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【プロが解説】失敗しないリードの選び方:形状・素材・長さ・太さまで完全ガイド

お散歩で使うリードは、ただの“おしゃれアイテム”ではありません。

愛犬の命を守る命綱であり、

飼い主さんの意思を犬に伝えるためのコミュニケーションツールです。

同じ「リード」でも、形や素材が違えば、使い心地も犬の反応も大きく変わります。

この記事では、プロの現場で実際に飼い主さんへ指導している視点から、

もっとも扱いやすく、安全で、犬にも飼い主にも負担の少ないリード選びを、わかりやすく整理してまとめました。

まずは“紐の形”から。平リードと丸リードの違いを知ろう

愛犬との散歩で使うリードは、じつは“紐の形状”だけでも扱いやすさが大きく変わります。

大多数の飼い主さんは「どれを選んでも同じでしょ?」と思っていますが、平たいテープ状の平リードと、ロープのような丸リードでは、手に伝わる感触も、犬への指示の伝わり方もまったく違います。

飼い主さんが自然にリードを扱えるかどうかは、犬の落ち着きや引っ張りやすさにも直結します。

まずは、この2種類の基本的な違いを押さえるところから始めてみましょう。

さっそく、それぞれの特徴を具体的に見ていきましょう!

平リードとは?

テープ状の平べったい形をした、もっとも一般的なリードです。

(参考例)

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特徴

  • グリップしやすく、手の中で滑りにくい
  • 細かな操作がしやすい

丸リードとは?

紐がロープのような筒状になっているタイプ。

昔ながらのデザインで、一部のトレーナーは今でも使用しています。

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特徴

  • 柔らかい感触で好む人もいる
  • 操作性は平リードに劣る

オススメは「平リード」

犬の大小に関係なく、扱いやすさ・安全性・引っ張りへの対処という観点から、プロとしては平リードをおすすめしています。

平リードのメリット

  • 握りこみやすい:手から取り落としにくい
  • ストップが効きやすい:犬が強く引いても制御しやすく、急な動きにも対応しやすい
  • 犬への合図が伝わりやすい:軽いタッチで意思が伝わる

(参考例)

丸リードのデメリット

  • 犬に引っ張られやすい
  • 微妙な合図を伝えにくく、指示が伝わりづらい

和犬の繁殖家は流儀として綱のような丸リードを推奨しています。

しかし、一般の飼い主がリードを使って愛犬とコミュニケーションをとろうとする場合には不向きです。

もちろん、飼い主がリード捌きを身につけて愛犬と信頼関係を築いた後は、どんなリードを使っても大丈夫です。

つぶやき:ここでいう信頼関係とは、「散歩中にリードが張ることがない。手からリードを取り落としたとき、愛犬が即座にその場で止まって待てる」という状態を指します。

正しい素材選びで散歩が変わる。各素材の特徴をわかりやすく比較

散歩用のリードや首輪・ハーネスは、どれも同じように見えて、じつは「素材」によっても使い心地も安全性も大きく変わります。

たとえば、手が滑りやすかったり、引っ張りが強い犬だと手に食い込んだり、反対に柔らかすぎてコントロールしづらかったり──そんな小さな違いが、毎日の散歩の快適さや愛犬とのコミュニケーションを左右してしまうことも少なくありません。

だからこそ、愛犬の性格・力の強さ・散歩スタイルに合わせた素材選びはとても大切なのです。

ここでは、代表的な素材の「耐久性」「握り心地」「メンテナンス性」「安全面」などを比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

自分の手にも愛犬にも負担の少ない一本を選ぶことで、散歩の安心感とリードの扱いやすさがぐっと変わります。

今より快適で安全な散歩を叶えるための素材別の“正しい選び方”を、一緒に見ていきましょう。

1)ポリエステル・ナイロン製

軽くて扱いやすく、もっとも普及している素材です。

メリット

  • 価格が安い:手軽に買いやすい
  • 軽量:犬にも飼い主にも負担が少ない
  • 洗える:衛生的で雨の日も使いやすい
  • 色柄が豊富:好みのデザインが選べる

デメリット

  •  強く引っ張られたときに手を火傷しやすい

(参考例)

“滑り止め加工つき”ならデメリットを解消できる!

ポリエステル・ナイロンリード最大の弱点「手の火傷」を改善したのが、滑り止め加工つきリードです。

とくに扱いやすいのがこちら↓

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プロでも愛用者が多く、初心者~経験者まで幅広く使える万能リードです。

つぶやき:また、引っ張りの強い犬のお散歩にポリエステル・ナイロン製のリードを使用する際は、すべり止め付きの手袋をしてリードを持つことで火傷を防ぎ、しっかりと握ってリードコントロールすることができます。

2)本革製リード

もっとも操作性に優れ、プロが現場でよく使用する素材です。

(参考例)

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メリット

  • 手になじむ:繊細なコミュニケーションが取りやすい
  • 伸縮性があり衝撃を吸収:犬にもやさしく、飼い主の手も痛くなりにくい
  • 長持ち:使うほど手にフィット
  • 上質な質感:高級感があり所有満足度が高い

デメリット

  • 価格が高い:ポリエステル・ナイロン製に比べて高価
  • 水に弱い:雨・洗濯に不向き
  • 噛みたくなる:嚙み心地がよく、子犬やリードを噛む癖のある犬には注意

3)金属製(チェーン・ワイヤー)

ほかの素材とは、性質が大きく異なる特殊タイプのリードです。

メリット

  • 噛みちぎられにくい:保護したばかりの野犬など、リードを食いちぎって逃げようとする犬に適している
  • “強そう”な雰囲気が出る(好みが分かれます)

デメリット

  • 重い
  • 音が気になる場合も
  • 錆びる:長期使用では劣化する

基本的には、“噛みちぎり対策として使う”という用途に限られます。

つぶやき:大型~中型の野犬では、金属製であっても食いちぎってしまうケースもありますが、特殊なケースということで、ここでは説明を割愛します。

リードの長さに「正解」はある?初心者が失敗しないリードの長さの選び方

リードの長さを選ぶとき、多くの飼い主さんが

短い方が安全?

