当サイトではページの一部において、アフィリエイト広告を利用しています

わが愛犬を育てる飼い主の13の心構え

犬を育てるうえで社会的なサポートを与えられる立場にあるのは飼い主さん自身です。

人間とちがって、犬はいくつ年齢を重ねても一人で行動することはありません。

犬は生涯、行動のすべてを飼い主の判断にゆだねています。

あなたの愛犬を良い方向へ成長させるためには、まずは親である飼い主が先に変わる必要があるのです。

では、具体的にどのように変われば、あなたは愛犬にとって良い飼い主となれるのでしょうか。

しつけ方針を決める

飼い主は、自分の愛犬をどんな子に育てたいのか、何を身につけさせたいのか、方向性と目標を設定しましょう。

そして、愛犬に接する際は、自分のとる行動が「しつけ方針」に合ったものかどうかを考えて行う必要があります。

愛犬に信頼される関係をつくる

何よりもまず、愛犬との信頼関係を築くことが何よりも優先事項です。

愛犬が飼い主を信頼できるような関係づくりができていなければ、どんなしつけも愛犬の耳には届かず、うまくいきません。

オヤツで釣って単に操作をするだけになってしまいます。

逆に言えば、愛犬が飼い主を信頼できるような良い関係が築けていれば、犬が自分で考えて飼い主が困る行動を起こさなくなります。

そうすれば、オヤツを見せて犬を操作する必要もありませんし、細かな違いまで堅苦しく決めて、苦労して覚えさせる必要もないのです。

愛犬と毎日「特別な時間」を過ごそう

愛犬と良い関係を築くには、一緒に充実した時間を過ごすことが何よりも大事です。

1日15分だけでも良いので、1対1で向き合う時間を毎日作ってください。

このとき、愛犬をマッサージしたり、15分間の瞑想を一緒にするのでも良いのです。

穏やかな状態の飼い主と共に過ごすことで、愛犬は飼い主の強い愛情を感じとることができます。

そして、飼い主とともに穏やかな空気に満たされる感覚が、愛犬の自尊心を高め、さまざまな出来事への対処能力を高めてくれるのです。

愛犬の声なき声に耳を傾けよう

日ごろ飼い主に構ってもらえる時間が少ない、もしくは犬にとってその内容が薄いとき、愛犬は飼い主の気を引きたくてさまざまなことをします。

そのうちのひとつに「おしゃべり」があります。

ぜひ、愛犬の「聞いてほしい」に応えましょう。

と言っても、なんでも愛犬の言いなりになるということではありませんし、愛犬に対して何か命令を出す必要もありません。

むしろ、普段コマンド(指示)ばかりを口にすることが多いからこそ、意識して愛犬の声なき声を観察することが必要です。

「声なき声」、つまり愛犬のボディランゲージをよく観察して、気持ちが手に取るように理解できるよう飼い主が努力をするということです。

 ルールや決まりごとは分かりやすく

曖昧で難しい決まりや細かいルールは犬にとって理解しづらく、結果的にルールを破りやすくなってしまいます。

ルールはシンプルにして家族で統一します。

たとえば、

  • 噛まない
  • 吠えない
  • 拾い食いしない

など、最低限のルールを守ることから始めるのがベストです。

ルールを守った行動をしたら必ず褒める

愛犬がルールを守ったり目標にかなう行動をしたら、飼い主はそれを見逃すことなくしっかり褒めましょう

愛犬は飼い主に褒められたことで、自分のことを見てくれているという安心感や幸福感が得られ、とても嬉しいと感じます。

そのうえ、「飼い主の望む行動を取ることができた」という達成感も得られ、それによって自己評価をも高めることができます。

褒めることが愛犬のココロに与える効果は絶大なのです。

褒める回数は叱る回数の10倍!

飼い主の関心を引きたがるのは、犬の習性です(とくに子犬)。

そのため、悪いことをして厳しく叱られたりするなど注意される回数が、良いことをして褒められる回数よりも多い状況では、悪いことをしてでも「注目されたい」という気持ちの方が強くなってしまいます。

愛犬が望ましい行動をとったら(≒困る行動をしていなかったら)すかさず褒めることで、叱責の回数よりも褒める回数を増やし、良い行動を取ったほうが飼い主が自分を見てくれるという感覚をもたせる必要があります。

そうすることで、愛犬がとる行動を健全な方向にもっていくことができます。

また、愛犬自身もたくさん褒められることで自分に自信がつき、ネガティブな感情に支配されずに済みます。

コメントただし、叱るべきタイミングで必ず叱ることはとても重要になりますので、叱るタイミングでは逃さず叱ったうえで、その回数を上回る回数褒めるポイントを探すようにすることが大切です。

信念を持って自分の意思を貫く

たとえば、お留守番を長くさせすぎた、最近あまり散歩にいけていなかったなど、愛犬への接し方で自分に罪悪感を覚えることもあるでしょう。

しかし、そのうしろめたさから愛犬に対して引け目を感じて、愛犬の困った行動を「大目に見過ぎる」などの無駄な遠慮をする必要はありません。

むしろ、一度決めたルールや愛犬の直してほしい行動に対して、飼い主がその時々で態度を変えてしまうことは、かえって愛犬を混乱させ、問題行動を悪化させる原因になってしまいます。

愛犬に何かを約束したら、それは必ず守らなければなりません。

そうでないと、飼い主がルールや約束を破る姿を見て、愛犬は飼い主のことを「信頼するに値しない」と判断してしまうからです。

信頼していない相手の言うことを聞くわけがないのは、ヒトも犬も同じです。

指示はしつこく繰り返さない

たとえば、オスワリさせたいとき、何度も何度も「オスワリ」と号令を繰り返す飼い主さんがほとんどです。

しかし、犬たちは「オスワリ」の単語をはじめから意味として理解しているわけではありません。

10秒間の「シンキングタイム」を

何度も繰り返して言っていると、

「オスワリオスワリ」と言ったら座るんだっけ?

