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飼えなくてもできる!保護犬の支援方法

テレビやSNSで飼い主のいない犬たちの情報をたくさん目にするようになりました。

日々、そうした犬たちの映像を目の当たりにして、これまでは「どこか遠くで起こっているのかもしれない」と思っていたことが「現実に身近で起きていること」として突き付けられます。

この記事を読んでいる方のなかには、こうした情報に触れて心を痛めながらも「自分にできることはない…」と思い込んでいる人がいらっしゃるかもしれません。

ですが、たとえ自分が保護犬を迎える状況になくても彼らの助けになる方法はたくさんあるのです。

本記事では、保護犬の里親になる以外にどのようなカタチで保護犬の支援をする方法があるのかをご紹介します。

直接犬に関わる活動

  1. 預かりボランティア
  2. お散歩ボランティア
  3. シャンプーボランティア
  4. ミルクボランティア

預かりボランティア

保健所を出た後、新しい飼い主につなぐためのボランティア活動があります。

子育てを終えたり、仕事の第一線から退いてできた時間を愛情をかけて保護犬を育てる時間にあてている方が多いです。

お散歩ボランティア

自宅で犬を預かることが難しい方には保健所や民間のシェルターで募集している「お散歩ボランティア」があります。

リードで人とつながって一緒にペースを合わせて歩くことをとおして人間への信頼を養います。

つぶやきお散歩のほかに犬舎の掃除や洗濯、食餌の準備・片づけなども活動に含まれることが多いです。

シャンプーボランティア

保健所や民間シェルターの保護犬たちにシャンプーやグルーミング(ブラッシング・爪切り)をするボランティアです。

今までに洗われた経験がなく被毛の状態がよくない犬や、極度に人を怖がり暴れる犬など一筋縄ではいかない子たちもいます。

保健所や民間シェルターの保護犬たちも大勢の犬が一緒に暮らしている環境で衛生を保つため、そして家庭犬としての生活にスムーズに馴染めるように、定期的にシャンプーやグルーミングをする必要があります。

トリマー志望の学生さんや現役トリマーで、さまざまな犬種・性格の犬を扱う経験を積みたい方が参加していることが多いですが(そうしたプロの補助として)一般のボランティアを受け入れているところもあります。

お近くの保護団体や保健所に問い合わせてみることをお勧めします。

つぶやきグルーミングに使用したタオルの洗濯やトリミング室の清掃なども活動に含みます

ミルクボランティア

幼齢(生後まもなく~離乳前)の子犬・子猫を預かり24時間体制で授乳と排泄援助を行なうボランティア活動です。

一定程度の体重や月齢になり、自力で食事や排泄ができるようになるまでの期間4~5時間おきの授乳と排泄援助をします。

哺乳瓶やミルク、ペットシーツ(猫砂)などは団体から支給されるばあいも、自前で用意するばあいもあるでしょう。

夜は寝不足になりますし、日中も数時間以上家を留守にすることができません。

体力のない幼犬(猫)は急に具合が悪くなり、急いで病院へ連れていかなければならないこともあり得ます。

そして、お世話の甲斐なく亡くなる子も少なくありません。

大変な労力を要するものですが誰かがやらなければ命をつなぐことができません。

子犬や子猫のお世話をしたい方にお勧めします。

つぶやきSuzyもかつて子猫のミルクボランティアをしたことがありますが睡眠不足が辛すぎて数カ月でギブアップしてしまい続けることができませんでした(涙)

間接的に犬に関わる方法

  1. バゲージボランティア
  2. 搬送ボランティア
  3. イベント運営

バゲージボランティア(バケボラ・パケボラ)

宮古島をはじめ離島の保護犬たちに人口の限られた島内で(犬を適正飼養することができる)新しい飼い主を見つけることはほぼ不可能です。

このため、ほとんどの保護犬は人口の多い内地(沖縄以外の日本国内/おもに都市部)へ移って飼い主探しをすることになります。

このとき「貨物」として空輸するとかなり高額な費用がかかってしまいます。

乗客の「手荷物」として空輸

しかし、乗客の「手荷物」として空輸するばあいは大きさに関わらず一律の「手荷物運賃」が適用されます。

貨物で運ぶ場合と比べて大幅に輸送費を節約することができます。

このため、自分の手荷物として保護犬の空輸を引き受けるのが“Baggage/ Package Volunteer”です。

略して、「バケボラ」「バゲボラ」「パケボラ」などと呼ばれることがありますが、いずれも同じことを指します。

費用負担なし

この空輸にかかる手荷物運賃は(自身が費用負担を申し出ないかぎり)保護団体が負担するので費用は一切かかりません

出発地ですること

出発地では保護団体の担当者と空港のカウンターで待ち合わせて、犬が入ったクレートのチェックインをする際に航空会社が提示する書類に署名をするだけです。

到着地ですること

到着地では受け取りの「搬送ボランティア」と到着ロビーで待ち合わせて犬の入ったケージを引き渡すだけです。

生き物なので最優先で飛行機から降ろされるため機内に預けた自分の荷物よりも早く受け取れます(犬のために余計に時間がかかるということはまずない)。

空輸費用が節約できるだけでも1~数万円のコストを削減できることからバケボラさんは離島の保護活動においてとても必要とされています。

旅行や出張の行き帰りのついでにできる負担の少ないボランティア活動です。

搬送ボランティア

陸送を受け持つボランティアのことを「搬送ボランティア」と呼びます。

保護犬を自家用車でさまざまな場所へ運びます。

おもな運び先

  • 遠方の譲渡先や保護主の元へ運ぶ
  • 動物病院へ連れていく
  • バケボラさんから空港で犬を引き取り預かり先へ運ぶ
  • 譲渡会会場に犬を運ぶ
  • 里親宅へ犬を運ぶ