長いと散歩が楽になる?

と、迷ってしまいます。

しかし、実際には 最適な長さは犬と飼い主の“組み合わせ”によって変わるため、万人にとって正しい長さというものは存在しません。

ですが、一般的には120〜180cmがもっとも扱いやすい長さで、多くの市販リードもこの範囲で作られています。

基本は「犬の体高 × 飼い主の身長」のバランス

リードの長さを選ぶうえで最も基本となるのは、犬の体高飼い主の身長のバランスです。

このバランスが悪いとお互いに自然に歩くことが難しくなってしまうため、無理のない長さを選ぶことが散歩の快適さにつながります。

短すぎるリードが引き起こす問題

たとえば、体高が低い小型犬に対して飼い主さんの背が高い場合、短すぎるリードを使うと、

  • 犬の首を引き上げるような角度になる
  • 合図や指示が伝わりにくくなる

といった問題が起こります。

また、飼い主が犬に合わせようとして前かがみになり、猫背で歩くことで、犬の警戒心が高まってしまうケースもあります。

長すぎるリードにも注意が必要

逆に、大型犬の飼い主が小柄であれば、リードが長すぎると引っ張られたときに制御することが難しくなり、転倒の危険性が増します。

とはいえ、リードの長さは 「大は小を兼ねる」 という考え方が基本です。

実践的な考え方は「大は小を兼ねる」

その理由は、状況に応じて長さを調節しながら歩くことができるのであれば、長めのリードの方が使い勝手が良いからです。

長いリードは、

  • 人混みや車の多い道では短く持って安全を確保し、
  • 広い場所や落ち着いた環境では少しだけ余裕を持たせて自然に歩かせる、

といったように、散歩の環境に応じて柔軟に“距離”を調節できます

  • 基準となる長さは、犬の体高と飼い主の身長で決める
  • そのうえで、調整しながら歩く前提で長めのサイズを選ぶ

この考え方を押さえておくとリード選びの迷いがぐっと減り、散歩の安全性も快適さも大きく向上します。

リードの太さはどう選ぶ?犬の体格と飼い主の手のサイズが基準

リードの“太さ”は、意外と見落とされがちですが、散歩中の操作性を大きく左右する重要なポイントです。

細すぎるリードは手に負担がかかりやすく、反対に太すぎると握りにくく微妙なコントロールがしづらくなります。

このため、リードの太さは犬の体格に合った強度と、飼い主の手に合った握りやすさの両方を満たすものを選ぶことが大切です。

犬の体重別:お勧めのリード幅

  • 3kg未満の小型犬 → 約1.0cm
  • 3〜8kgの小型犬 → 1.0〜1.5cm
  • 8〜20kgの中型犬 → 1.5〜2.0cm
  • 20kg以上の大型犬 → 約2.0cm

ただし同じサイズの犬でも、引っ張る力の強い子の場合はワンサイズ太めを選ぶと安心です。

また、平リードの場合は幅だけでなく厚みも重要で、ペラペラの薄い素材はコントロールが安定しません。

使う人の手の大きさでも快適な太さは異なる

リードを選ぶとき「犬の体格に合わせる」ということは、多くの方が知っていますが、

じつは、使う人の体格や手の大きさでも快適さがまったく変わります

3キロに満たない超小型犬に対して、幅2cmのリードを使うことは現実的ではありませんが、太さ選びに迷ったときは、

あなたの手で握ったときに「しっかり保持できるか」、「引っ張られても痛くなりにくいか」を基準に、愛犬と自分の両方にフィットする太さを見つけましょう。

リードは毎日使う道具だからこそ、体格と手のサイズに合った一本を選ぶだけで、お散歩の快適さが大きく変わります。

まとめ:愛犬とあなたに合った1本が、散歩の質を変える

リードは命を守る道具であり、
愛犬と飼い主の心をつなぐ大切なツールです。

  • 形状
  • 素材
  • 長さ
  • 太さ

これらがきちんと合っているだけで、
散歩の引っ張りは大幅に減り、ストレスのないお散歩が実現します。

同じ犬に使うリードであっても、

  • お父さんは太めで長め(身長が高い・手が大きい)
  • お母さんは細めで短め(身長が低い・手が小さい)

というふうに、
使う人の体格によって使い分けると散歩がぐっとラクになります。

お散歩中、ほかの飼い主さんが使ってるリードを観察してみたり、
ショップで実際に手に取って感触を確かめたりすると、
“理想の1本”に出会いやすくなります。

リードを替えただけで“散歩が変わる”ことは本当に多い!

実際に、お散歩の引っ張りに悩んでレッスンを受けに来る飼い主さんの多くが、首輪とリードを変えただけで犬の反応が激変することに驚いて帰ります。

適切な道具×正しいリードさばき

この2つが揃えば、散歩の引っ張りの多くは解決できてしまいます。

ぜひ、ご家族それぞれが自分に合った“MYリード”を手に入れ、
正しいリードの扱い方を身につけて、
毎日のお散歩をもっと安全に、もっと快適に楽しんでください。

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Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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