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犬のカーミング・シグナル(22)犬の「おしっこ」は平和のサイン?カーミングシグナルとしての意味と対応

おしっこをする(Peeing)

  • 犬同士が認め合った後にするオシッコは「友達になった」というシグナル
使用頻度★★★★★

私たちが何気なく目にしている愛犬のオシッコ。その行動には単なる排泄以上の意味が込められているときもあるということをご存知でしょうか?

じつは、犬が緊張や不安を感じたときや友好の意思を示したいときに「オシッコをする」ことで自らや相手を落ち着かせようとすることがあります。

これは「カーミングシグナル」と呼ばれる、犬同士や人との間で使われる平和のボディランゲージのひとつです。

本記事では犬が見せるこの「オシッコをする」という行動について、その意味や具体的なシチュエーション、飼い主としての正しい対応方法を詳しく解説していきます。

カーミングシグナルとは?

犬はヒトの言葉を話しませんが、身体を使ったさまざまなサイン=ボディランゲージを通じて気持ちを表現しています。

その中でも「カーミングシグナル」(Calming Signals)は、犬同士や人間との関係性において緊張やストレスを和らげるために使われる特別なサインです。

ノルウェーのドッグトレーナー、トゥーリッド・ルガース氏によって提唱され、代表的なものとして「顔をそらす」「あくびをする」「身体の向きを変える」「おしっこをする」など、30種類ほどが報告されています。

これらのサインは犬が「私はあなたに敵意をもっていないよ」「落ち着こうよ」といった平和的な意思表示をするために使うものです。

つまり、カーミングシグナルを読み取ることができれば、犬との関係性をより深く理解し、ストレスを和らげる手助けができます。

「おしっこをする」行動の隠れた意味

「オシッコ」は単なる生理的な排泄行動だけではありません。犬にとっては感情の表現やコミュニケーションの手段でもあるのです。

とくに、以下のような心理状態のときにカーミングシグナルとしてオシッコをすることがあります。

  • 新しい相手と仲良くなりたい
  • 相手の緊張や不安を和らげたいとき

「オシッコをする」という犬の行動は単なる排泄行動というほかに、場の空気を和らげるために行われる犬なりの「平和のサイン」であることもあるのです。

どんな場面でする「おしっこ」?

犬が初対面の相手と出会った際、少し距離が近すぎると感じたり、相手が積極的すぎたりすると突然その場でオシッコをし始めることがあります。

これは、「落ち着いて」「私は大丈夫だよ」という気持ちの表れです。

犬同士が初めて出会ったあとでどちらか(もしくは両方)の犬がオシッコをしたときは「もう、友達だよね」というメッセージが込められている可能性が高いと考えられます。

カーミングシグナルは、犬同士が衝突を避けるための平和的な言葉です。

私たちがその意図を理解し、空間を整えることで、より円滑な関係づくりが可能になります。

まとめ:カーミングシグナルを理解して愛犬と心を通わせよう

犬がオシッコをする行動の裏には、私たち人間には思いもよらない深い意味が隠されています。

それがただの失敗や問題行動ではなく、犬なりの平和を伝える手段であるばあいもあることを知れば、私たちの見方も変わってきます。

つぶやきもちろん、オシッコをする行為のすべてがカーミングシグナルというわけではなく、飼い主は見分ける知識と目を持てるようになることが必要です。

このようなカーミングシグナルを正しく理解し、愛犬のきもちに寄り添った対応を取ることで、あなたと愛犬との信頼関係はぐっと深まります。

また、他の犬との関わりのなかでも、この知識がトラブルの回避やスムーズな交流に役立つことでしょう。

愛犬のささやかなサインに気づける飼い主でありたいですね。

カーミングシグナル全30種

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Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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