たとえ悪者になっても:ある犬の訓練士のはなし
「北栃木愛犬救命訓練所」の所長、中村信哉氏のことを扱った子ども向けのノンフィクション作品です。
叱らないしつけによるトレーニングに失敗し飼い主が手を付けられないほど凶暴(わがまま)になってしまった「腫れ物」の犬たち。
「これ以上は一緒に暮らしていけない」と殺処分も考えた飼い主に愛犬を託され、少々荒療治な訓練で更生させることで有名な訓練士さんのストーリー。
書誌情報
- 出版社 : 静山社 (2021/7/9)
- 発売日 : 2021/7/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-13 : 978-4863896215
Suzyのコメント
その犬の個性に合わないしつけを受けたり、飼い主が猫可愛がりした結果、心が壊れてしまった犬たちの「しつけなおし」ができるトレーナーとして知られる「北栃木愛犬救命訓練所」の中村トレーナーのノンフィクション。
犬のしつけ方を紹介した本ではありません。
中村信哉という人物がどのような信念をもって「訓練所」を運営しているか?
という人物にフォーカスした子どもむけの本です。
対象は高学年なので大人が読んでも物足りなさを感じることはありません。
諦めないことや見捨てないことの大切さを説く本であると理解しました。
トレーナー目線で見た感想
オヤツの陽性強化を中途半端に終わらせたがゆえに飼い主がかえって一緒に暮らしづらくなってしまった犬の「しつけなおし」を依頼されることが多い私も「そうそう!」と同意する部分が多かったです。
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