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犬版『ラジオ体操』日本の犬と飼い主のためのマッサージ・プログラム

「犬のしつけ」は愛犬を訓練所やスクールに入れた飼い主だけがおこなう特別なことではありません。

本来「犬のしつけ」とは犬と暮らすすべての人がその方法を学び、身につけ、日々実践するべきことです。

しかし、今日の日本においてそれを実践できているのは犬の飼い主全体うちのごくわずかでしかありません。

気軽にドッグトレーニングを学べる欧米

犬のしつけに対するアプローチは国や文化によって大きく異なります。

西洋の思想と価値観

個人の信条に関わらず欧米圏はキリスト教が社会通念のベースにあり「犬のしつけや管理は飼い主の責任」という考えが浸透しています。

そのため、犬を飼ったら飼い主は犬の行動を学び、適切にトレーニングすることが常識であり当然の義務であると考えられています。

気軽に習える環境が充実

そのため、欧米圏では多くの飼い主が気軽に犬のしつけ教室に通って犬をしつけるための専門的な知識や技術を身につけています。

こうした文化的背景から欧米圏では犬のしつけに関するサービスや専門家の数も多く費用も比較的安価であるため飼い主が犬の教育に積極的に取り組むことが容易な環境となっています。

犬の教育にお金も時間もかけない日本

一方、日本はどうかというと家族の一員である「犬」について熱心に学び、トレーニングに時間とお金を割く飼い主の数は欧米のそれと比してごくわずかです。

「恥の文化」が裏目に出た

日本の社会は「恥の文化」と言われる価値観をもち世間体や外聞といった他人の視線をもっとも重視します。

そして、自分の犬のことで専門家の世話にならなければならないということ、犬の教育にお金をかけなければならないことに対して「恥」を感じ抵抗感をもつ人がまだまだ多いのが現状です。

こうした西洋との価値観のちがいが日本でドッグトレーニングが浸透しない大きな理由なのではないかと常々感じています。

つぶやきもちろん、「恥の文化」にも良い部分はたくさんあります。また、『菊と刀』では日本の恥の文化との対比で欧米圏の価値観を「罪の文化」と表しています。「恥の文化」と「罪の文化」の価値観のちがいについて、もっと深く知りたい方は『菊と刀』をお読みください。
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先送り体質

また、愛犬に適切なトレーニングしようと思うと飼い主には知識と技術と必要になります。

それを習得するためには時間とお金も多少かかります。

そして、さらにそれを犬に学ばせるためには根気も必要になります。

つまり、犬のしつけとは飼い主の「気力」と「根気」が何よりも試されるものなのです。

この気力と根気に自信がもてないためズルズルと問題を先送りしてしまうのです。

つぶやき飼い主は「犬のしつけ」の実践にさまざまな負担を感じるため生活するうえでよほど困った問題が起こらないかぎり、日本においてはしつけ教室の門を叩く飼い主が少ないのが現状です。
ところ変われば日本人も仕事を中抜けしてまでドッグスクールに通います↓

ただし、愛犬に何かを「してあげたい」飼い主は多い

また、飼い主の多くは「愛犬に何かをさせたい」とは思っていません。

だから、動作を教える訓練所やドッグスクールには足が向きません。

ですが、「愛犬に何かをしてあげたい」といつも思っています

なので、ついつい欲しがるままにオヤツやごはんを与えて肥満にしてしまったり、健康であるにも関わらず歩かないからとカートに載せて犬を散歩する飼い主が後を絶ちません。

自分が愛犬にしてあげられる「愛犬が喜ぶこと」の引き出しが”食べ物”と”抱っこ”しかないために悪気なく犬の心身の健康を損なってしまっているのです。

マッサージが犬のしつけになる

Suzyはどうしたら日本の飼い主がもっと手軽に楽しく犬との関係を深められるのか、その方法をずっと模索し続けてきました。

そして最終的に辿り着いたのが「マッサージ」というアプローチです。

飼い主さんの「愛犬に何かをしてあげたい」のなかに「マッサージ」がレパートリーとして加われば飼い主にも愛犬にも双方に良い効果が得られるのではないかと考えました。

こうした発想を基に20年以上の試行錯誤の末にマッサージによるアタッチメントセラピーのプログラムを開発しました。

本格的なトレーニングまでは求めていない飼い主であっても、このプログラムを毎日の習慣として実践することで愛犬との暮らしがトータルで改善していくように設計されています。

