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犬の尻尾が伝える9つのメッセージを読み解く:犬語の単語帳(しっぽ編)

犬たちは仲間や人間に対して豊かなボディランゲージを用いて感情や意思を伝えています。

耳や目、鼻、口、尻尾などさまざまな身体の部位を駆使し、その組み合わせによって多様なメッセージを発信しています。

また犬は感情の切り替わりが非常に速く、瞬時に変化し続けるためボディランゲージも刻々と変化していきます。

飼い主がその微細なサインを正確に読み取り適切に対応することは、愛犬に自分を信頼してもらうための必須スキルです。

本記事では犬がボディランゲージのために使っている身体のパーツのうち「シッポ」にフォーカスして解説します。

尻尾の動きが示すのは「興奮度」

「尻尾の動き」はとくに分かりやすい犬のボディランゲージの一つです。

しかし、しっぽを振っているからといって必ずしも喜んでいるわけではありません

振っていても喜んでいるとは限らない

尻尾の動きは興奮のレベルを表しており、その振り方や角度によってさまざまな感情を区別して表しています。

尻尾の動きは飼い主が目にしやすい表現ですが振り方によって大きく意味合いが異なることがあまり知られていません。

「振り方」によっては攻撃や敵意を表していることもあるということを知っておきましょう。

見分けられないと危険!

お散歩中にしっぽを振りながら近寄ってきた犬に…

突然、飛び掛かられた!

突然、吠え付かれた!

突然、噛みつかれた!

という経験に、心当たりのある飼い主さんがほとんどではないでしょうか(もしかしたら、あなたの愛犬がこのような行動をとっているかもしれません)。

正しい知識を広めよう!

犬がしっぽを振っていても、喜んでいるのか、怒っているのかを飼い主が正しく判断できなければ、ほかの犬との喧嘩やトラブルに発展してしまいます。

お散歩で出会うワンちゃんの飼い主さんたちにも、以下で紹介する「しっぽが表す犬の気持ち」を広めてくださいね。

シッポが表す「犬語」9パターン

尻尾は、その位置と振り方によって犬が表す感情は大きく異なります。

ボディランゲージとして犬たちがよく使う、特徴的な尻尾の振り方や位置を9つ紹介します。

あなたの愛犬やお散歩中に出会う犬たちがしっぽを振るとき、どのパターンに相当するのか注意深く観察します。

  1. 高く上げ背中のほうに曲げる
  2. 高く上げ先端だけ振る
  3. やや高く上げて「小刻み」に振る
  4. やや高く上げて「ゆっくり」振る
  5. 左右や円形にブンブン振る
  6. 後ろ足の「中ほど」までしっぽを下げる
  7. 後ろ足の「下」までしっぽを下げ「ゆっくり」振る
  8. 下げ気味で「小刻み」に振る
  9. しっぽを股のあいだに巻き込む

ひとつずつ、解説していきます。

1)高く上げ背中のほうに曲げる

  • はっきりした攻撃を示している

一触即発の可能性

たとえば、尻尾を高く上げて背中に曲げて振るときは攻撃性や支配性を示す場合が多く「自分のほうが優位だ(強いぞ)」という気持ちを表しています。

自分の愛犬または相手の犬が、このような尻尾の振り方をしているときは、お互いのあいだに緊張が走っている状態であることを認識しましょう。

お互いの飼い主は双方の犬の次の行動に注意を払う必要があります。

尻尾の動きだけでは判断が難しいため、他のパーツの動きも観察したうえで、総合的に判断します。

攻撃的な気持ちのとき同時に見られるボディランゲージの例

つぶやき喧嘩になる前に距離を保ち、飼い主同士のみさわやかに挨拶をして、その場を離れるべきでしょう。

2)高く上げ先端だけ振る

  • オレのほうが強いんだぞ!アピール
  • 相手より優位であることを表す
  • しっぽの位置が高いほど支配性・攻撃性も高い

犬同士が出会った際に、どちらかの犬がこのような尻尾の振り方をしているときは喧嘩に発展しやすい状況です。

双方の飼い主は犬同士の距離が縮まりすぎて攻撃に転じないように、愛犬の次の行動に注意を払います。

尻尾の動きだけでは判断が難しいため、他のパーツの動きも観察したうえで、総合的に判断します。

同時にみせるボディランゲージの例

つぶやき喧嘩になる前に距離を保ち、飼い主同士のみさわやかに挨拶をして、その場を離れるべきでしょう。

3)やや高く上げて「小刻み」に振る

  • 「なんだか楽しそうだな」と興味を持っている

上記の「優位を示す」シッポの振り方との違いが分かるまではしっぽだけを見て判断するのは難しいでしょう。

とくにトイプードルやジャックラッセルテリアなど、断尾されている犬種のばあいは(2)の「高く上げ先端だけ振る」の状態が、この(3)「やや高く上げて「小刻み」に振る」に見えてしまうのです。

