愛犬のとる行動のうち、飼い主さんが困って辞めさせたいと思う行動には以下のようなものがあります。
どれもこれも、犬という生き物が生まれながらに備えている行動でありながら、人間社会の中では困った行動になってしまうものです。
噛む
「噛む」という行為は犬にとっては当たり前の行動ですが、人間社会で暮らす以上は犬であれ人であれ、相手が誰であろうと歯を当てることは許されません。
噛みつきの原因をしっかりと見極めて、適切な対処方法を選び、噛みつくほど過剰に興奮しないよう「感情のコントロール」ができるようなトレーニングをしていきます。
吠える
お散歩中にすれ違うほかの人や犬に吠えてしまう、チャイムが鳴ると吠えてしまうなど、ひとくちに「吠える」といっても、その状況や内容はさまざまです。
しかし、飼い主が吠えてほしくないときに吠えることは望ましくありません。
吠えずにいられるように、しっかりと教えていきます。
引っ張る
お散歩中に興奮して突然走り出した愛犬に引きずられて骨折をするなど、飼い主が大ケガをしたことをきっかけに、レッスンのご依頼をいただくことが少なくありません。
犬の大小にかかわらず、引っ張らずに飼い主と息の合ったお散歩ができるようにしていきます。


拾い食い・誤食
食いしん坊なワンちゃんはとくに、お散歩中に、道端に落ちているものを拾って食べてしまったり、お家のなかでも、食べ物やゴミ箱を漁ってしまうことがあります。
なかには傷んでいたり、犬が食べてはいけない食材だったり、触感が食べ物に似ているけれど食べ物ではないものだったりして、誤食は命にかかわることもあります。
落ちているものを勝手に口にしてはいけないことも、愛犬の命を守るためにしっかりと教えていきたいしつけです。
壊す
こちらも「噛む」の一種となりますが、モノを「嚙み壊す」ことを指します。
犬たちは退屈や寂しさ、不安などを紛らわすために、かじってはいけないものをかじってしまうことがあります。
好奇心旺盛な子犬あるあるで、スリッパや靴下、ソファなどさまざまなものを壊されて飼い主も困ってしまいます。
さらに、破壊する際に犬が口の中をケガしたり、誤飲したものが腸に詰まるなど、命にかかわる危険な行動でもあります。

問題行動の改善は土台から
これらの問題を改善していくためには、直接その行動をやめさせる(部分)ことに時間を割くよりも、その犬の心の持ち方(全体)を変えるアプローチをとるほうが、結果的に早く改善していきます。
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