多くの集合住宅では、犬などのペットを自室から外へ移動させるときにペットを歩かせることを禁止しています。
集合住宅の共有部は犬を歩かせない決まりがある
ほとんどの集合住宅では、玄関ドアから敷地外に出るまでのエリア(共有部)では、抱きかかえて移動することが規約で定められています。
もっと厳しいところでは、公共交通機関のルール(全身が出ない)に準じて、キャリーに入れた状態で移動しなければならないという決まりのある集合住宅も少なくありません。
片手で抱けるサイズ(3キロ未満くらい)の超小型犬であれば、抱きかかえての移動もさほど負担になりません。
我が家でも、先代のポコちゃん(MAX体重2.6kg)のときは、片手で抱いたまま鍵の開け閉めやゴミ捨てをすることに何の負担を感じることもありませんでした。
先代の白スムチー「ぽこちびた」
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しかし、5キロを超えたあたりから身体のサイズも大きくなり、片手で安定して犬を抱き続けるのが難しくなります…。
2代目のタラ氏はマンションの規約ギリギリのサイズ(体長・体高とも50cm)で、とても片手で抱きかかえることはできません。
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両手で抱えたままエントランスのオートロックを解除し、エレベーターのボタンを押さなければなりません。
でも、「共有部は犬を歩かせない」という決まりは、多くの他人と共同生活を送る集合住宅での生活において絶対に守らなければなりません。
集合住宅で飼う犬のためのマナー術
分譲マンションがペット可で販売されるのが一般的になって20年以上経ち、マンション住まいでも犬と暮らせるようになりました。しかし、愛犬とともに多くの世帯と共同生活をするうえで、戸建て住まいのときには想像もしていなかった「ご近所への配慮」が必要になってきます。 マンションでとくに注意が必要なこ...
飼い主が「重たい、面倒」という理由で「抱っこしたくない」と思ってしまうことはあるかもしれません。
しかし、子犬の頃から飼育してきた犬であれば抱っこされることには慣れていて、「抱っこできない」ということはないでしょう。
しかし、近年では、ペットショップなどから子犬を購入してくるだけでなく、さまざまな事情で新しい飼い主を探している成犬を家族として迎えるケースも増えてきました。
いわゆる保護犬の里親になるというケースです。
人馴れの途中にある保護犬の移動問題
成犬の保護犬のなかには、過去の経験のトラウマから抱っこに異常な拒否反応を示すコもいます。
彼らのほとんどは単なるワガママで抱かれることを嫌がっているのではありません。
捕獲の際などに人間に抱き上げられ、命の危険を感じるほどの恐怖を経験したことで、抱き上げられそうになると反射的に身を守ろうと身体が反応してしまうことが理由です。
しかし、そうした過去をもつ犬であっても、迎えられた住環境や生活様式によっては、歩かずに移動せざるを得ない場面は多々あります。
もちろん、新しい家族とともに信頼関係を築きながら抱き上げのトレーニングを重ねていくことは不可欠ですが、その完成までには時間が必要です。
抱き上げられるようになる前の段階でも、とりあえずの移動方法として抱き上げずに移動させるための「道具」を使用する必要性がでてきます。
犬を移動させる道具たち
犬を歩かせずに移動させる道具にはいろいろあります。
ざっと挙げると以下のようなものがあります。
商品によって、いろいろな名称がありますが、大まかに分類すると以下のように分けられるでしょう。
- 肩掛けバッグ・スリング(肩に掛けて移動)
- リュックサック(背負って移動)
- ペットカート・キャリー(車輪付き。押して移動)
- クレート(手に持って移動)
リュックサックや肩掛けバッグは5キロ以下の小型犬用(まれに10キロ以下までのマッチョ用も!)が大半です。
ここでは、10キロ前後の中型犬を対象とした「抱っこできない犬」の移動を視点に、カートやクレートについて意見を述べたいと思います。
ペットカートの弱点
ペットカートは抱き上げなければ犬を乗せられません。
そもそも、抱っこNGの犬たちはカートに乗せることができず、カートを利用することができませんでした。
このため、今まではクレートに入れたうえで持ち運びをする必要がありました。
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クレート+台車の弱点
抱き上げのできない犬の保護主となってトレーニングをする際、犬を入れたクレートが重たすぎる場合は、クレートを台車に乗せて移動してきたのです。
台車での移動は振動が大きく、抱っこさえ恐怖に感じる子にとっては、外に行くことすら嫌いになりかねないくらい怖い思いをしてしまいます。
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でも、外の空気に触れる必要がありますし、お散歩だって練習しなければいけません。
なにか、もっと良い物がないかずっと探していました…。
で、見つけたのがコレです↓
PETiCO PET CARRY
これまでペット関連の商品は、ペット専業のメーカーかベビー用品のメーカーが作り、販売してきました。
このキャリーは、スーツケースメーカーが作ったキャリーです。
ペットが自分の足で入ることができるクレートに近い形状で、持ち手やストッパーはスーツケースと同じ仕組みになっています。
そして、スーツケースのように静かにスムーズに動くキャスターがついています。
台車や車輪付きクレートと比べると、その違いはとても大きいです。
中型犬にちょうど良いサイズ?
