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効果的なお散歩にするための「5つ」のポイント

わたしたち飼い主が愛犬を毎日お散歩に連れていくのは、排泄や運動をさせることだけが目的ではありません

犬を散歩させるという行為には、ほかの犬や人との交流をとおして社会性を身につけたり、飼い主とともに行動をすることで双方の信頼関係を深めたりするといった、犬の心を育てる効果もあるのです。

しかし、ただ漫然と散歩をしていては、その効果は半減してしまいます。

そこで今回は、毎日のお散歩をより効果的なものにするための5つのポイントをご紹介します。

お散歩に「ストーリー性」をもたせる

いつも決まった道を、同じ時間に、同じペースで歩くばかりでは、犬は展開が予測できてしまい、あまり面白い散歩とは言えません。

心身ともに満たされないため、とくにお散歩が大好きな犬は「まだ、帰りたくない!」と踏ん張られてしまい、なかなか帰れない…と困っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。

お散歩が好きな犬のばあい

お散歩が好きな犬であれば、お散歩に以下のような意外性をもたせると、今までと同じ時間でもより楽しくお散歩できます。

毎日ルートを変える

毎日、同じルートを歩いてばかりいると「縄張りのパトロール」になりがちです。

匂い嗅ぎばかりしてなかなか先に進まないとか、反対にさっさとチェックしてすぐ帰ることになってしまいます。

このため、普段と反対方向に曲がってみたり、いつも通らない道を通ったり、犬に先読みさせず「次はどっちに行くのかな?」というワクワク感を与えてあげます。

そうすると、飼い主さんをよく見て歩くようになります。

お散歩中に愛犬とよく目があうことに気づくはずです。

犬が勝手に行動するのではなく、飼い主の判断を仰ぐ機会にもなります。

リードを通じて心がつながっていることを再認識できるでしょう。

お散歩に行く時間を変則的に

犬は時計を読めるのではないかと思うほど体内時計が正確で、ごはんやお散歩の時間がくると「早く!」と要求されてしまう飼い主さんも決して少なくないはずです。

つぶやきほとんどの飼い主さんがそうだと思います。

じつは、お散歩に行く時間を「決めない」ことも「意外性」のひとつとして利用できます。

飼い主さんの可能な範囲でぜひトライしてみてください。

散歩に出るのが遅い日と早い日をランダムに織り交ぜるのがコツです。

つぶやき毎日バラバラの時間にお散歩に行くようにしたことで、毎朝、早朝から愛犬に「お散歩に行きたい」と吠えられていた飼い主さんが、安眠を確保できるようになった事例もあります。

お散歩そのものを「ゲーム」にしてしまおう

しつけ教室などに通って、オスワリやマテやツイテ(歩く)などのトレーニングを受けたものの実生活でまったく使っていないという、なんとも『宝の持ち腐れ』な飼い主さんとワンちゃんが少なくありません。

せっかく、お金と時間をかけたのに大変もったいないことです。

覚えた動作は「ゲーム」化して楽しみながら「習慣化」することで、習ったトレーニングを定着させることができます。

たとえば、お散歩中に以下のようなことを取り入れてみてください。

歩くペースに緩急をつける
  • ある道ではリードを短く持ってキビキビと歩く
  • ある道ではわざとゆっくり歩く
  • ある道は小走りで走り抜ける(マーキングNGの道に有効な技)
  • 横断歩道は小走りで渡る(横断歩道上で排泄させないため)
つぶやきSuzyは「歩道橋はスキップで渡る」というのもときどきやっています。タラ氏も一緒にスキップしますよ(顔を上にあげて歩くことになるため、マーキングのほか拾い食いを防ぐことにも有効)
オスワリの応用

オスワリは芸ではなく、自分(と相手)の気持ちを落ち着けるための大切な犬のことば(カーミングシグナル)です。

これを日常でどんどん使わせることで、落ち着いて行動できる子になっていきます。

  • 赤信号ではオスワリをして待つ
  • 横断歩道ではいったんオスワリして、左右を確認してから渡る
  • 飼い主が誰かと立ち話するときは終わるまでオスワリ
  • 切り株や石など犬が座れそうなちょっとした高さのある「台」の上でオスワリ(人間の座るベンチやいすには座らせない)

2分ぐらい座り続けていられるようになると、だいぶ日常生活にも落ち着きが出てくるはずです。

つぶやきちなみに、オヤツをあげる前に長いことオスワリさせて待たせる必要はありません
ツイテの応用
  • 街路樹をスラロームに見立ててジグザグに歩く
  • 段差を平均台に見立てて歩かせる