このため、尻尾の動きだけで感情を正確に判断することが難しいため、他のパーツの動きも観察したうえで、総合的に判断しましょう。

同時にみせるボディランゲージの例(喜んでいるとき)

  • 目がキラキラしている(目)※相手の目を凝視していない
  • 口はリラックスした半開き(口)

同時にみせるボディランゲージの例(警戒しているとき)

つぶやきまずは自分の愛犬の尻尾の「ハッピーポジション」がどの角度なのか常日頃から観察して覚えておくことが大切です。

4)やや高く上げて「ゆっくり」振る

  • 「どうしようかな?」と期待と迷いが混ざっている

上記の「興味を持っている」のシッポの振り方との違いが分かるまではしっぽだけを見て判断するのは難しいでしょう。

尻尾だけでは判断が難しい時はその他のパーツの様子も総合して判断します。

同時にみせるボディランゲージの例

  • 困った感じ(目)
  • 閉じている(口)
  • 首をかしげる(顔)

5)左右や円形にブンブン振る

  • 最大級の歓喜の表現

大好きな犬や人に会ったときや美味しいモノを前にしたときなど喜びが最大限に達したときには尻尾を円を描くように大きく振り、勢いで腰も一緒にクネクネ動かすなど表情豊かに感情を表します。

つぶやきこれは分かりやすい喜びの表現なので解釈を間違える人はほとんどいないでしょう

6)後ろ足の「中ほど」までしっぽを下げる

  • あなたとは争いたくありません…
  • 自分より相手が優位であることを伝える

低めの位置でにゆっくり振っている場合は少し警戒しながらも相手に敵意はないことを示しています。

尻尾だけでは判断が難しい時はその他のパーツの様子も総合して判断します。

同時にみせるボディランゲージの例

つぶやきカーミングシグナルに相当するボディランゲージかと思います。

7)後ろ足の「下」までしっぽを下げ「ゆっくり」振る

  • どうしようか迷っているとき

尻尾だけでは判断が難しい時はその他のパーツの様子も総合して判断します。

同時にみせるボディランゲージの例

8)下げ気味で「小刻み」に振る

  • そんなに怒らないで…
  • 怒っている飼い主や目の前の犬に対する軽い服従

尻尾の動きだけで判断が難しい時は、その他のパーツの様子も総合して判断します。

同時にみせるボディランゲージの例

つぶやきトゥーリット・ルガース氏は分類しませんでしたが、Suzyはカーミングシグナルに相当するボディランゲージだと思います。

9)しっぽを股のあいだに巻き込む

  • 怯えている
  • 尻尾がお腹に近づくほど恐怖の度合いも高くなる

シッポのボディーランゲージのなかで、最も分かりやすいパターンです。

股にしっぽを挟み込んでいながら喜びを表している犬をSuzyは見たことがありません。

同時にみせるボディランゲージの例

股にしっぽを挟む=犬の猫背

普段からしっぽが股に入った姿勢が癖になっている状態は人間でいうところの「猫背」の姿勢です。

姿勢の悪さがさらにマイナス思考を悪化させます。

このため愛犬が尻尾を股に挟んでいるのを見つけたら飼い主が意識的に尻尾を股から出してやるようにすると愛犬の恐怖心を軽減する効果があります。

まとめ:しっぽの上げ下げは「気持ちの上げ下げ」

シッポはあげすぎていても「興奮のし過ぎ」で良くありません。

お腹につくほどシッポを股のあいだに挟んでいるのも「過剰な恐怖」を感じていて健全とは言えません。

犬語の読み取りは飼い主に必須のスキル

いずれの状態も、長くキープすればするほどその感情が強まっていきます。

恐怖であれ、喜びであれ、過剰になりすぎてしまう前に、飼い主は早めに愛犬の気持ちを切り替えさせなければいけません。

犬たちが用いるボディランゲージの意味を理解できることは、愛犬と心の通った関係を築きたい飼い主にとって、最も大切なスキルなのです。

吠えてからでは手遅れ

犬たちは吠える前から身体のさまざまな部位を駆使してボディランゲージを使い自分の気持ちを伝えています。

犬が「吠える」というもっとも明確なサインを出してから対応していては手遅れなのです。

吠えるよりもずっと前から、犬たちが数多く発しているボディランゲージを読み取ることができれば、いち早く犬の気持ちを深く理解することができ問題の発生を未然に防ぐことができるのです。

信頼できるのは不安を安心に変えてくれる相手

これらのサインを正確に読み取り、愛犬が感じている不安や緊張に適切に対処することの積み重ねによってのみ、愛犬との信頼関係を深めることができるのです。

飼い主が犬のボディランゲージを学び、理解を深めることで、愛犬も飼い主に対して安心感と信頼を寄せるようになり、より豊かで充実した関係を築くことができるでしょう。

【一覧表】犬語の単語帳(ボディランゲージ)

犬たちが使っている「犬語」の意味を知りたい方へ、パーツごとにページを分けて解説しています。

気になるパーツをクリックして深堀してみてくださいね!

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Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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