などなど、犬を自家用車で搬送するボランティアです。

犬を飼ったことがなくてもできる

犬はクレートなどに入っていて直接触る必要がないばあいと、そうでないばあいと状況によりさまざまですが、車と運転免許さえあれば実行できる活動です。

犬を乗せているので安全運転は必須(急発進、急ブレーキNG)です。

交通費は支給されることが多い

搬送に自家用車を使うため活動にはガソリン代や高速料金、駐車場代などがかかります。

しかし、多くのばあい高速料金や駐車場代などは保護団体が負担してくれるでしょう(ガソリン代は団体による)。

ただし、輸送中にスピード違反や駐車違反などの交通違反で捕まったばあいその罰金は負担してもらえませんので、いつも以上に安全運転を心掛ける必要があります。

つぶやきSuzyは初めての搬送ボランティアを控えて羽田空港に車で下見に行った際、P4駐車場の前(ものすごーく分かりにくく、ほぼトラップ)で「一時停止違反」と言われて捕まり罰金を払う羽目になったうえ、次の免許更新でゴールド免許もはく奪されることとなりました。以来、羽田空港のP4はトラウマでANA便のお迎えのために第2ターミナルへ行くときは絶対にP3に停めています…(涙)

イベント運営(譲渡会など)

譲渡会やフリーマーケット、チャリティーグッズの制作・販売など、犬とは直接かかわりがないけれど、とても重要なボランティア活動もあります。

何かのイベントを開催するには、当日だけでなくその前と後にもさまざまな準備や手配、関係者とのやりとりが必要です。

これらの裏方仕事を引き受けてくれる誰かがいて初めて成り立ちます。

お金で支援する方法

物理的に犬とかかわる人材も不足していますが、それと同じくらいに足りないのが「資金」です。

保健所から犬を引き出してから新しい飼い主の元へ届けるまでの期間には、じつにさまざまな「経費」が発生しています。

かかる費用の一例(宮古島の保護犬のばあい)

  • 初期医療(健康診断、各種血液検査、検便・駆虫等)
  • 不妊手術(避妊・去勢手術)
  • ワクチン接種(混合ワクチン・狂犬病)
  • マイクロチップ挿入
  • 空輸費用(宮古島は離島で直行便がある地域も限定されるため経由地を経て複数路線に載せる必要が発生することもあります。
  • 空港までの高速料金
  • 空港の駐車場代
  • ガソリン代
  • クレート返却代(空輸で犬が入って来たクレートを宮古島に返送します。離島なので動物が入っていなくても送料は高額になります)

内地に連れてきてからかかる費用の一例

予防医療以外にも病気やケガをして病院に連れていくこともあります。

つぶやき人とちがって保険はききません。少し調子を崩して通院することになれば治療を終えるまでに少なくとも数万円の治療費がかかり、譲渡費用はあっという間に吹っ飛びます。

クラウドファンディング

保護団体をはじめとした各種団体が資金や物資をつねに募集しています。

クラウドファンディングからあなたが援助したい団体に協力することに使っていただけたらと思います。

ふるさと納税

ふるさと納税の仕組みを利用して資金を募っている団体もあります。

物で支援する方法

とはいえ、現金を渡すのはちょっと「生生しくて憚られる」という気持ちをもたれる方もいらっしゃると思います。

そういうときは以下のような方法でも保護活動の支援をすることができます。

チャリティーグッズの購入

保護活動をしている団体は認知向上と活動資金を得るためにオリジナルグッズを制作・販売しているところも多いです。

Tシャツやエコバッグなどが一般的ですが、迷子札やリード、食器などを販売しているところもあります。

応援したい団体がチャリティーグッズの販売をしていたら、それを購入することも立派な支援です。

Amazonほしい物リスト

誰かに買ってもらえたら嬉しいと思う物品のリストを公開し寄付を募っている保護団体もたくさんあります。

多くの保護団体がリストを公開しています。

Amazon「ほしいものリスト」はAmazonが仲介することで送る側と送られる側双方の個人情報を明かさずにやり取りをすることができます。

直接かかわりのない団体に自分の住所や電話番号を知られることなく支援物資を届けることができるため、とてもよく使われています。

応援したい団体がAmazonに「ほしいものリスト」を公開していないか調べてみることをお勧めします。

カイロスドッグトレーニングもほしい物リストを公開しています。

ご支援お願いいたします。

その他、ほしい物リストを公開している団体の例↓

声で支援する方法

自分が直接身体を動かして活動するのも、お金を出すのも難しい…。

そのような状況にいる方も「署名活動」への協力という形で支援できることがたくさんあります。

署名活動サイト

Change.orgなどの署名活動サイトでは動物愛護に関する署名活動が頻繁に行われています。

SNSや友人に広める

SNSで保護犬の情報を広めることや身近な人に保護犬の現状を伝えることもひとつの支援です。

まとめ

たとえ保護犬を飼うことができなくても、さまざまな方法で保護犬の支援ができることを知って頂けたと思います。

自分にできる範囲で小さなアクションを起こすことが犬たちの命を救う助けになります。

ただ、心を痛めているだけではもったいない!

自分にもできそうな支援方法はいくつありましたか?

その中から、ひとつでもアクションを起こしてみませんか?

最初の一歩が一番おっくうで勇気がいるものですが、この記事があなたの背中を押すきっかけになれば幸いです。

最初の一歩を踏み出すことが大切です。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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