などの「決まり事」を作って、お散歩をゲーム化してしまうのです。

フリータイムの例

また、訓練要素ばかりでは犬が飽きてしまうため、途中にリラックスできるフリータイムも入れます。

  • 自由に匂い嗅ぎしてOKゾーンをつくる(公園や広場でリードを長めにもって)
  • 一緒に座ってブレイクタイム(お茶・オヤツ休憩)
  • ボール投げをする(公園や広場でロングリードをつけて)

お散歩が嫌いな犬のばあい

一方、お散歩が苦手な犬は、いろいろな変化に敏感な性格の持ち主であることが多いです。

このため、お散歩好きとは正反対に、毎日同じルートを繰り返し歩くことで、徐々に安心して歩けるようになります。

お散歩の途中で、飼い主が楽しいと思うことやリラックスできることなどを入れると、だんだん愛犬が「お散歩」を楽しめるようになり、行動範囲を広げていけるようになります。

つぶやきSuzyのばあい、先代のぽこちゃんがお散歩大嫌いでしたが、アウトレットが大好きだったのでアウトレットでウィンドウショッピングをすることから始めて、徐々に歩けるエリアを広げていきました

飼い主が「犬のために散歩に出てやっている」という感情を少しでももっていると、このタイプのワンちゃんは敏感にそれを感じ取ります。

「犬のため」ではなく「飼い主自身の楽しみのため」にお散歩に出ているのだと意識を変えるだけで、犬が歩き出すことさえあります。

一人と1匹で歩くのがつまらないときは「パックウォーク」に参加することをお勧めします。

飼い主=愛犬の排泄管理責任者

Suzy地域では、伸縮式のリードを伸び放題に伸ばし、犬がしたい場所で所かまわずオシッコをさせている飼い主もまだまだ少なくありません。

しかし、以下の2つの点から愛犬の排泄の管理は飼い主が行なうことが必要です。

  1. リーダーには排泄場所をコントロールする権利がある
  2. 悪臭や美観を損ねることで近隣との関係を悪くしないため

飼い主には「排泄場所を決める権利」がある

イヌやオオカミの群れにおいてはリーダーに「排泄権」があります。

群れの誰がどこで排泄して良いかを決める権利があるのです。

つまり、家庭犬においては飼い主が愛犬の排泄場所を決定する権利を持っています

つぶやき「感染症から群れを守る」ためという説があるようです。家庭犬においては衛生面にくわえて「ご近所に不快感を与えないため」が追加されます。

トイレトレーニングは室内だけじゃない

おうちの中のトイレトレーニングは頑張っていても、お散歩のトイレトレーニングの存在を知らない飼い主さんは多いです。

しかし、所かまわず排泄させないという「屋外のトイレトレーニング」も、しっかりと教えていかなければなりません。

「排泄してよいエリアを飼い主に決められる」という習慣によって、愛犬は「自分はこの人の言うことを聞く立場である」と意識づけされるのです。

飼い主が「屋外のトイレトレーニング」を怠り、愛犬に所かまわず排泄を許した結果、愛犬がいうことをなかなか聞かないというだけでなく、衛生問題(悪臭)や美観を損ねてトラブルに発展することもあります。

では、具体的にはどのような点に注意すれば良いか、解説していきます。

オシッコして欲しくない場所は匂いを嗅がせず立ち去る

例外もありますが、基本的に犬は匂いを嗅いだ場所に排泄をします。

このため、オシッコして欲しくない場所では愛犬に匂い嗅ぎをさせず、先に挙げた「歩くペースに緩急をつける」のうち小走りやスキップなどの技を使って足早に通り過ぎることで排泄させないように飼い主が誘導します。

人工物にオシッコを掛けさせない

下記のような「人工物」にオシッコを掛けてしまうと、悪臭を発生させるうえに跡が残り美観を損ねます

  • 電柱
  • 街灯(なぜか犬たちは背の低いガーデンライトにかけたがる)
  • 信号機や交通標識などの柱
  • ボラード(車止め)
  • 門扉
  • 壁・塀(タイル・コンクリート等)
  • 三角コーン(プラスチック・ゴム等)
  • アスファルトの地面
  • コンクリートの地面

