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9. マンソン裂頭条虫(Spirometra erinaceieuropaei)

マンソン裂頭条虫(Spirometra erinaceieuropaei)

マンソン裂頭条虫(マンソンれっとうじょうちゅう)はイヌの小腸に寄生するサナダムシの一種で成虫は「きしめん」のような姿をしています。

ご注意本記事は獣医師ではないドッグトレーナーのSuzyが、さまざまな資料を基に記録した備忘録を公開しているものです。ご自身の愛犬の治療や薬の選択の際はかかりつけの獣医師にご相談ください。

感染経路

マンソン裂頭条虫は虫卵を食べたカエルやヘビなど(中間宿主)を食べることで犬や猫に感染して犬・猫の体内で成虫に育ちます。

このため、野生動物を食料としてきた野犬など保護犬にも感染のリスクがあります。

もちろん、飼い犬であっても中間宿主となる動物を食べてしまえば感染します。

症状

マンソン裂頭条虫は寄生しても無症状であることが多いですが以下のような症状を示すことがあります。

  • 下痢
  • 体重減少
  • 嘔吐
  • 糞便中に片節が混ざる

ほとんどのばあいはウンチに片節が混ざっていることに気づいて発覚することが多いです。

感染が分かったら

重症になれば虫が腸管に詰まって腸閉塞を起こすこともあり治療が必要となります。

駆虫薬の投与

マンソン裂頭条虫の感染に対する治療には瓜実条虫の治療と同様にプラジクアンテルを使用します。

しかし、マンソン裂頭条虫は経口投与で駆虫することが難しいため「皮下注射」する必要があります。

動物病院での病院での処置が必要です。

まとめ

マンソン裂頭条虫は犬の小腸に寄生するサナダムシでカエルやヘビなどを食べることで感染します。

多くの場合無症状ですが下痢や体重減少、嘔吐、糞便中に片節が見られることがあります。

感染が重くなると腸閉塞を引き起こすことも。

治療にはプラジクアンテルの皮下注射が必要で動物病院での処置が推奨されます。

予防方法

愛犬をマンソン裂頭条虫をはじめとした寄生虫感染症にさせないためには以下の対策が必要です。

野生動物に近づかない

マンソン裂頭条虫は感染したカエルや鳥などを食べることで犬に感染することから、こうした野生動物を愛犬が口にしないように屋外で活動する際は飼い主が十分に気を配る必要があります。

拾い食いは危険だと知る

お散歩ルートに放置されている犬のウンチには多くの寄生虫の卵や幼虫が含まれている可能性がります。

時間が経つほど寄生虫の量が増えたり、感染力が高まるものもあります。

放置ウンチは巡り巡って自分の愛犬の健康を損なうということを飼い主一人ひとりが肝に銘じる必要があります。

また、お散歩中は愛犬のリードを短くもち、放置ウンチの匂いを嗅がせたり、食べられてしまわないように十分な注意を払いながら歩くことも大切です。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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