犬たちは仲間や人間に対して、豊かなボディランゲージを用いて、感情や意思を伝えています。
口や目、耳、尻尾などさまざまな身体の部位を駆使し、その組み合わせによって、多様なメッセージを発信します。
また、犬は感情の切り替えが非常に速く、瞬時に変化し続けるため、ボディランゲージも刻々と変化していきます。
その微細なサインを正確に読み取り、適切に対応することは、飼い主が愛犬とともに快適に暮らしていくための必須スキルです。
犬が「吠える」という、もっとも明確なサインを出すまで待っていては、手遅れになります。
それよりもずっと前から犬たちが発している、数多くのボディランゲージを読み取ることで、いち早く犬の気持ちを深く理解することができ、問題の発生を未然に防ぐことができるのです。
本記事では、犬がボディランゲージのために使っている身体のパーツのうち「口」にフォーカスして解説します。
感情表現にも使われる「くち」
犬は「口」を使ったボディランゲージを通じて、周囲に対してさまざまな感情や意図を伝えています。
犬は吠える前の段階でも、口元の筋肉をさまざまに動かすことで、自分の気持ちを表現しています。
これは、飼い主が愛犬の心情を読み取るための大切な手がかりのひとつです。
本記事では、犬が「口」を使ったボディランゲージの中から特徴的な6つの例を挙げ、それぞれの意味と適切な飼い主の対応について解説します。
特徴的な6つの使われ方
- 口を閉じている
- あくびをする
- 唇をなめる
- 前歯を見せる
- 犬歯を見せる
- 歯をカチカチ鳴らす
1)口を閉じている
犬が口を閉じている状態は、通常、何かに注目しているときやリラックスしているときに見られます。
ぎゅっと口を結んでいる
耳を立てながら口をしっかり閉じている場合、犬は何かに興味を持ちその対象に集中している可能性が高いです。
ゆるく閉じている
この口の閉じ方が緩やかであれば、リラックスしていることを意味し、逆に緊張感が漂う閉じ方であれば、何かしらの刺激に敏感になっていることを示しています。
飼い主は、愛犬が口を閉じた状態で何かに注意を向けているときは、その対象を確認して、どのような気持ちで見つめているのかを理解することが大切です。
もし緊張しているようであれば、緊張する必要がないことを伝えて、リラックスさせると良いです。
2)あくびをする
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犬の「あくび」は、カーミングシグナルの一つとして広く知られています。
これは、犬たちが自分自身や相手の緊張を和らげるために行なう行為です。
犬だけでなく、人に対しても緊張緩和の合図としてよく見られます。

「嫌だな~」と思っているときによく出る
写真を撮ろうとすると、あくびをする犬は大変多いです。
これは、犬たちがカメラのレンズを「目玉」ととらえてしまう勘違いから起こります。
レンズ(目)に凝視されて緊張し、「落ち着こうよ」という意図を込めてあくびをするのです。
愛犬があくびをしたら、飼い主も愛犬に向かってあくびをし返すなどして、落ち着いた態度をみせて緊張を解けるようにすると良いでしょう。
3)唇をなめる
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犬が自分の口や鼻を舌でなめるのは、不安や緊張を示すサインです。
カーミングシグナルの一種であり、犬が不安定な気持ちに陥っているときに見られます。
舌を出すのは一瞬
たとえば、知らない人や犬と対面したり、これから何が起きるのか分からない状況などで「ペロッ」と舌を出す姿が見られることが多いです。
飼い主は、愛犬が自分の唇や鼻をなめているのをみつけたら、犬が不安を感じている原因を探り、できるだけ緊張をほぐしてあげると良いでしょう。
4)前歯を見せる
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犬が前歯を見せる行動は、カーミングシグナルの一つとしての「笑顔」として捉えられることもあります。
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また前歯を見せる表情は、犬が本当に楽しんでいるときに表現することもあり、美味しいオヤツを見せられたり、大好きな犬と遊んでいるときにも使われることが多いです。
5)犬歯を見せる
「前歯を見せる」と区別がつきづらいボディランゲージに、「犬歯(牙)を見せる」というのがあります。
犬が犬歯を見せる行為は強い警告や攻撃の意思表示です。
とくに、犬歯をむき出しにして鼻にしわを寄せている場合は、相手に対して「これ以上近づくな」という強い警告が込められています。
これは相手を傷つけたくないが、それ以上の接近は許さないという「最終警告」の意味合いが強く、攻撃に移る前のサインとも言えます。
愛犬がほかの犬や人に対して犬歯を見せることがあれば、叱って止めさせたり、攻撃対象から離れて距離をとらせるなどして、決して攻撃させないことが重要です。
6)歯をカチカチ鳴らす
犬が歯をカチカチと鳴らす行動は、カーミングシグナルの一種と考えられています。
強い我慢や緊張が原因であり、威嚇や防衛反応として表されるボディランゲージですが、滅多にみられない珍しいボディランゲージといえます。
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歯を鳴らして自分の存在を主張し、相手に距離をとらせる目的で使われます。
とくに、全身に力が入っている場合は攻撃の一歩手前であると考えられます。
ほかの犬や人に対して威嚇のサインが見られたらすぐに叱って止め、緊張が解ける距離を取って落ち着かせることが大切です。
まとめ
犬が用いるボディランゲージの意味を理解することは、飼い主にとってもっとも重要なスキルです。
犬たちは吠える前から、身体のさまざまな部位を駆使してボディランゲージを使い、自分の気持ちを伝えています。
飼い主がこれを見逃さず正確に読み取ることができれば、愛犬とのスムーズなコミュニケーションが可能になります。
口を閉じている、あくびをする、唇をなめる、前歯を見せる、犬歯を見せる、歯をカチカチ鳴らすといった行為は、犬が状況や相手に対してどのように感じているかを示す重要な手段です。
飼い主が犬のボディランゲージを学びその理解を深めることで、愛犬も飼い主に対して安心感と信頼を寄せるようになり、信頼関係を深めていくことができます。
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