また、金属系の柱がオシッコの成分で腐食して破損し倒れる事故なども起こっています。

工事現場などに置かれている三角コーンに躊躇なく愛犬にオシッコを掛けさせている方も見かけます。

もし、自分が三角コーンの持ち主だったらどんな気持ちになるか、考えてみることも大切ではないでしょうか。

もし排泄してしまったら…

どんなに気を付けていても、うっかりした拍子に愛犬に掛けてはいけないものにオシッコを掛けられてしまうことはあります。

  1. 持参したペットシーツでできるだけ水分を吸い取る
  2. お水を掛ける
  3. 消臭スプレーをかける

の3ステップで処理をします。

とくに、鉄製のものにオシッコを掛けてしまったばあいは、塩分と水分で腐食が進みやすいため、オシッコを吸い取ったうえで、お水でよく流すことが大切です。

オシッコの場所は「土に返る」場所を選ぶ

では、いったいどこで愛犬にオシッコをさせてあげたら良いのか…

オシッコの成分は土に染み込んでしまえば、よほどの大量でない限り微生物に分解されて悪臭を発することはありません。

  • 地面の上
  • 草の上
  • 木の根元

などであれば、お水や消臭スプレーを少量かける等の処理をすれば良いのではないでしょうか?

誰かがお世話している花壇には…

ただし、お散歩をしていると街の中には誰かがお世話をしている「花壇」があることがあります。

行政から委託を受けてボランティアで花や草木を育てている花壇です。

こうした花壇はたしかに「草木」で「土に返る」場所かもしれません。

しかし、誰かが大切に育てている草木にオシッコを掛けるのはどうでしょう?

先述の三角コーン同様、「自分が育てている花壇だったらどう思うか」相手の立場に立って考えることが、愛犬のためにご近所との関係を良くする秘訣だと思います。

住んでいる環境によって異なる

上記は、あくまでもSuzy地域に準じて排泄の最低限のマナーについて述べたものになります。

排泄のマナーは地域によって求められるレベルが異なります。

緑の少ない都会や人口密度の高い地域などでは、もっと厳しいルールが求められるでしょう。

都内などでは老犬でなくとも紙パンツをはいて出歩くことが、それほど珍しくないスタイルになってきているほどです。

犬の飼い主のマナーは地域の「民度」を反映する「鏡」であるともいえます。

都内のトレーナーさんたちには、Suzy地域の「犬に関する」民度は「街並みのきれいさに反して恐ろしく低い…」と評価されています…。

つぶやきベイタウンの目指したヨーロッパの街もウンコだらけですけれども…(涙)

屋外トイレトレーニング:上級編(めざせ盲導犬)

これまで説明してきた「屋外のトイレトレーニング」とは、いわば「飼い主の排泄マナー」と言い換えることができる程度のものでした。

もう一歩踏み込んだ、より上級な屋外のトイレトレーニングを目指したい飼い主さんにはピンポイントな排泄場所を愛犬に指定するトイレトレーニングもあります。

つぶやきワンツーの声かけで排泄するトレーニングを屋外でもできるようにしていくなど、飼い主が指定した時間・場所で排泄してくれるようになると、長距離移動のお出かけや、緑地の少ない都市部に、安心して一緒に出掛けられるようになります。盲導犬などの働く犬たちは、屋外でもペットシーツの上で声かけで排泄するように訓練されています