このキャリー「中型犬にちょうど良いサイズ」をウリにしています。
中型犬にちょうどいいサイズ!コンパクトで運びやすいサイズなのに中は広々としているので、移動が大変な中型犬もストレスなく移動することができます。
サイズは Lサイズ(~18kg.)とMサイズ(~13kg.)の2種類。
しかし、実際にはLサイズにタラ氏(約11kg.)を乗せるとこんな感じ↓
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かなりパツパツで、天井のメッシュを開けて頭を出さないと長くは居られない感じです。
で、このLサイズにマイリー(約7kg.)を乗せると丁度よいサイズ感でした。
実際に使用してみて、Lサイズの適正な犬のサイズは10キロ以下といったところです。
寸法を考えると、重さのわりにコンパクトな体型(パグやフレンチブルドッグなど)を想定して作ったのかなと思います。
パグやフレンチブルドッグは大きさの割に重たい犬種ですが、手足が短くてずんぐりしているので人間の赤ちゃんのようにしっくりと腕に収まります。
このため、Suzyはこれらの犬種に対して、抱くのが大変という印象をもっていませんでしたが、きっと需要があるのでしょう。
犬のサイズ基準がどんどん小さくなっている!?
2000年代前半頃、小型犬とは「10キロ以下」というのが一般的な定義でした。
しかし、20年以上が経過した令和の今、ペットと泊まれる宿泊施設を調べてみると、以下のように犬のサイズの基準体重に、かなりのばらつきがあることが分かりました。
以下のサイトで調べました↓
各ホテル・宿の小型犬の基準
- 3キロ以下(←それは”超小型犬”枠では?)
- 5キロ未満
- 8キロ未満
- 10キロ以下
ペット可マンションの飼育基準も
小型犬の基準がより小型化していることから、分譲マンションの飼育可能な犬のサイズについても、マンションが完成した時期によって「小型犬可」の小型犬の解釈が異なるようです…。
Suzyが住んでいるマンションは築20年くらいなので、当時の「小型犬」基準で10キロまでとなっています。
しかし、最近完成した近隣マンションでは、同じ「小型犬」でも5キロまでとなっているようです…。
もう、チワワか極小トイプードルしか飼えません(それでもたまに7キロクラスのチワワやトイプーに出会ったりしますが)。
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LLサイズの発売求む!
日本では、ラブラドールやゴールデンレトリバーなど20キロ前後くらいから「大型犬」扱いになってきます。
しかし、体重15キロ前後の本来の”中型犬”(ボーダーコリーやビーグルなど)こそ「抱っこ移動が微妙」なサイズではないでしょうか。
公共交通機関で使用できる大きさの制限があるのかもしれませんが、ぜひ細身の中型犬用も販売してほしいと強く願います。
絶対に、需要があるはず!
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Suzyに聞きたい! 犬のしつけ情報を探してインターネットをしていてこのサイトにたどり着き、いろいろな記事を読んでみて、もっと知りたいと思うことがあったかもしれません。そんなときは、LINEお友達登録のうえ、チャットでご質問をお送りください。 質問受付中 誰かが知りたいと思っていること...