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リードのえらびかた

ワンちゃんとのお散歩に使うリードはファッションアイテムではなく命綱です。

また、リードは愛犬に飼い主の意思を伝える大事なコミュニケーションツールでもあります。

リードをもつ手の動きで、犬に「してほしいこと・してほしくないこと」を伝えます。

なんでもよいわけではありません。リードの形や素材によるちがいについて詳しく見ていきましょう。

形状のちがい

おおきく分けて以下の2種類があります。

  • 平リード
  • 丸リード

平リードとは?

紐が平べったいテープのような形状になっているものです。

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丸リードとは?

紐の部分が綱・ロープのような筒状のものです。昭和の時代によく使われていたもので、今でも丸リードを勧めるトレーナーさんもいます。

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おススメの形状は?

犬の大小にかかわらず、リードの紐は平リードをお勧めしています。

平リードには以下のようなメリット(効果)があります。

平リードのメリット

  • 握りこみやすい
  • ストップが効きやすい
  • 犬に指示が伝わりやすい

丸リードのデメリット

  • 犬に引っ張られやすい
  • リードの細かなコントロールをしづらい

このため、とくにお散歩で引っ張られて困っている方は、リードを変えるだけでお散歩がうんと楽になることもあるぐらいです。

お散歩の引っ張りに困って、レッスンを受けに来られた飼い主さんのほとんどは、首輪とリードを変えただけで犬の反応が激変する様を目の当たりにして、驚いて帰ります。

その犬に適した犬具を使えば、あとは飼い主さんがほんの少しリード捌きのコツを習得すれば、お散歩中の引っ張りは問題はほぼ解決してしまいます。

素材のちがい

リードは形状だけでなく、素材の違いによっても扱いやすさがかなり変わってきます。

メリット・デメリットを踏まえて、自分に合った1本を選びましょう。

ポリエステル・ナイロン製

メリット

  • 安価・・・ほかの材質にくらべて価格が安いのでお買い得
  • 軽い・・・扱いやすい。イヌ・ヒトともに負担がすくない
  • 洗える・・・洗濯できるので衛生的
  • カラーバリエーション豊富・・・好みの色や柄のものが選べる

デメリット

  • 引っ張られたときに手を火傷する
ポリエステル・ナイロン製リードの例

滑り止め加工つきはデメリットを解消!

ポリエステル・ナイロン製のリードは、強く引いたときに手をやけどするリスクが唯一のデメリットでした。

このデメリットを解消できる加工がされたリードも販売されていて、今のところ以下のリードが一番使いやすくてお勧めのリードです。

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本革製

一番使いやすいのは本革製のリードです。使えば使うほど手にしっくりとなじみ、微妙な力加減で犬とのコミュニケーションがとても取りやすいです。

革製リードの例
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メリット

  • もっとも手になじみやすい・・・リードを通じたコミュニケーションをとりやすい
  • 素材に多少の伸縮性があるので優しい・・・ほかの素材と比べてショックを少しは吸収する
  • 長持ちする・・・耐久性が高く、使えば使うほど手に馴染み、使いやすくなっていきます
  • 高級感がある・・・本革ならではの高級感があります

デメリット

  • 値段が高い・・・ポリエステルやナイロン製に比べるとお値段は高くなります
  • 水に弱い・・・雨の日のお散歩や、汚れたから洗濯するというのはできません(濡れタオルで拭く、オイルを塗る等できれいにします)
  • 犬がカミカミしたくなる・・・ポリエステルやナイロンリードと比べて噛み心地が良く犬がイタズラしたくなる素材

金属製

メリット

  • 頑丈である・・・噛みちぎれないのでリードを食いちぎられないで済みます
  • 厳つさをアピールできる・・・人間でも鎖を首に巻いてる人いますね(それと同じ)

デメリット

    • 重たい・・・金属なのでどうしても重たくなります。扱いは難しくなります
    • 引っ張られたときに手を火傷する・・・金属がこすれると熱をもちます
    • 音がする・・・チェーンタイプのばあい、ジャラジャラと音がしてうるさいかも。ワイヤータイプなら音は鳴らないかと思います
    • 錆びる・・・水に弱いため、長く使っていると錆びてきます

リードの長さはどのくらい?

リードをもつ人の身長と犬の体高によってベストな長さは変わってきますが、一般的に120~180cm程度の長さが誰もが使いやすい長さと言えるでしょう。

販売されているリードの長さは、上記の範囲に収まっているものがほとんどです。

体高のある大型犬用としてショートリードという短いリードもあります。

リードの太さはどのくらい?

リードをもつ人の手の大きさと犬の体格によってベストな太さは変わってきますが、一般的には以下のような感じで大丈夫でしょう(平リードの幅です)。

  • 3キロ未満の小型犬のばあい・・・幅1.0cm程度
  • 3~8キロ程度の小型犬のばあい・・・幅1.0~1.5cm程度
  • 8~20キロ程度の中型犬のばあい・・・幅1.5~2cm程度
  • 20キロ以上の大型犬のばあい・・・幅2.0cm程度

引く力の強い犬に使う際は、1段上のサイズを選ぶと強度が増して安心かと思います。

また、平リードであっても厚みがなくペラペラのものは扱いづらいので、ある程度の厚みと硬さのある材質のものを選びましょう。

自分と愛犬にピッタリの1本を見つけよう!

犬だけでなく使う飼い主の身体の大きさがリード選びに影響することを知らなかった方が大半ではないでしょうか。

同じ1頭の犬につかうリードでも家族が自分の体格に合わせて使い分けることで、各人のお散歩のしやすさが全然変わってきます。

お散歩中にいろいろなワンちゃんと飼い主さんが使っているリードを観察してみたり、お店の店頭で実際に触ってみたりして、手に持った感触を確かめてみるのもお勧めです。

ぜひ、家族のそれぞれが自分と愛犬にピッタリの『MYリード』を探してみてください。

リードに関する記事は以下でも紹介しています。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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