逃走・闘争本能)。
諦めも肝心
もし、近寄ってきても逃げてしまう、どうしても触らせてくれないときは、相手の意思を尊重して触るのを諦めることが大切です。
自分の気持ちを理解してもらえて、安心することができた犬は、次は触らせてくれるかもしれません。
まとめ:犬に好かれる人になるには?
大好きな犬たちに、自分を好きになってもらうためには、どうしたら良いのでしょうか?
愛犬以外の犬にも好かれるには
道端で出会うワンちゃんたちに好かれる人になるには、以下の行動を取れる人物になる必要があります。
- 犬の表情から気持ちを読み取ることができる
- 犬の気持ちを尊重することができる
- 犬が安心できる雰囲気をつくることができる
「器の大きなコに育てよう」では「犬が犬を信頼する条件」について解説していますが人にも当てはまる内容です。

愛犬に好かれる飼い主になるには
上記で解説した内容は、自分の犬ではなく「よその犬・初対面の犬」に対してのふるまい方についてのGood・Badです。
しかし、飼い主がBADで取り上げた接し方しかしてきていないばあいは、愛犬から信頼を得ることができません。
そして、さまざまな問題行動が発生してしまいます。
犬が信頼できる飼い主の条件とはどのようなものでしょうか?
心が乱れたときに落ち着かせてくれる飼い主
過剰に興奮することは、たとえうれしいことであってもストレスになります。
興奮のレベルを自力でコントロールすることができないとき、きちんと落ち着かせてくれる飼い主のことを犬たちは信頼します。
落ち着かせ方が間違っている飼い主さんはとても多く、自分は落ち着かせているつもりでも「犬はちっとも落ち着けない」という状況を目にすることがとても多いです。
ダメなことはダメだとしっかり教えてくれる飼い主
通りすがりの犬や人に吠えついたり、噛みついたり、落ちているものを食べてしまったりしたときに、心から叱ってくれる飼い主のことを愛犬は信頼します。
飼い主本人は叱っているつもりでも、犬からしてみれば「もっとやれ!」と励ましになってしまう方法で叱っている飼い主の姿をたくさん見かけます。
「叱っても直らない」場合、その叱り方は逆効果になっています。
苦手を乗り越えるのを手伝ってくれる飼い主
ほかの犬との関わりや、お手入れ(爪切り・歯みがき)など、どんな犬でも何かしら苦手なことはあります。
しかし、苦手な物事を避けてばかりの生活を送っていては、いつまでたっても心の安定を得ることができず、いつも何かにおびえる犬生になってしまいます。
犬も苦手と向き合って克服する経験を重ねることで自分に自信がつくのです。
性格が明るくなり、行動も変わってきます。
ただし、犬が自力で苦手に取り組むのは難しいです。
克服する方法を教え助けてれる飼い主は、愛犬から絶大な信頼を得ることができます。
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