絶対に排泄NGの場所は「紙パン」

まちがってもオシッコをさせてしまうわけにはいかない。

失敗して後始末をしなければならないなら最初から防いでおきたい

というばあい、今までは犬を連れていくことを諦めるか、小型犬ならカートやバッグに入れて移動するしかありませんでした。

しかし、犬の介護用品が発達した令和の今、犬用の紙パンツは介護用品ではなく「マナー用品」となりました。

このため、「紙パンツ」はマナーパンツやマナーベルトと呼ばれて売られています。

どうしても犬に排泄させられない環境においては、こうしたグッズを利用して、ストレスなくお散歩をするというのも一案です。

つぶやきただし、蒸れてかぶれやすいのは人間の赤ちゃんと同じです。長時間つけっぱなしにせず、こまめに外して皮膚の状態を確認するのを怠らないようにしましょう

ウンチは持ち帰り可燃ごみへ

Suzy地域(千葉県千葉市)では、犬のうんちは「可燃ごみ」ということになっています。

これは、お住まいの地域によって異なりますので、処理方法はお住まいの地域を管轄する市町村のごみ処理についてお調べください。

野外で排泄したウンチを水洗トイレに流すのはNG

自宅の犬用トイレで排泄したウンチについては、特別に禁止されていない限り、水洗トイレに流しても問題ないと思います。

ただし、屋外で排泄したウンチには、小石や小枝、土などの異物が混じっているため、水洗トイレに流すと排水管にダメージを与えてしまいます。

公園のトイレなどに流すのはマナー違反です。

お散歩中に愛犬がしたウンチは必ず持ち帰って処理します。

ドッグランでの「放牧」は「散歩」とは呼ばない

犬をカートでドッグランや公園まで運び、そのまま放牧するのがお散歩になっている飼い主さんもいるようです。

しかし、それは「お散歩」とは呼べません

つぶやき飼い主さんのウォーキングにはなっているかもしれませんが

理由は、飼い主と愛犬が首輪とリードを使ったコミュニケーションをとる機会が「ゼロ」だからです。

ドッグランだけで「お散歩」しないとどうなるか

首輪とリードを使ったお散歩の経験を積み重ねないと肝心の飼い主とのコミュニケーションが図れません。

一方で、毎日ドッグランで他の犬たちと密に交流をしているため、次第に愛犬は犬社会にしか目を向けなくなります。

その結果、完全に「犬のルール」で生き始めた愛犬が飼い主の言うことを聞かなくなり、困ってしつけ教室へやってくるケースも少なくありません。

つぶやき犬が「犬のルール」(吠える、唸る、噛む)をつかって、飼い主をしつけ始めてしまうのです…

飼い主以外とのコミュニケーション

お散歩に出れば、さまざまな出会いがあります。

それが飼い主にとって犬を飼った動機のひとつであり、愛犬にも楽しんでほしいと思っています。

愛犬が出会いを楽しめるように、飼い主がサポートしていく必要があります。

ほかの犬とのコミュニケーション

こちらの愛犬が相手の犬に近づきたがっても、相手の犬もそう思っているとは限りません。

相手の犬のボディランゲージを観察して、嫌がっていないかをきちんと見極めて、飼い主に許可を得てから犬同士の挨拶を始めます。

とくに、初対面の挨拶を犬同士に任せるとトラブルに発展しがちです。

つぶやき相手の飼い主が良いと言っても、その飼い主の犬が「NO」のシグナルを出していることはしょっちゅうあります。

嗅がれる経験を積もう

RPGゲームでは敵を倒して経験値を積んでレベルアップしていくように、ほかの犬に臭いを嗅がれる経験を積んでいくと、器の大きな犬に育ちます。

相手の飼い主と犬が「協力的」かどうかを確認する必要があり、その目を養う必要はありますが、ほかの犬にお尻の臭いを嗅がれる経験を50~60頭くらい積むと、ほとんどのワンちゃんが堂々とほかの犬とコミュニケーションをとれるようになります。

人とのコミュニケーション

犬を飼っていない人にも、犬の正しい触り方を教えましょう。

そうすることで、愛犬に嫌な思いをさせずにほかの人に触られる経験を積むことができます。

「うちの子、苦手なんで!」と、すべてシャットアウトしていては教育の機会を逃してしまいます。

また、正しい犬の触り方を知っている人を増やすことは「不本意な咬傷事故」から、犬たちを守ることにもつながります。

「散歩のついでに買い物」で待たせるのは危険

飼い主が夕方のお散歩ついでに買い物に立ち寄っているのでしょう。

犬がお散歩バッグとともにスーパーの店先につながれている場面によく遭遇します。

しかし、飼い主に置いて行かれた犬はただでさえ不安ななか、飼い主の見ていないところで以下のような目に遭っています

  • 知らない人が突然触ってくる
  • ほかの犬がグイグイ近づいてくる
  • 知らない犬にメチャクチャ吠えられる
  • 食べてはいけないおやつ(チョコレート)を与えられる
  • 鼻先スレスレのところを自転車が通りすぎる
  • 子ども(幼稚園~中学生)にからかわれる
つぶやき上記に書いたことは、Suzyがすべて地元で実際に見たことです。立ち話をしている親は子どもの行動をすべてを見ていませんし、犬を飼っていなければ犬がチョコレートを食べてはいけないことも知りません。

また、リードを食いちぎって逃げてしまったり、純血種の小型犬などは持ち去られる事件も起きています。

犬を連れて買い物をする際は、必ず複数人で行動して、犬だけを店先で待たせることのないようにしたいものです。

まとめ

効果的な散歩をするためには、ルートや構成を工夫することが大切です。

排泄マナーにも気を配ります。

また、ドッグランで遊ばせることはお散歩とは別物であることを理解しておく必要があります。

愛犬とのお散歩は、身体の健康増進にくわえて心の成長にも必要であること、飼い主とのコミュニケーションを深める大切な時間であることを知って頂けたと思います。

忙しい毎日のなかで、限られた時間を有効に使い、効果的にお散歩をして、もっと愛犬との絆を深めましょう。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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