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犬を飼っている家には『置かない』ほうがいい植物18種

多くの飼い主は愛犬に思いもよらないイタズラをされた経験があるはずです。

でも、健康な犬たちは好奇心旺盛なのが当たり前です。

「して良いこと・ダメなこと」を教えるのは大切なしつけであり飼い主として当然行なうべきことではありますが、飼い主が環境を整えることで愛犬を叱らずに済むことはたくさんあります。

犬を飼っている方のなかには自宅で植物を育てることが好きな方も多くいらっしゃることでしょう。

しかし、わたしたちにとって身近な植物がじつは犬にとって有害なことも少なくなく犬と暮らす家では飾る(植える)植物の選択に細心の注意を払う必要があります。

犬にとって有害な植物は屋内に置かれるものにも、庭に地植えするものにも存在します。

この記事では犬に有害な植物を室内と屋外に分けて取り上げます。

そして、どのような影響を与えるかを解説し愛犬が安全に過ごせる環境を整えるためのヒントをお伝えします。

室内に置かない方が良い植物

鉢植えとして室内によく置かれる植物のなかにも、犬が誤って口にすると危険なものがたくさんあります。

アロエ

  • ススキノキ科(Asphodelaceae)

アロエベラはスキンケアや健康目的で家庭に置かれることが多いですが、犬にとっては有害です。

サポニンという成分が含まれており、これを摂取すると嘔吐や下痢そして神経系に影響を及ぼすことがあります。

ポインセチア

  • トウダイグサ科(Euphorbiaceae)

クリスマスシーズンに飾られることが多いポインセチアは犬にとって有害です。

摂取すると、口や喉の炎症、嘔吐、よだれの過剰分泌などが起こります。

強い毒性はないものの注意が必要です。

つぶやき年末年始は動物病院もお休みです。

アイビー(蔦)

  • ウコギ科(Araliaceae)

観葉植物として室内でよく見られるアイビーは犬が摂取すると嘔吐や下痢を引き起こします。

また、皮膚に触れるだけでも刺激を与える場合があるため室内に置く際は犬が触れない場所に配置することが重要です。

ベゴニア

  • シュウカイドウ科(Begoniaceae)

ベゴニアは春先から晩秋まで長いあいだ花を楽しむ事ができ、庭植えから鉢植えまで幅広く親しまれている人気の花ですが、犬にとっては危険な植物です。

とくに根の部分に毒性が強く、摂取すると口の刺激や腎臓の問題を引き起こす可能性があります。

サンスベリア(虎の尾)

  • リュウゼツラン科(Asparagaceae)

「サンセベリア」とも呼ばれ観葉植物として広く知られているサンスベリアも、犬にとっては有毒な観葉植物です。

摂取すると吐き気や嘔吐、下痢を引き起こすことがあります。

犬が誤ってかじらないよう注意が必要な観葉植物のひとつです。

ポトス

  • サトイモ科(Araceae)

ポトスもアイビーとならんで室内で人気の観葉植物ですが犬にとっては有毒です。

葉を噛んだり食べたりすると、口や喉の炎症、嘔吐、よだれを引き起こします。

モンステラ

  • サトイモ科(Araceae)

モンステラは大きな葉をもつ人気の観葉植物ですが葉に含まれるシュウ酸カルシウムが犬にとって有害です。

摂取すると口内や喉の痛み、よだれ、嘔吐を引き起こす可能性があります。

カラジューム

  • サトイモ科(Araceae)

サトイモ科カラジューム属の植物は特徴的な葉色が美しい観葉植物ですが犬にとっては有害です。

シュウ酸カルシウムを含んでおり摂取すると口や喉の炎症、消化器系の不調を引き起こすことがあります。

ディフェンバキア

  • サトイモ科(Araceae)

ディフェンバキアも犬にとって有毒な観葉植物です。

葉や茎をかじると口内や喉の強い炎症、呼吸困難を引き起こす可能性があるため犬がいる家に置くことは避けたほうが無難です。

庭に植えない方が良い植物

庭木として地植えされる人気植物のなかにも、犬が口にすると危険な植物がたくさんあります。

ユリ(百合)