誰にでもできる犬との新しいコミュニケーション方法なのです。

ラジオ体操にヒントを得た「マッサージプログラム」

日本で小学生時代を過ごした人なら夏休みに毎朝校庭に集まってラジオ体操をした記憶があるでしょう。

誰もが年齢や性別に関係なく行うことができ全身をバランスよく動かすことで健康を維持することを目的とした体操です。

ラジオ体操は1928年(昭和3年)と戦前にはすでに存在していた国民的な運動ですが100年近くたった今でも内容の無駄のなさ、質の高さが評価されている体操です。

Suzyが開発した「マッサージプログラム」も、まさにこのラジオ体操の理念を取り入れたものです。

ラジオ体操と同じぐらい浸透させたい

ラジオ体操のように家で一人でもでき、または飼い主同士が集まって一緒に行うこともできる手軽さを持ちながら犬の健康と心の安定に寄与する持続可能なプログラムです。

ラジオ体操が日本中の国民に幅広く普及しているのと同じように、このマッサージを通じて日本中の飼い主が手軽に犬との関係を向上させ、より良い生活を送れるようにしたいと強く願っています。

マッサージの効果と利点

このマッサージプログラムには飼い主が愛犬の全身をくまなく扱う要素が含まれています。

異常の早期発見

耳の先から尻尾の先まで愛犬の身体に丁寧に触れていくことで飼い主は愛犬の体調や皮膚の状態を日々確認できるようになります。

これにより、皮膚のトラブルや筋肉・関節の問題を早期に発見することが可能です。

とくに老犬に対して行なえば血流を促すことから心肺機能の向上や代謝の促進が期待されます。

寝たきりをできるだけ防ぐことにもつながります。

心にも効く

さらに、マッサージを通じて犬は自分の身体の感覚を再認識し心の安定を得ることができます。

また、子犬・若犬に対して行なえば自制心を養うトレーニングの一環として役立ちます。

飼い主が続けやすい

また、マッサージに特別な道具は不要で「いつでも・どこでも」実施可能です。

飼い主と愛犬双方の年齢・体力に関係なく行うことができるため地道な訓練に比べ多くの飼い主が取り組みやすいのです。

マッサージプログラムは犬の性格育成に良い影響を与え、飼い主との関係改善、さらには病気の早期発見につながる可能性もあります。

まとめ:飼い主と犬の絆を深めるために

犬との生活をより豊かに楽しくするためには、日本の飼い主たちも「犬」について学びしつけを実践する必要があります。

しかし、その実践には欧米圏の飼い主と比べて大きな心理的ハードルがあるのが現状です。

ですが、Suzyが開発したこの「マッサージプログラム」は飼い主の心理的ハードルを下げ、誰もが気軽に愛犬とのかかわり方を改善できる方法です。

このマッサージプログラムは飼い主にとって日々の生活の中での愛犬との新しいコミュニケーションツールとなり愛犬との信頼関係を育む大きな手助けとなります。

犬と飼い主がともに健康で心地よい日々を送るためにぜひこのプログラムを試していただきたいです。

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Shizuka “Suzy” Ishida

Shizuka “Suzy” Ishida

2005年より東洋思想をベースにした「ごほうびにオヤツを使わない犬のしつけ方」を提唱。吠える・噛むの問題を抱えた小型犬のしつけを得意としていますが、保護犬の心のリハビリもしています。当サイトで提示しているしつけ方法はすべての犬に100%当てはまるものではありません。性格や状況によって対処方法はさまざまです。お試しになる際はあらかじめご理解のうえお願いいたします。

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