愛犬の噛みつきに困って、ご相談に来られる方も少なくありません。
事前のヒアリング時点で噛みつきについて飼い主さんから申告がなくても、実は噛みつくコだったというのは本当にあるあるです。
自分の愛犬を噛みつく犬にしないために気を付けたい、愛犬との関わり方についてお話したいと思います。
熊やライオンによる飼育員の事故
熊やライオン(そして、土佐犬も)などの飼育員や飼い主が、世話をしている動物によって大怪我をしたり、亡くなったりする事故が、日本各地で毎年発生しています。
獰猛な生き物なの?
こうした動物たちが皆、獰猛な生き物なのかといえばそうでもなく、動物たちは、生まれたときから親代わりとなって可愛がってもらってきたその人を、食べようと思って襲ったわけではないだろうと考えられています。
事故現場の状況から判断して、ライオンや熊や土佐犬たちとしては、ただ嬉しくて大好きな人と遊ぼうとしただけで、その飼育員や飼い主を殺すつもりは毛頭なかったと言われます(道端で遭遇する熊は別です)。
「愛情表現」が命にかかわる悲劇に
その種がもつ、まっとうな「愛情表現」として、飼育員や飼い主たちに噛みついたり、のしかかったり、押さえつけたりしていただけでした。
しかし、われわれ人間は、熊やライオン、土佐犬と比べて小さく、力も弱く、何よりも身体に毛皮をまとっていません。
彼らが遊びのつもりでおこなった行動が、結果的に人間に致命傷を与えてしまったのです。
種の違いを理解し、境界をひく
私は熊やライオンについては専門外なので、どうすればよかったのかは分かりません。
しかし、家庭で飼育されている犬であれば、身体や心の成長に伴って「いつまでも子犬だけが許される振る舞いをしていてはいけない」ということを、きちんと教えていくことで、こうした事故を防ぐことができると考えて、これまで実践してきました。
子犬の遊び噛み
たしかに、犬同士は子犬の頃から相手に噛みつき、噛まれる遊びを繰り返すことで、犬社会の社会性を学びます。
犬は毛皮に覆われていますし、噛まれることを前提にした身体のつくりをしているため、皮膚にも人間と比べて相当のゆとりがあります。
このため、噛んだ・噛まれたのコミュニケーションが成立するのです(もちろん、加減をしなければ成犬では致命傷になりかねません)。
人と犬はちがう生き物
しかし、犬が人間に対して、犬同士とおなじように噛むことで意思疎通を図ろうと思っても、それは人間に対して「やりすぎ」になります。
われわれ人間には、毛皮は生えていませんし、皮膚のゆとりもなく、噛まれたらダイレクトにダメージを受けます。
犬の共感能力の高さに甘えて、ついつい人間と同じように犬と接してしまいがちですが、ちがう部分について理解しておかなければ、お互いに残念な思いをすることになってしまいます。
手を噛ませる遊びはNG
本人は無意識にやっているのかもしれませんが、犬の目の前で手をひらひらとさせて、その手を噛ませる遊びをする人がたくさんいます。
人間も噛んでいいよと教えていた飼い主
そうやって、人の手に噛みついてコミュニケーションをすることを覚えた犬は、人間に対しても口を使ったコミュニケーションをして良いのだと考えます。
成犬になり身体も力も大きくなってからも、子犬のように手に噛みついて遊びます。
そして、興奮したときや、嫌なことを「意思表示」する際に「噛みつき」を使うようになるのです。
思春期までに卒業したい遊び嚙み
身体が大きくなり、力が強くなってから噛みつかれると、どうしても噛まれた人はひるんでしまいます。
犬との暮らしに恐怖心が芽生え、常に噛まれるかもしれない不安を感じながらともに生活していくのは、お互いにとって楽しいことではありません。
飼い主さえガマンすれば良いという訳にはいかない
飼い主が恐怖や不安を感じていれば、犬も同じように恐怖や不安を感じるのです(残念ながら、その原因が自分であるとは思いが至りません)。


「大人になる君(愛犬)へ」伝えたい大切なこと
生後5~6カ月頃から、犬も思春期がはじまります。
このときに、子犬時代はOKだったけれど、大人になったら許されない行為について、しっかりと教えていく必要があります。


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