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犬語の単語帳:犬のボディランゲージ(4)鼻編

犬たちは仲間や人間に対して豊かなボディランゲージを用いて感情や意思を伝えています。

鼻や耳、目、口、尻尾などさまざまな身体の部位を駆使し、その組み合わせによって多様なメッセージを発信します。

また犬は感情の切り替えが非常に速く瞬時に変化し続けるためボディランゲージも刻々と変化していきます。

その微細なサインを正確に読み取り適切に対応することは愛犬とともに快適に暮らしていくための飼い主の必須スキルです。

犬が「吠える」というもっとも明確なサインを出すまで待っていては手遅れになります。

それよりもずっと前から犬たちが発している数多くのボディランゲージを読み取ることができればいち早く犬の気持ちを深く理解することができ、問題の発生を未然に防ぐことができるのです。

本記事では犬がボディランゲージのために使っている身体のパーツのうち「鼻」にフォーカスして解説します。

嗅覚以外の目的でも使われる「鼻」

犬の「鼻」は嗅覚だけでなく感情や気持ちを表現するボディランゲージの重要なパーツとしても活躍します。

犬は鼻の動きや形、仕草をとおして自分の感情や状態を他者に伝えることができます。

ボディランゲージとして特徴的な鼻の使われ方5つ

本記事では、犬が鼻を使って表現する5つ以上のボディランゲージについて詳しく解説します。

  1. 鼻をピクピク動かす
  2. 鼻水を垂らす
  3. 自分の鼻を舐める
  4. 鼻にしわを寄せる
  5. 匂いをかぐフリ
  6. 空を仰ぐように鼻を高くもち上げる

1. 鼻をピクピク動かす

犬が興味を示しているとき鼻をピクピク動かすことがあります。

たとえば、新しい場所や初めて会う人やほかの動物が近くにいるときにこの仕草が見られます。

犬は鼻をピクピクさせているときは匂いを確認して周囲の情報を収集しているだけではありません。

単なる匂いの確認だけではなく対象への関心を他者に示す方法でもあります。

好奇心と警戒心のどっちか?

飼い主は愛犬がこのような行動をしているのをみつけたら愛犬が何に興味を持っているのかを見極めその関心が好奇心と警戒心のどちらに基づくものなのかを判断して適切な対応をとることが重要です。

つぶやき鼻をピクピク動かしているときの犬はただ周囲の情報を探っているに過ぎないことがほとんどであると個人的には思います。

2. 鼻水を垂らす

犬が鼻水を垂らすのは緊張やストレスのサインの一つとされています。

とくに尻尾を後足のあいだに巻き込んでいるときに鼻水が垂れている場合は犬が強い緊張を感じている可能性が高いです。

たとえば、病院に行くときなど緊張する状況で鼻水を垂らす姿を見られることがあります。

風邪やアレルギーのばあいも

ただし、犬が鼻水を垂らしているからといって必ずしもストレスを感じているとは限りません。

風邪やアレルギー反応で鼻水を垂らすこともあります。

飼い主は愛犬の鼻水がどんな状況で発生しているかを観察し病気の兆候なのか緊張による反応なのかを見極める必要があります。

3. 自分の鼻を舐める

犬が鼻を舐める行動は自分の緊張を和らげたり相手を落ち着かせたいときに見られることが多いです。

この行動は「カーミングシグナル」と呼ばれるボディランゲージの一種で犬が自らの心を落ち着かせるために行います。

この行動はとくに犬が見知らぬ犬や人と対面したり、どう振舞えばよいのか分からないと思っているときによく見せるボディランゲージです。

ほかの犬や人に対して「私はあなたに攻撃をするつもりはない」というメッセージを送っていると考えられます。

飼い主は愛犬が鼻を舐めているのを見たらその状況に緊張しているかもしれないことを理解し緊張をほぐしてあげる必要があります。

4. 鼻にしわを寄せる

犬が鼻にしわを寄せるのは強い攻撃性を示すサインです。

これは犬が「これ以上近づくな!」という最終警告として使うボディランゲージです。

この表情にくわえて唸り声を出すことも少なくありません。

たとえば相性の悪い犬と顔を合わせたときや食べ物やお気に入りのおもちゃを守りたいときなどにこの表情が見られることがあります。

とくに犬同士が対面しているときに一方が鼻にしわを寄せている場合はすぐに距離を取らせることが重要です。

こうした警告を無視していると攻撃に発展するため愛犬が鼻にシワを寄せるサインが見られたら飼い主にはすぐにトラブルを未然に防ぐ対応が求められます。

5. 匂いをかぐフリ

犬が地面や空中の匂いを嗅ぐ行動も単なる情報収集だけでなく状況に応じてカーミングシグナルとしての意味を持つ場合があります。

とくに緊張や不安を感じているとき犬は気を落ち着かせるために地面の匂いをかぐことが多いです。

この行動は相手に「私は攻撃する意思がない」というメッセージを伝える効果があります。

たとえば、他の犬が近づいてきたときに自分を守りたい気持ちから自然に地面の匂いを嗅ぐことがあります。

これは直接の対面を避けるための手段であり緊張が高まっているときに見られる行動です。

6. 空を仰ぐように鼻を高くもち上げる

犬が鼻を上に向けて空中の匂いを嗅ぐ行動は遠くからの情報を収集しようとしているときに見られます。

これは、遠くにいるほかの動物や人間あるいは新しい場所の匂いを確認するための行動です。

とくに見知らぬ場所に行ったときやほかの犬が近くにいるときなどにこの行動が見られます。

この行動は犬が周囲の状況に興味を持っているか警戒しているときのサインです。

飼い主は愛犬が鼻を高く上げて匂いを嗅いでいる姿が見られたら愛犬が周囲に対してどのような反応をしているのかを観察します。

警戒しているようであれば切り上げさせて気持ちを切り替えさせてあげましょう。

まとめ

犬が用いるボディランゲージの意味を理解することは飼い主にとってもっとも重要なスキルの一つです。

犬たちは吠える前から身体のさまざまな部位を駆使してボディランゲージを使って自分の気持ちを伝えています。

犬の鼻を使ったボディランゲージは匂いを嗅ぐという基本的な役割に加えて感情を表すための手段としても機能しています。

鼻をピクピク動かしたり、鼻を舐めたり、しわを寄せるなどの行動を通じて犬たちはさまざまなメッセージを送っているのです。

飼い主は犬の鼻の動きや表情をよく観察し、その感情や意図を正確に読み取ることが求められます。

飼い主が犬のボディランゲージを学びその理解を深めることで、愛犬も飼い主に対して安心感と信頼を寄せるようになります。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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