それとも、

「オスワリオスワリオスワリオスワリオスワリオスワリ」と言ったら座るんだっけ?

と、考えてしまいます。

つまり、「オスワリ」という4文字で座ることを愛犬に覚えてもらうためには、なんども繰り返していうのはマイナスの影響でしかないのです。

そのため、一度だけ「オスワリ」と声を掛けたら、愛犬がその意味を理解し行動に移すまで、考える時間を与えてあげます。

心の中でゆっくり10秒数えながら、愛犬が一生懸命頭を使って考えているところを観察していてください。

10秒経ったら仕切り直す

しかし、10秒以上時間が経ってしまうと、「何について考えていたのか」を、犬は忘れてしまうのです。

コメント犬は人間よりも忘れるのが早いという特性があり、これはメリットでもありデメリットでもあります。

このため、10秒経っても答えにたどり着けなかったときは、もう一度仕切り直す必要があります。

コマンド+手を添えて答えに導く

次は、オスワリと声かけをしながらオスワリの姿勢を取らせます。

そして、座ったことを褒めてあげるのです。

Stepオスワリと言われた→オスワリ(させられた)→褒められた

察しの良いコなら1回で、そうでなくとも、上記のプロセスを数回繰り返せば「オスワリ」で座ることを覚えてくれます。

飼い主が感情的になってしまうと…

落ち着かない、飛びつくなどの行動を止めさせたいとき、感情的に怒鳴ったり叩いたりしてはいけません。

また、トイレの粗相を見つけて慌てることもNGです。

飼い主は自分が冷静でないと感じたら、いったん愛犬から離れて深呼吸するなどし、愛犬の前で感情を爆発させるのを避けましょう。

元気の有り余った(テンションが高い、はしゃぎすぎる)犬にとっては、飼い主が感情を爆発して怒ること自体が脳への魅力的な刺激になってしまうのです。

元気すぎる犬にとって、飼い主の怒鳴り声は脳を活性化させる刺激になってしまうため、あえて「怒鳴られようとする癖」をつけてしまう危険性もあるほどです。

そのため、飼い主と愛犬の間でこの悪循環を起こさないために、飼い主は常に冷静さを失わないことが大切です。

しつけのために愛犬に与える「罰」とは、あくまでも家庭のルールを学ばせ、物事の良いあり方を教えるための手段です。

このため、しつけのために罰を与える(叱るなど)際は、感情に任せることなく、戦略的に実施していくことが必要です。

家族は仲間割れせず協力し合う

犬と暮らす家族の全員が、「どうしたら愛犬が良い子育つのか」について真剣に考えるのはとても良いことです。

しかし、家族のメンバーのしつけ方針に違いがあって、それが家庭の空気を険悪にするようでは本末転倒です。

そもそも、犬にとっては家族の喧嘩を見ることは心理的なダメージになります。

また、家族が仲間割れしてしまうと、不安定な空気を読み取った愛犬の心は不安定になり、自分が分断した家族をまとめなければいけないと考えます。

しかし、飼い主の家庭や家族のあり方を犬が仕切るというのは無理があります。

その無理なことを成し遂げようと頑張る姿が、飼い主の目には「言うことを聞かなくなった」「問題行動ばかり起こす」と映ってしまうのです。

飼い主家族は愛犬との接し方、ルール、しつけの方法について具体的に話しあい、まずは人間同士でルールを守る必要があります。

犬はそんな家族のやりとりを見て群れの団結を判断したり、人間とのかかわり方の基礎を学ぶのです。

また、愛犬の良いお手本になれるような関係を家族全員が見せられるようにしましょう。

たとえば、お父さんがお母さんを軽く扱うような態度を取れば、犬も同じようにお母さんを軽く扱います。

このお父さんの行動は、家族(群れ)をまとめる者として望ましいお手本の行動とは言えないでしょう。

犬にも一人で過ごす時間を

24時間・365日、愛犬を片時も留守番させずに常につきっきりで生活していたら、犬が入れない場所へ出かけることができません。

それが積み重なっていくと、次第にストレスが高じてしまい心に余裕がなくなります。

それでは、愛犬との接し方をコントロールする力もなくなり、愛犬に対して良い影響が与えられません。

愛犬のほうも、24時間・365日、常に誰かに監視されているという状況は、本人(犬)が気づいていなかったとしてもストレスになります。

飼い主と離れて一人で過ごす時間を確保し、そのあいだ不安や恐怖を感じることなく過ごす経験を重ねることも必要です。

 毅然と、かつ柔軟に接する

正しいこと(すべきこと)やルール、目標を設定し、それを貫く毅然とした態度は、飼い主が愛犬に対して見せるべき姿で、これらを感じることができて初めて、犬はその家族のなかで安心して暮らすことができます。

ただし、しつけ(すべきことやルール)を実際に愛犬に対して教える際は、単に恐怖を与えて上から押さえつけるのではなく、犬が理解できる方法で、繰り返し丁寧に教えていかなければなりません。

繰り返しになりますが、感情に任せて怒鳴る・叩くなどは決して取るべき行動ではありません。

ただし、曖昧な注意の仕方は犬が誤解して解釈してしまうため、しっかりとやり切ることもまた重要です。

毅然とした態度を身につけ、家族で定めたルールを徹底することこそが、愛犬からの信頼を勝ち取る早道でもあるのです。

LINEでSuzyに質問!

この記事を読んで、もっと知りたいことや疑問が沸いてきたら、以下のページからLINEのお友達登録のうえ、チャットでSuzyにご質問ください。

Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

関連記事