  • ユリ科(Liliaceae)

ユリは猫にとってとくに有害ですが犬にも悪影響を及ぼす可能性があります。

犬が摂取すると嘔吐、下痢、腎不全などを引き起こす可能性があるため庭に植えることは避けたほうが良いです。

チューリップ

  • ユリ科(Liliaceae)

春に咲くチューリップも犬にとって有害です。

とくに球根に毒性があり、摂取すると吐き気、下痢、よだれの過剰分泌、心拍の乱れを引き起こすことがあります。

庭に植えた球根を掘り出して食べてしまうと危険です。

キョウチクトウ(夾竹桃)

  • キョウチクトウ科(Apocynaceae)

キョウチクトウは美しい花を咲かせるため庭木として好まれる植物ですが犬にとって非常に有害な毒をもつ植物です。

摂取すると吐き気や下痢、心拍数の異常さらには心臓に深刻な問題を引き起こす可能性があります。

イヌホオズキ

  • ナス科(Solanaceae)

イヌと名前がついていますが犬に有害な植物です。

ナス科植物全般NG

イヌホオズキを含むナス科に属する植物とくにジャガイモやトマトの未熟な果実や葉は犬にとって有害です。

これらの植物にはソラニンという毒素が含まれており摂取すると消化不良や神経障害を引き起こす可能性があります。

赤く熟したトマトや加熱したジャガイモなどを犬に食べさせるのは問題ありません。

スズラン(鈴蘭

  • キジカクシ科(Asparagaceae)

スズランは可憐で美しいことで知られていますが犬にとっては非常に危険な植物です。

摂取すると心拍の乱れ、吐き気、下痢、さらには心臓の問題を引き起こす可能性があります。

アジサイ(紫陽花

  • アジサイ科(Hydrangeaceae)

アジサイは庭でよく見られる植物です。

しかし、犬が摂取するとシアン化合物によって嘔吐や下痢、さらには呼吸困難を引き起こすことがあります。

スイセン(水仙)

  • ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)

スイセンも犬にとって危険な植物です。

とくに球根が有毒で摂取すると吐き気、下痢、さらには心臓や呼吸器系に問題を引き起こす可能性があります。

チューリップ同様、庭に植えた球根を掘り出して食べてしまうと危険です。

タチアオイ(立葵)

  • アオイ科(Malvaceae)

タチアオイは庭に植える花として人気ですが犬が葉や花を食べると消化器系に問題を引き起こす可能性があります。

おもな症状は嘔吐や下痢ですがアレルギー反応を引き起こすこともあります。

ツツジ(躑躅

  • ツツジ科(Ericaceae)

ツツジも庭に植えられることが多い花ですが犬にとって非常に有毒な植物です。

摂取するとよだれ、嘔吐、下痢、そして心不全を引き起こす可能性があります。

自宅を愛犬にとって安全な場所にするための工夫

自宅を愛犬が快適で安全に過ごせる環境に整えるためには部屋・庭(ベランダを含む)に飾る植物の選択は非常に重要です。

本記事で取り上げた植物のほかにも犬や猫が口にすると危険な植物はまだまだたくさんあります。

犬にとって危険のない植物を知り対策をすることで、植物の美しさを楽しみながら愛犬の命と健康を守ることができるのです。

1. 安全な植物を選ぶ

室内や庭に新しい植物を導入する際は、その植物が犬にとって安全かどうかを確認しましょう。

毒性があると分かっている植物をあえて置くことは避けるべきです。

2. アクセスを制限する

すでに自宅に有毒な植物があるばあいはその植物を愛犬が近づけない場所に飾るかフェンスで囲うなどして誤食を防ぎましょう。

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3. 誤食したらすぐに病院へ

万が一、犬が有害な植物を誤食してしまったらすぐに動物病院に連絡して適切な処置を受けることが大切です。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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